永遠の「大衆」演劇場 「浪速クラブ」
鵜飼正樹著「大衆演劇への旅 南條まさきの一年二ヶ月」(1994年未來社)に昭和57年の浪速クラブについて以下のように解説されています。
「日本一粗末な建物で/日本一安い入場料で/日本一多い入場者と/出演役者の芸熱心が/当館の誇りである」という劇場内の張り紙が、浪速クラブをみごとに言い当てている。
現在も浪速クラブのHPには、上記文言が大きく記載されています。
「歴史を感じる建物」「安い入場料」は浪速クラブの永遠の代名詞なのでしょう。
その浪速クラブが2011年2月から3月にかけて改修されるそうです。
自ら宣言していた「粗末な建物」は一体どのようにリニューアルされてしまうのでしょうか。
改修前に粗末な建物を目に焼き付けておかねば、と年末に浪速クラブを探訪してきました。

大阪新世界。東京から出てきた自分にとってコテコテの大阪を感じるところです。通天閣の近くに浪速クラブはありました。写真をとっているとおばちゃんが話しかけてきました。東京から来たことを告げると「ここは浅草みたいなとこやろ?」とおばちゃん。なるほど、どちらもゴチャゴチャした「大衆」の街。大衆演劇が良く似合う街。

左券売機。右入口。

館内へ。絵に描いたような「昭和の大衆娯楽場」の雰囲気。お客さんも大入りです。

古くて侘しさが漂っているわけではない。歴史を刻んできた誇りがどこかに感じられる。

木の質感が和みます。自分は新宿の末廣亭を思い出しました。

売店

座席。いい味が出ています。

桟敷席。座布団の下に靴を入れるビニール袋があります。桟敷席は女性限定席なのですが、自分は大衆演劇仲間の女性と一緒に入って桟敷席で観ることができました。改修後は桟敷席ななくなってしまうよう。

桟敷席から見た舞台。
知人に「大衆演劇の雰囲気を一番味わえるところに行きたい」と言われたら、自分は迷わず浪速クラブに連れて行ったでしょう。昨年までは。さて改修後の浪速クラブはどのように変わっているのでしょう。さすがに内装は粗末ではなくなっているでしょうが、まさかこの劇場のアイデンティティである「安い入場料」まで変わることはないと思いますが・・・。
次に大阪を訪れたときに確かめたいと思います。
(2010年10月)
「日本一粗末な建物で/日本一安い入場料で/日本一多い入場者と/出演役者の芸熱心が/当館の誇りである」という劇場内の張り紙が、浪速クラブをみごとに言い当てている。
現在も浪速クラブのHPには、上記文言が大きく記載されています。
「歴史を感じる建物」「安い入場料」は浪速クラブの永遠の代名詞なのでしょう。
その浪速クラブが2011年2月から3月にかけて改修されるそうです。
自ら宣言していた「粗末な建物」は一体どのようにリニューアルされてしまうのでしょうか。
改修前に粗末な建物を目に焼き付けておかねば、と年末に浪速クラブを探訪してきました。

大阪新世界。東京から出てきた自分にとってコテコテの大阪を感じるところです。通天閣の近くに浪速クラブはありました。写真をとっているとおばちゃんが話しかけてきました。東京から来たことを告げると「ここは浅草みたいなとこやろ?」とおばちゃん。なるほど、どちらもゴチャゴチャした「大衆」の街。大衆演劇が良く似合う街。

左券売機。右入口。

館内へ。絵に描いたような「昭和の大衆娯楽場」の雰囲気。お客さんも大入りです。

古くて侘しさが漂っているわけではない。歴史を刻んできた誇りがどこかに感じられる。

木の質感が和みます。自分は新宿の末廣亭を思い出しました。

売店

座席。いい味が出ています。

桟敷席。座布団の下に靴を入れるビニール袋があります。桟敷席は女性限定席なのですが、自分は大衆演劇仲間の女性と一緒に入って桟敷席で観ることができました。改修後は桟敷席ななくなってしまうよう。

桟敷席から見た舞台。
知人に「大衆演劇の雰囲気を一番味わえるところに行きたい」と言われたら、自分は迷わず浪速クラブに連れて行ったでしょう。昨年までは。さて改修後の浪速クラブはどのように変わっているのでしょう。さすがに内装は粗末ではなくなっているでしょうが、まさかこの劇場のアイデンティティである「安い入場料」まで変わることはないと思いますが・・・。
次に大阪を訪れたときに確かめたいと思います。
(2010年10月)