WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 城下町に復活した芝居小屋 「きつき衆楽観」
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城下町に復活した芝居小屋 「きつき衆楽観」

大分県杵築(きつき)は江戸時代譜代松平3万2千石の城下町として栄えました。
杵築の観光パンフレットには「九州豊後路の小京都」のキャッチフレーズが書かれています。
「きものが似合う歴史的街並み」にも全国初で認定されたのだそうです。

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日豊本線JR杵築駅。ここからバスに乗って杵築の中心地へ行きました。

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このとおりJRの本数はとても少ない…。旅のプランを立てるのも一苦労です。

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杵築駅のごみ箱。「本日もごみを入れて頂きましてたいへんありがとうございます」へりくだりすぎのような気がしますがこの地域の方のお人柄なのでしょうか。

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ここが杵築のメインロード…といっても賑やかも雑然さもない整然とした通りです。

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城下町マップ。横長のメインロードが商人の町。その上方下方それぞれの高台に武家屋敷のある道があります。
パンフを開くと「日本唯一!?のサンドイッチ型城下町」というコピーが書かれています。

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武家屋敷周辺

きつき城下町資料館に行きました。
何故杵築で大衆演劇が行われるようになったのかが理解できる展示がありました。以下のようなことが書かれています。

江戸時代には「杵築芝居」と呼ばれた座があり、諸国を巡業して操り人形劇や歌舞伎を演じたり奉納芝居を行ったりしていた。もともと中世に呪術儀礼を行っていた人々が芝居を演じるようになったといわれている。
明治時代に杵築芝居は全盛を誇り、有名な三つの座は中国・四国地方や朝鮮半島、中国大陸にまで巡業を行い人気を博していた。

とのこと。「衆楽観」は芝居全盛だった明治にできた芝居小屋の名なのです。オリジナルは昭和28年に閉館となりましたが、平成21年に「きつき衆楽観」としてこの地に芝居小屋が再建されたのだそうです。
帰りのタクシーの運転手さんがお年を召された方だったので衆楽観について聞いてみたところ、子供の頃は昔の衆楽観があった…という話をしてくださいました。

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この坂はサンドイッチ型の様子がよくわかり時代劇やロケでよく使われるそうです。ちょうどそこを歩いているときに、前方に股旅姿の男一人を発見。彼は坂をこちらに歩いてくるではないか。なんだろ?と思って訪ねると観光案内の方でした。衣装は衆楽観から借りたとのこと。せっかくなので記念写真を撮らせていただきました。顔はNGとのことで横向きでパシャリ。

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高台から海の方を臨む。遠くに杵築城が見えます。
この海にはカブトガニが生息していて杵築のシンボルとなっているようです。

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マンホールにもカブトガニが。

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ここが「きつき衆楽観」
大正時代の酒蔵を改修した観光交流センターです。

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1階の土産物屋さん

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2階にお食事処があります。

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大衆演劇場入口横の下駄箱

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会場内。細長い部屋です。

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ごみ箱。「しょうじきのごほうびにきれいなジャンアンをあげましょう」の絵が。

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前方が座布団席。その後ろが椅子席。

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舞台前から後方を見たところ

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公演中の様子

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豚まんをかなりアピールして売っていました。「酒蔵づくり」とのこと。
地元杵築の名物ではないようです。酒蔵つながりで何かあるのでしょうか。

城下町のよき風情を残した町。
杵築のシンボルとして芝居がますます盛り上がることを祈っています。

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東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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