大衆演劇復興を目指す広島に誕生した劇団手作りの劇場 「真正座」
大衆演劇復興を目指す広島に誕生した劇団手作りの劇場 「真正座」
今から10年ちょっと前、2010年の演劇グラフによると、広島県にある常打ちの大衆演劇場は、清水劇場、海田温泉、三次長寿村、楽天地、グリーンピアせとうち、せら温泉、夢劇場、ゆ~ぽっぽ、矢野温泉あやめ、と9施設も掲載されています。広島県は大衆演劇がとてもさかんな土地でした。
ところが、その後続々と大衆演劇場が減ってゆき、2018年9月にあの老舗劇場の清水劇場が閉鎖になると、残るはせら温泉とゆ~ぽっぽだけになってしまいました。
そんな広島県に待望の新劇場が誕生しました。
2021年6月に福山市にオープンした真正座(しんせいざ)です。
小林劇団の小林真総座長がオーナーで、劇場はほぼ小林劇団による手作り。劇場改装の様子がツイッターで発信され、私は楽しく拝見しておりました。
オープンしてからまもなく1年となる2022年5月に真正座を探訪しました。
真正座の最寄り駅は福山駅。といっても駅から3kmくらい離れています。バスを使って向かうことにします。

福山駅には福山城口(北口)とばら公園口(南口)があります。
バスターミナルを利用するにはばら公園口から出ます。
福山市は1945年の空襲で市街地の8割を焼失しました。荒廃した街に潤いを与えようと公園にばらを植えました。これが現在のばら公園です。以降ばらは福山のシンボルとして市民に親しまれています。
ばらのゲートをくぐってバスターミナルへ。

4番バス乗り場から「多治米車庫前」行きバスに乗ります。
真正座は「多治米車庫前」バス停と「エフピコアリーナふくやま前」バス停の間にあります。エフピコバス停のの方が少し近いですが、多治米車庫前行きのバスはエフピコバス停を通る路線と通らない路線があります。

「エフピコアリーナふくやま前」バス停
ここで降りたら、バスの進行方向にまっすぐ進みます。

真正座があるビル
ビルの屋上に「高砂会館」と書かれた赤い看板が立っています。
ここは元は結婚式場だったそうです。

真正座正面
この外装も手作りですね!
「真正座」の文字の左右には演目が書かれています。
「お梶藤十郎」「梅川忠兵衛」「白波五人男」「ロック石松」
ロック石松だけ見慣れぬ演題。これは2011年に亡くなった小林正利花形の十八番の芝居だそうです。
真正座の劇場名は、小林真オーナーの名前と小林正利花形の名前からとっています。花形への思いが劇場名にも外装にも込められているのですね。

入口
昼の部の開場は11:30ですが、ロビーには11時から入れるようです。

入口脇の看板。本日の外題。

入口入ってすぐ左手に受付があります。

受付横の券売機でチケットを購入します。

ロビーにはテーブルがあります。ここで食事ができるよう

受付上部のホワイトボードにメニューが書いてありました。
肉うどん500円
焼きそば500円
おにぎり200円 など
開場時間になり、受付が始まります。券売機で買ったチケットを受付に渡します。

大衆演劇場は2階
エレベーターか階段で2階へ

2階
エレベーターを降りたら右手へ

通路途中で土足禁止となります。
靴を下足箱にしまいます。

劇場内後方より

劇場の幕
橘大五郎座長、龍美麗座長より寄せられた熱いポエムが書かれています。

前方から後方を見たところ

劇場前方
舞台床面はそんなに高さがありません。この点はかなり残念ですが、天井があまり高くないから仕方ないですね。

前方は脚の長さが短い椅子席

後方は普通の椅子席

後方右側にはテーブル席があります。
開演前でここで食事しているお客さんもいました。

花道
この日は劇団花月の公演でした。
私は劇団花月を観劇するのは実に9年ぶり。
一條こま座長は当時は花形でした。

舞踊ショーの様子

一條こま座長
この日の芝居は「3つの魂」。
他劇団では「伴天連鬼十郎」というタイトルでも演じられる芝居ですね。
こま座長は卯之吉役。こま座長は小柄だけど立ち役がとてもいい!声がかっこよかった。

