南大阪の好立地劇場 「堺東羅い舞座」
羅い舞座が堺にできたということを知り探訪することを決めました。2011年の秋でした。
堺という地名は知っていたけれども、どんなところだろうかと興味を持って調べたことはそれまで一度もありませんでした。
このとき自分の中にあった堺についての印象・知識は、
大阪の有名な都市である、商人が多そう、町田康の出身地である、
と失礼なくらい素寒貧で、そのため私には堺という街について、町田康の小説に出てきそうな謎めいたローカル色のあるくせの強い界隈に商店を営む関西人がたくさんいる、というイメージが(間違っていることはわかりながらも)内在していました。
関東育ちの私は、関西色の強い界隈に身を投じることにはちょっとした緊張を伴います。
初めて新世界周辺を歩いたときは、関東人と悟られぬよう油断なく通行すべし、と妙な警戒心を抱いていた私。大衆演劇場ファンにとって大阪の克服は使命です。未知なる大阪・堺にいざ行かん。

南海高野線堺東駅を降りました。駅ビルが百貨店。駅前の大通りに沿って商業施設が並んでいます。イメージどおり経済が活発なようです。けれど、見た目は首都圏の都市と一緒で、新世界のような大阪臭は感じられません。うーむ普通すぎて面白くないな。と勝手な感慨を抱きつつリラックスして劇場を目指しました。
堺銀座通りというアーケード商店街に入ります。

アーケード商店街の天井近くに「大衆演劇」と大きく書かれた幕がぶら下がっています。

しばらく歩いて右手にあったパーターさかもとビル。喫茶セブン、DOWN TOWN MATE、縮毛矯正などといったサインに混ざって、派手な電光掲示板があり、「お芝居 舞踊ショー 大衆演劇」という文字が光っています。
このビルの上階に羅い舞座があります。

エレベータで5階へ。
降りてすぐ入口があります。

後方より
劇場としてはやや小さめでしょうか

カップホルダー付きのソファ。
映画館ではあたり前だけれども大衆演劇場としては最上級の設備だと私は思います。

大衆演劇場の予約席は紙っきれにマジックで〇〇様と書いてテープで椅子に貼る、というイメージがありますが、羅い舞座は印刷されたキレイな予約票を用意しています。椅子からは、洋服に商品タグをつけるときによく使う白いプラスチックの紐(あれ何というのだろう)が出ていて、そこに予約票をガムテープで付けていました。これは座席に直接テープを貼らないための工夫なのでしょう。私はこういうどうでもいいようなところに関心を持ってしまう。

後方の補助席と投光器

キレイな花道

男女入口が一緒のトイレ

「マル特クーポン ご入場1000円券 11/25日(金)」
「ポスター貼り御協力下さい 御自由にお持ち帰り下さい」
こんな掲示に「堺っぽさ」を見出したら的外れでしょうか。

座席予約のご案内
かなり細かくルールが決められています。

舞踊ショー
とてもいい立地にある劇場です。大阪は大衆演劇のメッカなのに、この人口の多い大都市に大衆演劇場がなかったことがむしろ不思議です。
今回の探訪によって私の中の堺のイメージは、さして特徴のない栄えた都市というものになりました。
多分これも不十分なイメージでしょう。堺の見どころ情報を入手できたら、再度堺東羅い舞座を訪ねたいと思います。
(2011年11月)
堺という地名は知っていたけれども、どんなところだろうかと興味を持って調べたことはそれまで一度もありませんでした。
このとき自分の中にあった堺についての印象・知識は、
大阪の有名な都市である、商人が多そう、町田康の出身地である、
と失礼なくらい素寒貧で、そのため私には堺という街について、町田康の小説に出てきそうな謎めいたローカル色のあるくせの強い界隈に商店を営む関西人がたくさんいる、というイメージが(間違っていることはわかりながらも)内在していました。
関東育ちの私は、関西色の強い界隈に身を投じることにはちょっとした緊張を伴います。
初めて新世界周辺を歩いたときは、関東人と悟られぬよう油断なく通行すべし、と妙な警戒心を抱いていた私。大衆演劇場ファンにとって大阪の克服は使命です。未知なる大阪・堺にいざ行かん。

南海高野線堺東駅を降りました。駅ビルが百貨店。駅前の大通りに沿って商業施設が並んでいます。イメージどおり経済が活発なようです。けれど、見た目は首都圏の都市と一緒で、新世界のような大阪臭は感じられません。うーむ普通すぎて面白くないな。と勝手な感慨を抱きつつリラックスして劇場を目指しました。
堺銀座通りというアーケード商店街に入ります。

アーケード商店街の天井近くに「大衆演劇」と大きく書かれた幕がぶら下がっています。

しばらく歩いて右手にあったパーターさかもとビル。喫茶セブン、DOWN TOWN MATE、縮毛矯正などといったサインに混ざって、派手な電光掲示板があり、「お芝居 舞踊ショー 大衆演劇」という文字が光っています。
このビルの上階に羅い舞座があります。

エレベータで5階へ。
降りてすぐ入口があります。

後方より
劇場としてはやや小さめでしょうか

カップホルダー付きのソファ。
映画館ではあたり前だけれども大衆演劇場としては最上級の設備だと私は思います。

大衆演劇場の予約席は紙っきれにマジックで〇〇様と書いてテープで椅子に貼る、というイメージがありますが、羅い舞座は印刷されたキレイな予約票を用意しています。椅子からは、洋服に商品タグをつけるときによく使う白いプラスチックの紐(あれ何というのだろう)が出ていて、そこに予約票をガムテープで付けていました。これは座席に直接テープを貼らないための工夫なのでしょう。私はこういうどうでもいいようなところに関心を持ってしまう。

後方の補助席と投光器

キレイな花道

男女入口が一緒のトイレ

「マル特クーポン ご入場1000円券 11/25日(金)」
「ポスター貼り御協力下さい 御自由にお持ち帰り下さい」
こんな掲示に「堺っぽさ」を見出したら的外れでしょうか。

座席予約のご案内
かなり細かくルールが決められています。

舞踊ショー
とてもいい立地にある劇場です。大阪は大衆演劇のメッカなのに、この人口の多い大都市に大衆演劇場がなかったことがむしろ不思議です。
今回の探訪によって私の中の堺のイメージは、さして特徴のない栄えた都市というものになりました。
多分これも不十分なイメージでしょう。堺の見どころ情報を入手できたら、再度堺東羅い舞座を訪ねたいと思います。
(2011年11月)