ザ庶民感覚劇場 「座三和スタジオ」
大衆演劇の芝居は昔ながらの時代劇であり客層もご高齢の方が中心。劇場のネーミングも昔日の日本にありがちな落ち着いた名称が多い。
しかるに「座 三和スタジオ」は、ザ(the)という外国語発音を忍ばせていたり、スタジオというご老人に馴染みのなさそうな語を使っているあたりなかなか挑戦的なネーミング。
三和というのは近くの商店街の名称なのでこれを使用するとして、では何と名付けよう。「三和劇場」では平凡だしなにかパッとしない。「三和座」は語呂が悪い。「三和演芸場」は語呂はいいが関西で演芸場といったらお笑いが連想される。やむなく外来語を使うことにして「三和ホール」では?ホールというほど大きくない。浪速クラブにあやかって「三和クラブ」なんのこっちゃ。と悩んだあげく「スタジオ」という単語を発見。「三和スタジオ」なかなかいいけど大衆演劇らしさがない。じゃあ座をつけて「座 三和スタジオ」にしよう。
などと、「座 三和スタジオ」の名称の由来に関するくだらない妄想をしながら尼崎を歩く。

阪神尼崎駅前西方にはかなり大きな商店街があります。東西を貫く長いアーケードの西出口に「座 三和スタジオ」はあります。

商店街の電柱に貼られたポスター。

正面。2009年にオープンしたらしいけれど、もともとは何の店舗だったのだろう。
→元パチンコ屋だったという情報をいただきました

入口横の券売所。
開演時間の案内が朱字の手書きで書かれています。

「募集 男子雑役65才マデ 通往自由 当劇場」
手書きの貼り紙が大衆演劇場らしさを強烈に放射している。
中はディープな雰囲気なのだろうと予感させます。
期待に胸をはずませつつ開場時間を待って、いざ劇場内へ。

劇場後方より。うーむ、予想どおりなかなかオリジナルな風合を醸した劇場です。

このマークはいったいなんなのだろうか。

座椅子に座布団。これぞ大衆演劇場。

後方の席。手作り感あふれる作り。

座席札も手作り。

劇場後方の提灯と投光器。

緑と朱の墨で書かれた「特選狂言」の予告。
いいですね~。
「特別ショーMレディーショー」が気になるぞ。

観劇弁当 松千円 梅七百円 味一番。
と書いてあるけれど、これは事前に予約しておくのだろうか。
このお弁当はどこでだれが作っているのか。

観劇中の写真。座長口上挨拶。
至る所興味津々な小劇場。
手作り弁当のような家庭的な温かさがあります。商業的な匂いのなさといい立地といい庶民感覚の劇場です。
温泉センターよりもこのような居間感覚で落ちつける劇場がもっと日本に増えてほしいなと思います。
(2011年探訪)
しかるに「座 三和スタジオ」は、ザ(the)という外国語発音を忍ばせていたり、スタジオというご老人に馴染みのなさそうな語を使っているあたりなかなか挑戦的なネーミング。
三和というのは近くの商店街の名称なのでこれを使用するとして、では何と名付けよう。「三和劇場」では平凡だしなにかパッとしない。「三和座」は語呂が悪い。「三和演芸場」は語呂はいいが関西で演芸場といったらお笑いが連想される。やむなく外来語を使うことにして「三和ホール」では?ホールというほど大きくない。浪速クラブにあやかって「三和クラブ」なんのこっちゃ。と悩んだあげく「スタジオ」という単語を発見。「三和スタジオ」なかなかいいけど大衆演劇らしさがない。じゃあ座をつけて「座 三和スタジオ」にしよう。
などと、「座 三和スタジオ」の名称の由来に関するくだらない妄想をしながら尼崎を歩く。

阪神尼崎駅前西方にはかなり大きな商店街があります。東西を貫く長いアーケードの西出口に「座 三和スタジオ」はあります。

商店街の電柱に貼られたポスター。

正面。2009年にオープンしたらしいけれど、もともとは何の店舗だったのだろう。
→元パチンコ屋だったという情報をいただきました

入口横の券売所。
開演時間の案内が朱字の手書きで書かれています。

「募集 男子雑役65才マデ 通往自由 当劇場」
手書きの貼り紙が大衆演劇場らしさを強烈に放射している。
中はディープな雰囲気なのだろうと予感させます。
期待に胸をはずませつつ開場時間を待って、いざ劇場内へ。

劇場後方より。うーむ、予想どおりなかなかオリジナルな風合を醸した劇場です。

このマークはいったいなんなのだろうか。

座椅子に座布団。これぞ大衆演劇場。

後方の席。手作り感あふれる作り。

座席札も手作り。

劇場後方の提灯と投光器。

緑と朱の墨で書かれた「特選狂言」の予告。
いいですね~。
「特別ショーMレディーショー」が気になるぞ。

観劇弁当 松千円 梅七百円 味一番。
と書いてあるけれど、これは事前に予約しておくのだろうか。
このお弁当はどこでだれが作っているのか。

観劇中の写真。座長口上挨拶。
至る所興味津々な小劇場。
手作り弁当のような家庭的な温かさがあります。商業的な匂いのなさといい立地といい庶民感覚の劇場です。
温泉センターよりもこのような居間感覚で落ちつける劇場がもっと日本に増えてほしいなと思います。
(2011年探訪)