吉良の近くの三河の大衆演劇場 「みかわ温泉 海遊亭」
「吉良の仁吉」および「吉良上野介」ゆかりの地「吉良」を旅しました。
詳細は別レポートをご覧ください。
その日の夜は「みかわ温泉海遊亭」という大衆演劇場があるホテルに泊まることにしていました。

行きとは反対に、西尾線から蒲郡線に乗り換えて東幡豆駅という無人駅で降りました。
吉良の町もこのあたりも以前は「幡豆(はず)郡」に属していましたが、平成23年4月1日に、幡豆郡の吉良町・幡豆町・一色町は西尾市と合併しました。ですから現在はこのあたりは広く西尾市となっています。「幡豆郡」の方が風情があって私は好きです。
「みかわ温泉 海遊亭」はこの小さな無人駅が最寄駅です。
ホテルの方が東幡豆駅まで車で迎えに来てくれました。

間もなく送迎車の窓から三河湾が見えてきました。
海岸線を走る道路沿いにみかわ温泉海遊亭がありました。

別の角度から見た海遊亭。

営業時間
午前9:00~午後4:00
演芸時間
第一部 涙と笑いのお芝居 11:00~12:00
第二部 豪華舞踊ショー 13:30~14:20
第三部 豪華歌謡ショー 14:30~15:00
料金
大人 \1800
小学生 \500
幼児 \300
といったシールがホテル入口のガラスに貼られています。
ガラスの向こうに観劇券の券売機があります。

ロビー。
巨大なダルマが鎮座しています。このダルマさんの絵が海遊亭のロゴマークになっています。

チェックインして宿泊室へ。
窓の外いっぱいに三河湾が広がっています。まるで海の上に浮かんでいるよう。

お風呂場へ行く途中の廊下に忽然とあらわれた、何の説明もなく設けられているスペース。畳の部屋の奥で何かが祀られている。脇にはご本尊をお守りする赤いダルマ様が2体。壁にはひょうたんがぶら下がっている。このホテルの神さまがここにいらっしゃるということなのだろうけれど、このお客さんへのアピールは何なのだろう。
大浴場で旅の疲れを癒しました。
浴場の一角に「πウォーター」という浴槽がありました。πウォーターって何だろう?湯船の上の壁に説明書きがありました。
「当館のπウォーター温泉は、人間の生命力を活性化するエネルギーの高い水を利用した画期的なシステムを利用しております。」
うーむ、説明を読んでもπウォーターとは何なのかまったくわからないぞ。むしろ謎が深まる。

風呂から上がって部屋に入ろうとして、ふと横を見たときに発見した扉。どうしてそこに扉が?

1泊3食観劇付きプランにて宿泊予約しました。
2階の宴会場で夕食をいただきました。この写真の他にも魚の煮つけ、天ぷら、ごはん、デザートがでてきました。
夕食をいただいてまた風呂にはいってぐっすりお休み。
次の日はいよいよ大衆演劇公演です。

海遊亭の公演スケジュール。
「日・月」「火・水・木」「金・土」この組み合わせごとに芝居の外題が変わります。
つまり1週間に3種類の演目を行うということです。

大衆演劇公演は2階の「演芸大ホール」で行われます。
ホールの前のロビーには、センター公演ではおなじみの物販コーナーがあります。
ビールやイカ焼き、煮込みなどの食べ物も売っています。
会場時間が近づいてくると、宿泊客ではない大衆演劇を観に来たお客さんがロビーに集まりだしました。