ラストショー
女性座員が多い花月ならではの華やかなステージ
昼の部が終了後、福山駅へ戻ります。
帰りはいい感じの時間にきてくれるバスがない。
予約すれば劇場の方が福山駅へ車で送迎してくれるらしいけれど、私は歩いて帰ることにしました。40分強歩いて福山駅に着きました。
正直、大衆演劇場としてはあまりよい立地ではありません。
今後福山の大衆演劇ファンにどれだけ愛されるかにかかっています。
コロナという逆風が吹いていますが、広島の大衆演劇復興の拠点として真正座が賑わってほしいと思います。
(2022年5月探訪)
今から10年ちょっと前、2010年の演劇グラフによると、広島県にある常打ちの大衆演劇場は、清水劇場、海田温泉、三次長寿村、楽天地、グリーンピアせとうち、せら温泉、夢劇場、ゆ~ぽっぽ、矢野温泉あやめ、と9施設も掲載されています。広島県は大衆演劇がとてもさかんな土地でした。
ところが、その後続々と大衆演劇場が減ってゆき、2018年9月にあの老舗劇場の清水劇場が閉鎖になると、残るはせら温泉とゆ~ぽっぽだけになってしまいました。
そんな広島県に待望の新劇場が誕生しました。
2021年6月に福山市にオープンした真正座(しんせいざ)です。
小林劇団の小林真総座長がオーナーで、劇場はほぼ小林劇団による手作り。劇場改装の様子がツイッターで発信され、私は楽しく拝見しておりました。
オープンしてからまもなく1年となる2022年5月に真正座を探訪しました。
真正座の最寄り駅は福山駅。といっても駅から3kmくらい離れています。バスを使って向かうことにします。

福山駅には福山城口(北口)とばら公園口(南口)があります。
バスターミナルを利用するにはばら公園口から出ます。
福山市は1945年の空襲で市街地の8割を焼失しました。荒廃した街に潤いを与えようと公園にばらを植えました。これが現在のばら公園です。以降ばらは福山のシンボルとして市民に親しまれています。
ばらのゲートをくぐってバスターミナルへ。

4番バス乗り場から「多治米車庫前」行きバスに乗ります。
真正座は「多治米車庫前」バス停と「エフピコアリーナふくやま前」バス停の間にあります。エフピコバス停のの方が少し近いですが、多治米車庫前行きのバスはエフピコバス停を通る路線と通らない路線があります。

「エフピコアリーナふくやま前」バス停
ここで降りたら、バスの進行方向にまっすぐ進みます。

真正座があるビル
ビルの屋上に「高砂会館」と書かれた赤い看板が立っています。
ここは元は結婚式場だったそうです。

真正座正面
この外装も手作りですね!
「真正座」の文字の左右には演目が書かれています。
「お梶藤十郎」「梅川忠兵衛」「白波五人男」「ロック石松」
ロック石松だけ見慣れぬ演題。これは2011年に亡くなった小林正利花形の十八番の芝居だそうです。
真正座の劇場名は、小林真オーナーの名前と小林正利花形の名前からとっています。花形への思いが劇場名にも外装にも込められているのですね。

入口
昼の部の開場は11:30ですが、ロビーには11時から入れるようです。

入口脇の看板。本日の外題。

入口入ってすぐ左手に受付があります。

受付横の券売機でチケットを購入します。

ロビーにはテーブルがあります。ここで食事ができるよう

受付上部のホワイトボードにメニューが書いてありました。
肉うどん500円
焼きそば500円
おにぎり200円 など
開場時間になり、受付が始まります。券売機で買ったチケットを受付に渡します。

大衆演劇場は2階
エレベーターか階段で2階へ

2階
エレベーターを降りたら右手へ

通路途中で土足禁止となります。
靴を下足箱にしまいます。

劇場内後方より

劇場の幕
橘大五郎座長、龍美麗座長より寄せられた熱いポエムが書かれています。

前方から後方を見たところ

劇場前方
舞台床面はそんなに高さがありません。この点はかなり残念ですが、天井があまり高くないから仕方ないですね。

前方は脚の長さが短い椅子席

後方は普通の椅子席

後方右側にはテーブル席があります。
開演前でここで食事しているお客さんもいました。

花道
この日は劇団花月の公演でした。
私は劇団花月を観劇するのは実に9年ぶり。
一條こま座長は当時は花形でした。

舞踊ショーの様子

一條こま座長
この日の芝居は「3つの魂」。
他劇団では「伴天連鬼十郎」というタイトルでも演じられる芝居ですね。
こま座長は卯之吉役。こま座長は小柄だけど立ち役がとてもいい!声がかっこよかった。

ラストショー
女性座員が多い花月ならではの華やかなステージ
昼の部が終了後、福山駅へ戻ります。
帰りはいい感じの時間にきてくれるバスがない。
予約すれば劇場の方が福山駅へ車で送迎してくれるらしいけれど、私は歩いて帰ることにしました。40分強歩いて福山駅に着きました。
正直、大衆演劇場としてはあまりよい立地ではありません。
今後福山の大衆演劇ファンにどれだけ愛されるかにかかっています。
コロナという逆風が吹いていますが、広島の大衆演劇復興の拠点として真正座が賑わってほしいと思います。
(2022年5月探訪)