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大衆演劇・浪曲・講談を1日で楽しむ方法 浅草「木馬館」

(おことわり)
浅草木馬館は2014年3月にリニューアルオープンしました。
本ブログは改修前の木馬館を取材した内容となっております。

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東京の大衆娯楽のメッカ浅草。
この地にある大衆演劇場が「木馬館」です。

木馬館がオープンしたのは1977年。
旅役者による芝居の興行はかつては、特に戦前はたいへん栄えていましたが、戦後の高度経済成長・娯楽の多様化・テレビの台頭などでその人気は急降下しました。
木馬館は、そんな不況のさなかに、東京大衆演劇の老舗、十条の篠原演芸場の経営者がオープンした劇場です。

浅草木馬館は成功し現在も連日多くのお客さんで賑わっています。しかし全国的にみて大衆演劇専門の劇場は苦戦をしいられており、戦後の衰退から今に至るまで「新規ファンの獲得」は大衆演劇の大きな課題となっています。

同じような栄枯盛衰をたどって今に至り、現在大衆演劇以上に深刻なファン不足に悩んでいる芸能に浪曲(=浪花節)があります。
木馬館の階下に木馬亭という寄席がありここでは関東で唯一浪曲の連続公演を行っています。
1階に木馬亭・2階に木馬館があるこの建物は日本の大衆芸能の砦といっていいのではないでしょうか。

私は2,3年ほど前から浪曲も好んで聞くようになりました。木馬亭と木馬館はどちらも私が愛着を持っている小屋であります。

戦前に浪曲と劇がミックスした節劇(ふしげき)という芸能が全国的に大流行した時代がありました(節劇はとうの昔に絶滅してしまいました)。かつては浪曲と大衆演劇は庶民目線では近しい芸能だったのでしょうが今は客層がほぼ別れてしまったようです。
大衆演劇も浪曲も大衆芸能と呼ぶにはファン層の広がりがもの足りない気がします。大衆芸能にそんなに馴染みがない人でも、ひまつぶしに映画を観に行くような感覚で、気軽に木馬亭や木馬館に足を運ぶようになればいいな、というのが私の常々の思いであります。

趣味の延長でなんとなく始めたこのブログですが、もし大衆演劇をあまり知らない方に興味を持ってもらえるきっかけになったとしたらこの上なくうれしいことです。今回は「大衆演劇と浪曲どちらも見たことがない」という方、特に舞台に興味がある若者や演劇をやっている大学生を読者と想定して、「浅草で楽しむ大衆演劇と浪曲」をレポートしたいと思います。

はじめに基本的な情報をお知らせしておきます。

 木馬亭(浪曲)
  毎月1日~7日 12:30~16:15くらい
  木戸銭2,000円(25歳以下半額!)
 木馬館(大衆演劇)
  毎月最終日以外ほぼ毎日 昼の部12:00~15:30 夜の部17:00~20:30
  木戸銭1,600円

くわしくはHPをご覧ください。
・東京大衆演劇協会(木馬館のページ)
・日本浪曲協会

どちらも「予約不要」です。いきなり行って大丈夫。

上記時間を見てわかるとおり、実は木馬亭で浪曲を見て木馬館の夜の部を見るというハシゴが可能です。

木馬亭定席のプログラムには講談も一席組まれています。ですから、このハシゴを行うと、1日で大衆演劇・浪曲・講談が体験できます。


以下は、2013年6月のとある日曜日に私が木馬亭と木馬館をハシゴをした際のレポートです。

木馬館も木馬亭も公演時間が3時間半、合わせると7時間にもなります。よっぽど寄席や芝居が好きでないとハシゴは疲れるでしょう。まずどちらか、興味お持ちになったほうに行ってみてはいかがでしょうか。

なお、木馬館の昼の部に行ってみたい方は、姉妹編のレポート「浅草木馬館昼の部観劇マニュアル(浪曲火曜亭付き)」をご覧ください。


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わかりやすく雷門からスタート。
門の前は休日は大変にぎわっています。