ホール入口そなえつけのビニール袋に靴を入れて中に入ります。
大ホールというだけあって広いです。

長テーブルの両側に座布団3枚。お茶と湯呑。
座椅子はひとつ300円で貸出しています。「貸しパイプ椅子」もあるみたいです。

前方の予約席。名前を記した札が机上に置かれています。
もちろん観劇コースの宿泊客の席も確保されています。

舞台下手の花道

この日は多くの団体客で賑わっていました。
吉良町からも団体客が来ていました。
午前に行われる第一部はお芝居。
今月海遊亭の公演をつとめるのは劇団松丸家です。
外題は「長ドス仁義」。赤穂出身のやくざと吉良出身のやくざが争う話。
座長の松丸家小弁太は一人二役。前半は赤穂びいきの茶屋のおやじ役。
「わしは赤穂は大好きじゃが、吉良は大嫌いなんじゃ」といった後に客席に向かって「吉良っていうのはこのあたりにあるんじゃ」とリスキーな地元ネタを言い放って笑いをとっていました。
地元に配慮して吉良方が勝つのかなと思ったら、吉良のやくざ親分はあえなく赤穂のやくざの親分(小弁太)に斬られてしまいました。
芝居が終わってお昼休憩。
団体客は宴会場に移動して食事をとります。

観劇付宿泊コースの場合は昼食のための移動はありません。席まで観劇弁当をもってきてくれました。

お昼はやはりお客さんのカラオケタイム。
ここのお客さんは歌う前に客席に礼をするのが慣行となっているよう。自己満足にも礼節あり。ちょっといいなと思いました。
ゴロ寝している人はあちこちに。今までいろいろ大衆演劇場を見てきて思ったのは、センターはくつろげる、つまり「ぐでっ」とできる雰囲気を有していることが重要だろうということ。自宅以外の屋内でスローな時間をすごすことのできる場かつ孤独感を伴わない場を求めて人は集うのです。

午後の舞踊ショー。
入口の扉の案内では、第二部舞踊ショー、第三部歌謡ショーと書いてありましたが、
この日は実際には、
13:30~14:00ミニショー
14:15~15:00歌と踊りの舞踊歌謡ショーでした。
昔ながらのおひねり(小銭を白い紙にくるんで投げる)を半ば手当り次第に投げている人がいました。

公演が終わって団体客の皆さんは帰りの送迎バスに乗り込みます。
私は送迎バスで東幡豆駅まで送ってもらいました。
三河の旅はとても楽しかったです。
(2013年6月探訪)
詳細は別レポートをご覧ください。
その日の夜は「みかわ温泉海遊亭」という大衆演劇場があるホテルに泊まることにしていました。

行きとは反対に、西尾線から蒲郡線に乗り換えて東幡豆駅という無人駅で降りました。
吉良の町もこのあたりも以前は「幡豆(はず)郡」に属していましたが、平成23年4月1日に、幡豆郡の吉良町・幡豆町・一色町は西尾市と合併しました。ですから現在はこのあたりは広く西尾市となっています。「幡豆郡」の方が風情があって私は好きです。
「みかわ温泉 海遊亭」はこの小さな無人駅が最寄駅です。
ホテルの方が東幡豆駅まで車で迎えに来てくれました。

間もなく送迎車の窓から三河湾が見えてきました。
海岸線を走る道路沿いにみかわ温泉海遊亭がありました。

別の角度から見た海遊亭。

営業時間
午前9:00~午後4:00
演芸時間
第一部 涙と笑いのお芝居 11:00~12:00
第二部 豪華舞踊ショー 13:30~14:20
第三部 豪華歌謡ショー 14:30~15:00
料金
大人 \1800
小学生 \500
幼児 \300
といったシールがホテル入口のガラスに貼られています。
ガラスの向こうに観劇券の券売機があります。

ロビー。
巨大なダルマが鎮座しています。このダルマさんの絵が海遊亭のロゴマークになっています。

チェックインして宿泊室へ。
窓の外いっぱいに三河湾が広がっています。まるで海の上に浮かんでいるよう。

お風呂場へ行く途中の廊下に忽然とあらわれた、何の説明もなく設けられているスペース。畳の部屋の奥で何かが祀られている。脇にはご本尊をお守りする赤いダルマ様が2体。壁にはひょうたんがぶら下がっている。このホテルの神さまがここにいらっしゃるということなのだろうけれど、このお客さんへのアピールは何なのだろう。
大浴場で旅の疲れを癒しました。
浴場の一角に「πウォーター」という浴槽がありました。πウォーターって何だろう?湯船の上の壁に説明書きがありました。
「当館のπウォーター温泉は、人間の生命力を活性化するエネルギーの高い水を利用した画期的なシステムを利用しております。」
うーむ、説明を読んでもπウォーターとは何なのかまったくわからないぞ。むしろ謎が深まる。

風呂から上がって部屋に入ろうとして、ふと横を見たときに発見した扉。どうしてそこに扉が?

