WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 あったらいいな、を実現した食堂併設の芝居小屋 「大阪風竜座」
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あったらいいな、を実現した食堂併設の芝居小屋 「大阪風竜座」

あったらいいな、を実現した食堂併設の芝居小屋 「大阪風竜座」

2022年9月、大阪に新しい大衆演劇場「大阪風竜座」が誕生しました。
オーナーは森川竜馬座長。

オープンから7か月ほど経った2023年4月に大阪風竜座を訪ねました。

大阪風竜座の最寄駅は大阪メトロ谷町線の「出戸(でと)」駅。

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出戸駅の4番出口を出ますと、交差点の向かうにもう風竜座のある建物が見えてきます。

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風竜座がはいっている建物。
1階はいろんなお店が並んでいます。
風竜座は2階にあります。
入口はこの建物の左側から。

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建物の左側面。
円筒状に突き出た部分の1階から入ります。

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この階段を上ったところが風竜座入口。

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まずはチケット購入から。
入口扉入ってすぐ自動券売機があります。

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券売機の「食券」と書かれた部分の下に観劇券の購入ボタンがあります。
「当日券」「ショー割」「小人」「+料金」の4つ。
その下には食事の食券購入ボタンが並んでいます。

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観劇用の券を券売機で買ったら受付でスタッフに渡して半券をもぎってもらいます。

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受付を過ぎて目の前に広がるのは食堂スペース。
風竜座は食堂併設の劇場なのです。

風竜座の昼の部の開演時間は12時30分。
風竜座の入口が開くのが11時。
早く劇場に来て食堂でゆっくり開演を待つことができます。

この写真の左奥が劇場入口。
11時過ぎだとまだ暖簾がかかっていて入ることができません。

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11時30分に暖簾が開いて、劇場スペースが開場。

どんな劇場なのか、ご案内する前に、あるtwitterをご紹介しましょう。
森川竜馬座長が、改修工事前の内部の様子の写真を投稿しています。
その投稿は→こちら

この写真にあるとおり、十分な広さがあるのはわかりますが、なにせ天井が低い!
この天井の低さでは劇場は到底ムリ、と私は思ったものですが、、、

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ジャーン!入ってみてびっくり。なんて素敵な風竜座の劇場。
当初あった天井を撤去し、高さを確保。こんなかっこいい芝居小屋になりました!

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正面後方より

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前方

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座席は椅子+座布団

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劇場後方

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役者がデザインした劇場。もちろん立派な花道もあります。

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劇場右後方の楽屋口

さて、座席を確保したので食堂で開演を待つことにします。

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食堂のテーブルに置かれたメニュー。
とても充実したラインナップ!
メニューの一部を紹介しましょう。
■お食事メニュー
・とんかつ定食
・ハンバーグ定食
・カツカレー
・牛丼
etc.
■麺類
・各種そば、うどん
・ちゃんぽん
・焼きそば
■一品メニュー
・骨付きウインナー
・イカチヂミ
・出汁たっぷりだし巻き玉子
・かに爪クリームコロッケ
etc.

こんなにメニューが多くてキッチン対応できるのかしら、、と心配してしまいます。
この日は大入りで、食事しながら開演を待つお客さんも多かったです。
森川竜馬座長もキッチンであくせく働いていました。

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壁に貼りだされていたメニュー
ステーキ丼がイチオシのようですね。
さばの生姜煮定食は850円

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観劇チケットを買ったのと同じ券売機で食券を買って、食堂のカウンターにてスタッフに渡し、半券を切ってもらいます。
料理ができると呼んでくれます。(食券の半券に番号が書いてあります)

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私はもつ煮込みと缶チューハイで開演を待ちました。

12時30分に昼の部が開演しました。
第一部 お芝居
第二部 舞踊ショー

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公演中の様子

この月、風竜座に乗っていたのは早乙女紫虎座長率いる劇団一旗。
今回の取材にあたり始めて目にした劇団名でしたが、最近立ち上げたばかりの劇団なのだろうか。

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早乙女紫虎座長。
この日は紫虎祭りの日で、芝居「次郎長と旅役者」では爆笑をさらっていました。

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㐂樂屋斎右衛門さん。
芝居も舞踊もよかったです。

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そして!劇場オーナー森川竜馬座長は芝居もショーも出演。
役者としても一流、そしてこんな素晴らしい劇場を立ち上げ、運営するなんでマルチな才能をお持ちですね。

大衆演劇専門誌「KANGEKI」の2022年12月号の「お芝居小屋探訪」のコーナーでは大阪風竜座を取り上げていて、森川竜馬座長のインタビューが掲載されていました。
その中で、竜馬座長は「『あったらいいな』と思っていたことを詰め込んだ劇場」とおっしゃっていました。
竜馬座長のこだわりはハード面だけでなくソフト面にも見られました。
劇場のスタッフの対応がとてもよい。笑顔で接客してくれるし必要なアナウンスをきっちりしてくれました。

たこ焼きやおにぎりなど軽食を提供する大衆演劇場はいくつかありますが、この規模と内容の食堂を併設している芝居小屋はほとんどないですね。
食堂は単に腹ごしらえする場所だけでなく、観劇仲間との団らんの場でもあります。
生活の延長にあるようなくつろげる場、それが大衆娯楽施設の原点ではないかと私は思います。
大阪風竜座は自然と足を運びたくなるような居心地の良さがあります。
大阪の大衆演劇場は「ちょっとこれは無理矢理つくりすぎでは、、」と思うところもありますが、このようなお客さんフレンドリーな劇場が生れたことに私は喜びを覚えます。

大阪風竜座が劇場として成功し、今後長きに渡って地域の方から愛されることを私は確信しています。

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Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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