木馬亭浪曲定席の開場は12時ですから、その時間を目指して行けばいいのですが
わけあってこの日は10時40分頃雷門に来ました。

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賑やかな仲見世通りを進んで仁王門まで来ました。奥に見えるのが本堂です。

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本堂でお参りを済ませます。本堂に向かって左に向くとこのような景色。行く手が二つに分かれています。左に行くと木馬館がある「奥山おまいりまち」という通り。右が踊り衣裳屋さんがたくさんある西参道商店街につながっています。(この写真はちょっと古いです。今は木馬館の近くにできた高層の無機質なホテルが左の道の上に見えます。)

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奥山おまいりまちを進むと木馬館が見えてきます。

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1階が木馬亭。2階が木馬館。木馬館へは写真の右側から階段を上がっていきます。

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木馬館の公演時間は以下のとおり
昼の部 12時~15時30分(整理券配付10時 開場11時)
夜の部 17時~20時30分(整理券を配付する場合は11時 開場16時)

ちょうど11時で昼の部のお客さんが整理券番号順に並んで入場しているところです。

木馬館では昼の部では必ず整理券の配付があります。夜の部の整理券については、ここ数年でやり方がいろいろ変っているようですが、現在私が認識している配付方法は、「土日のみ11時に夜の部の整理券を配付」です。

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先ほどの小路の、昼の部のお客さんの入場列とは反対側に夜の部の整理券をもらうための列ができています。
昼の部のお客さんの入場が落ち着くと、係りの方が夜の部の整理券を配付します。

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9番の整理券を入手しました。といっても実はこの日私がこの整理券を私が使うことはありません。
木馬館夜の部の開場は16時で、15時50分までに整理券を持ってここに並んでいないといけません。私はこれから木馬亭浪曲定席に行きます。その終演予定が16時すぎで、木馬亭を出た頃には整理券を持っているお客さんの入場は終わっているのです。
今回は、木馬亭は見ないけど木馬館夜の部を見る人と一緒だったので、私も早く来たのでした。

夜の部の整理券は、並んでいるお客さんへの配付が終わったら1階受付付近に置かれます。夜の部を観劇する際に開場時間前に現地に着いた場合は整理券をとっておきましょう。


さて、木馬亭に入るまでに1時間くらいアキができました。
浅草では空き時間ができても、何をしようかと迷うことはあっても何をしたよいかと困ることはありません。

長い浪曲公演の前に腹ごしらえをしておきます。

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この日は和食気分だったので天丼を食すことにしました。
木馬館の近くの天ぷら屋さん「天健(てんたけ)」に入りました。
この店は平日は11:30からですが土日は11:00から営業しているのです。
写真は天丼(1,500円)とかきあげ丼(2,000円) (お椀は別料金)
早くも浅草でゴキゲンなひとときを送っている私。

若者向けの紹介記事と言っておきながら少しリッチな店になってしまいました。
若い方におすすめできる浅草の食事処はどこか考えてみました。

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浅草で手頃な値段で若者が喜びそうな店…で思いついたのは「餃子の王さま」昼は11:15からやっているようです。私が大学生のときに浅草の近くに住む女友達に連れてきてもらったことがある店です。
ここの餃子の具は肉が入っていなくて野菜だけです。これが旨い。ぱくぱく食べれてしまう。

浅草は素敵な喫茶店がたくさんあります。
喫茶店で軽食、なんていうのが浅草らしいのかもしれません。

あまり知られた喫茶店ではありませんが、大衆演劇ファンの間では有名な店を紹介しておきます。

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「さかい」
西参道にあり、木馬館のすぐ裏手に位置する劇団御用達の店なのです。大衆演劇雑誌や写真がたくさんあって当然店内は大衆演劇色が濃いです。

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大衆演劇雑誌を販売している店も紹介しておきましょう。
浅草通りを雷門からさらに進んだところにヨーロー堂があります。店員さんが大衆演劇専門誌「演劇グラフ」に音楽情報を連載されています。
入って左手に大衆演劇関連のコーナーがあります。他にもいかにも浅草と思わせる品揃えが楽しい。
(演劇グラフは木馬館内でも販売しています)