1泊3食観劇付きプランにて宿泊予約しました。
2階の宴会場で夕食をいただきました。この写真の他にも魚の煮つけ、天ぷら、ごはん、デザートがでてきました。
夕食をいただいてまた風呂にはいってぐっすりお休み。
次の日はいよいよ大衆演劇公演です。

海遊亭の公演スケジュール。
「日・月」「火・水・木」「金・土」この組み合わせごとに芝居の外題が変わります。
つまり1週間に3種類の演目を行うということです。

大衆演劇公演は2階の「演芸大ホール」で行われます。
ホールの前のロビーには、センター公演ではおなじみの物販コーナーがあります。
ビールやイカ焼き、煮込みなどの食べ物も売っています。
会場時間が近づいてくると、宿泊客ではない大衆演劇を観に来たお客さんがロビーに集まりだしました。

ホール入口そなえつけのビニール袋に靴を入れて中に入ります。
大ホールというだけあって広いです。

長テーブルの両側に座布団3枚。お茶と湯呑。
座椅子はひとつ300円で貸出しています。「貸しパイプ椅子」もあるみたいです。

前方の予約席。名前を記した札が机上に置かれています。
もちろん観劇コースの宿泊客の席も確保されています。

舞台下手の花道

この日は多くの団体客で賑わっていました。
吉良町からも団体客が来ていました。
午前に行われる第一部はお芝居。
今月海遊亭の公演をつとめるのは劇団松丸家です。
外題は「長ドス仁義」。赤穂出身のやくざと吉良出身のやくざが争う話。
座長の松丸家小弁太は一人二役。前半は赤穂びいきの茶屋のおやじ役。
「わしは赤穂は大好きじゃが、吉良は大嫌いなんじゃ」といった後に客席に向かって「吉良っていうのはこのあたりにあるんじゃ」とリスキーな地元ネタを言い放って笑いをとっていました。
地元に配慮して吉良方が勝つのかなと思ったら、吉良のやくざ親分はあえなく赤穂のやくざの親分(小弁太)に斬られてしまいました。
芝居が終わってお昼休憩。
団体客は宴会場に移動して食事をとります。

観劇付宿泊コースの場合は昼食のための移動はありません。席まで観劇弁当をもってきてくれました。

お昼はやはりお客さんのカラオケタイム。
ここのお客さんは歌う前に客席に礼をするのが慣行となっているよう。自己満足にも礼節あり。ちょっといいなと思いました。
ゴロ寝している人はあちこちに。今までいろいろ大衆演劇場を見てきて思ったのは、センターはくつろげる、つまり「ぐでっ」とできる雰囲気を有していることが重要だろうということ。自宅以外の屋内でスローな時間をすごすことのできる場かつ孤独感を伴わない場を求めて人は集うのです。

午後の舞踊ショー。
入口の扉の案内では、第二部舞踊ショー、第三部歌謡ショーと書いてありましたが、
この日は実際には、
13:30~14:00ミニショー
14:15~15:00歌と踊りの舞踊歌謡ショーでした。
昔ながらのおひねり(小銭を白い紙にくるんで投げる)を半ば手当り次第に投げている人がいました。

公演が終わって団体客の皆さんは帰りの送迎バスに乗り込みます。
私は送迎バスで東幡豆駅まで送ってもらいました。
三河の旅はとても楽しかったです。
(2013年6月探訪)