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ヨーロー堂にあった貼紙。浅草ならではですね。

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12時を過ぎたら木馬亭へ。
寄席の雰囲気を出してくれる番組表が外に出ています。

建物入ってすぐ目の前の長机に受付の方が座っています。木戸銭を払って入場券を受け取ったら左へ。
置きチラシがたくさん置いてありますから気になるものを持っていきましょう。

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木馬亭場内後方より。自由席ですので好きなところに座りましょう。
一般的な舞台では、本番中は舞台上にスポットライトがあたり客席は暗くなります。つまり出演者からお客さんが見えません。木馬亭では本番中も客席が明るいです。浪曲師からは客席がよく見えるそうです。
私はよく木馬亭の座席で本番中にウトウトしてしまいます。そんな私もよく見えていたことでしょう。この場をお借りしまして浪曲師の方々にお詫び申し上げます。

【浪曲とは?】このブログを読む方は浪曲を見たことがない方がほとんどだと思いますので、浪曲ファン歴が浅い私が説明するのも恐縮ではございますが、おおざっぱにご案内しておきます。
・浪曲師と曲師(三味線弾き:通常屏風の裏に隠れている)の2人1組で演じます。
・1席につき1つの演題(物語)を30分弱で演じます。
・浪曲師の発声には節(ふし)と啖呵(たんか)があってこれらを交互にミックスして口演します。 
  節というのは抑揚をつけてメロディアスに語る(というより歌う)部分です。楽譜はありません。
  基本的なメロディをもとに、伴奏する曲師と息をあわせながら浪曲師が即興で節をつけています。
  啖呵というのはセリフの部分です。
・(特に男性浪曲師の場合)独特の発声(ダミ声・胴声・甲高い声…)をします。

といった感じでしょうか。
浪曲師の世界はいくつかの一門にわかれていて、口演する演目は先代から後進に引き継がれてゆきます。浪曲師オリジナルの脚本は少ないようです。ですから現代の若い世代には馴染みの薄い昔の話が多い。定番は義士伝などの忠臣蔵もの、清水の次郎長などの侠客もので、扱う話は大衆演劇や講談と似ています。はっきり云ってしまいますと現代の「一般的な」若者が面白がるような内容の脚本が少ないと思います。
そういえば昭和の名人初代京山幸枝若が、自分で汗水たらして働いて身の回りのものを自分で買えるようにならなければ(人とのかかわりから生まれる情緒やお金の尊さがまだわからないから)浪曲の良さは絶対にわからない、ということを云っていました。
せっかく若い方へガイドしようとしているのに水を差すようなことを書いてしまいました。でも、テレビ的・即物的なすぐわかる面白さより、じわじわわかる面白さの方が、心が豊かになれるような気がしませんか。

脚本の内容ばかりで浪曲を語ろうとしてはいけません。浪曲の魅力は内容以上になんといっても浪曲師の声にあるでしょう。舞台に興味がある方であれば「どうやったらこういう声を出せるのだろう?」という興味だけで楽しめると思います。倍音が響きわたる声の心地よさ、節回しの自在なリズム感を堪能してみてください。

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途中で中入りという休憩時間があります。そこではお客さんは決まってモナカを食べます。場内後方で150円で売っています。バニラとあずきの2種類あります。

木馬亭定席のプログラムは、
浪曲3席→講談1席→浪曲1席→中入り→浪曲2席
となっています。

木馬亭の話のさいごに初心者の方におすすめの浪曲師を2名挙げておきます。
(コアな浪曲ファンの方が読んでいたらいろいろ異論を呈されそうですが、あくまで私の個人的な見解ということで容赦ください)
・国本武春師匠
  浪曲界で最も活躍している「うなるカリスマ」。テレビにもよく出演されています。
(※国本武春師匠は2015年12月に亡くなりました。ご冥福をお祈りいたします。
・玉川奈々福さん
  トークが上手でたいへん人気のある女流浪曲師です。
  
浪曲というのはワインに似ていて、知るにつれて・違いがわかってくるにつれて楽しくなってくるものです。ワインを初めて飲んだ人に「このワインうまいだろ?」とは訊かないものです。私も正直「きっと面白いから木馬亭に来てみて」という文句では友人を誘い難い。
木馬亭に来る常連さんは微妙な熟成加減も見逃さないような相当なワイン通が多く、浪曲師の方もそれに応えるべく腕を磨いています。
上記のお二方は、もちろんそういう姿勢をお持ちながらも、誰でもワインを楽しもうよというアプローチでお客さんに接してくれます。ワインを楽しむには雰囲気から。舞台の幕が開いてから口演までにちょっとした前口上がありますが、そこで客席の雰囲気を和ませつつお客さんの気落ちをのせて舞台に集中させるのがうまい。
ワインを供するレストランではマリアージュ(ワインと料理の相性)に特にこだわって料理をアレンジしている店があります。お二人も、既存の浪曲台本を独自にアレンジして、「ほら、こんな話をこんな風に口演するとおもしろいでしょ」と初心者でも楽しめるさまざまなマリアージュを生み出しています。特に奈々福さんは、お客さんがビビッドにイメージ喚起できることを心掛けてキャラクター造形・情景描写をしているとみえて、世界にひきこむのが上手。若いお客さんにとっては、とてもとっつきやすいでしょう。端的に申せば、お二方はエンターテインメント志向、サービス精神、ユーモアセンスが豊かな浪曲師なのだと思います。

初めて浪曲に行ってみようと思うけど、どの日に行ったらよいか迷っている、という方には上記の方が出演している日をおすすめしたいと思います。

初めて浪曲に行く方は事前に「忠臣蔵」の話を確認しておくとよいでしょう。(もちろん関連した外題が口演されるとは限りませんが)
というより、浪曲に行く行かないにかかわらず、日本人として忠臣蔵のストーリーはおさえておきましょう。

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木馬館夜の部の入場開始は16:00です。木浪亭の浪曲が終わるのはプログラムによると16:05ですが、実際にはもっと遅くなります。浪曲師の方がサービスとばかりにタップリとやっていると「早く木馬館に入っていい席をとりたいのにな」という邪念がよぎってしまう私は、まだゆったりと人生を楽しむという修行が足りません。

すべての口演が終わり木馬亭を出ました。
これから、その上の木馬館で大衆演劇公演の夜の部を観ます。

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まず1階で役者の名前をチェック。
この日は、関東で大人気のハードボイルド系劇団「劇団荒城」

受付で入場券を買って2階へ。

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木馬館劇場内。
青いシートがかかっている席は予約指定席です。それ以外は自由席です。
混んでくると空いている席を探すのに苦労しそうですが、木馬館では従業員の方が案内をしてくれるので心配いりません。

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座席が埋まってしまうと、このような補助席が登場します。

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席を確保したら、観劇の友(=酒とつまみ)を調達しに一時外出。

2階の階段付近にいる従業員から「外出券」をもらって外に出ます。

【ワンポイント:持ち込み】ほとんどの大衆演劇専門劇場では座席で酒を飲んだり食事をしたりできます。売店で缶ビール、缶チューハイ、菓子・つまみ等を売っています。そして飲食物の持ち込みも可能なのです。
この「飲み食い」が私にとって大衆演劇観劇の楽しみとなっています。ただし劇場内の飲食にあたっては以下の点に気を配りましょう。
・木馬館では床に缶を置くと足で蹴飛ばして倒してしまうおそれがあるので、缶はしっかり手に持っていましょう。
・飲み食いは休憩中や幕間、暗転時にしましょう。役者さんが舞台に出ているときはそれをちゃんと見るのが礼儀。芝居中に音を立てて何かを食べるなんてもってのほかです。
・食べおわったゴミは劇場内のごみ箱にきちんと分別して入れましょう。


劇場の外で、大衆演劇仲間2人と合流しました。手分けしてつまみを調達します。

買い出しが終わったら木馬館に戻って、飲み食いしながら開演を待ちます。お酒を飲んでリラックスした状態で観劇できるのが大衆演劇のいいところ。
最近はどの劇場でも飲食をする人が少なくなったように思います。木馬館でもパンを食べる程度のお客さんはちらほらみかけますが、お弁当を食べている方はほとんど見ません。

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この日は浅草寺境内近くにある花月堂で並んでジャンボメロンパンを買いました。

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浅草にはコンビニをほとんど見かけません。ちょっと小腹が減ったので何か買いたいな、と思っても適当な店がみつかりません。と思いきや、ROXというビルの地下にある「SEIYU 食品館」がそのようなニーズをすべて引き受けてくれます。しかもコンビニより安い。350mlの缶チューハイも500mlのお茶も100円以下で買うことができます。

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セキネの肉まん、シューマイも浅草の名物。


17:00に夜の部開演です。
公演のプログラムについては姉妹編のレポートでご案内します。

ここでは大衆演劇の劇団について簡単に説明しておきます。
【ワンポイント:旅役者】「現代の日本にも旅役者がいる」ことを知ったのが私が大衆演劇に興味をもったきっかけです。大学時代に小津安二郎の「浮草」を観て、また十条に住む友人から「小学校の時に1か月だけ転校してくる旅役者の子供がいた」という話をきいて、「日本の旅役者」というものが気になっていました。それから10年以上を経てたまたま大衆演劇公演を観た際にその存在を目の当たりにして、この世界にはまってしまいました。
全国には100を超える大衆演劇劇団(=旅役者の集団)がいます。そのほとんどの劇団において、劇団構成員の核は家族あるいは親族です。劇団=家庭なのです。両親と子供3人の5人だけの劇団もあります。劇団は1か月ごとに場所を変えながら全国の大衆演劇場を巡ります。もちろん子供も赤ちゃんもペットも一緒に移動します。その道を志して劇団に入門する者もいますが、多くの役者は「我が家が劇団だったから」という理由でそこにいます。公演は月末の移動日以外ほぼ毎日行います。それを毎月繰り返します。公演地によっては朝晩の2回公演。連休は年末にちょっとあるだけ。ほぼ休みなく年に何百回も舞台に立ちます。一般的に役者という職業はONの日とOFFの日がはっきりしている印象がありますが、大衆演劇の世界では芝居からフリーになる日はほぼないと思われます。それが彼らにとって当たり前の日常であり生活であり営みであるのです。大衆演劇の家庭に生まれた者は宿命として役者であり、ものごころがつく前から(3歳とか)舞台に上げられ芸を仕込まれるのです。座長になるのはたいていそういう役者さんなので本当に演技が上手い。一方多くの劇団は団員不足に悩んでいます。これだけの公演を成り立たせるには、ある程度の役者数とスタッフ数が必要なのです。けれどもこの厳しい世界に飛び込む者はあまりいない。小さい劇団の場合は飛び込んできた者は即戦力として期待される。というか、人手不足なので演技ができなくても舞台に上げさせられる。ということで、演技が超上手い役者と学芸会級に下手な役者が一緒に舞台上で芝居をする、という現象が起こり、そこがまた大衆演劇の味わい深いところでもあります。なお、木馬館に出演するのは力のある人気劇団だけなので、せりふのある役の役者さんはみんな演技が上手です。

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この日の芝居は定番演目の「三浦屋孫次郎」でした。浪曲でもおなじみです。
写真は3部舞踊ショーのラストショー。

こうして浪曲・大衆演劇のハシゴは終わりました。

一緒に大衆演劇を観た仲間3人と大衆酒場で締めることにしました。

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木馬館すぐ近くにホあるッピー通り(正式にはなんて呼ぶのでしょうか)。
大衆演劇役者御用達のお好み焼き・もんじゃ焼き屋「つくし」もこの通りにあります。
この通りは、この界隈に住んでいる大学の先輩によると「子供の頃はこの通りに近づくなと言われていた」そうですが、今はそんなこわい雰囲気はありません。

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ホッピー通りの1軒に3人で入りました。とりあえず煮込みとホッピーを頼みます。
店が終わるまで愉快に呑み語らいました。

以上で私の浅草休日日記を終わります。

最期に、繰り返しになりますが、
大衆演劇・浪曲を見たことがない方、是非一度浅草に足をお運びください。
日々の雑事を忘れて楽しい休日が過ごせると思います。

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プロフィール

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Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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