大衆娯楽の新たな扉を開く新興演劇 賀美座の専用劇場 「シアターYOROKOBI」
大衆娯楽の新たな扉を開く新興演劇 賀美座の専用劇場 「シアターYOROKOBI」
2021年11月13日、賀美座が大阪に専用劇場「シアターYOROKOBI」をオープンしました。
たまに劇団員がオーナーとなっている大衆演劇場がありますが、それとは違います。
基本的にこの劇場で公演をうつのは賀美座のみ。賀美座の居城ともいえるシアターなのです。
そして〈大衆演劇=旅芝居〉から一線を画したジャンルとして〈新興演劇〉を謳っています。
新興演劇とはなにか?とりあえず大衆演劇と商業演劇の中間くらいのジャンルと思っていただければよいでしょう。
シアターYOROKOBIでまずおさえておきたいのは、昼の部と夜の部とで営業形態が違うことです。
昼の部は、前半芝居・後半舞踊ショー。つまり大衆演劇と同じプログラムです。
夜の部は、「SHOW & RESTAURANT YOROKOBI」として営業します。飲んで食べつつステージを楽しむショーレストランです。こちらは既存の劇場での大衆演劇とはだいぶ違いますね。
オープンの翌月にシアターYOROKOBIの昼の部・夜の部を楽しんできましたのでレポートしたいと思います。
まずは昼の部から。

地下鉄御堂筋線江坂駅1番出口
地下鉄といっても地上を走っています

江坂駅1番出口を降りて、御堂筋線に直行する道路を東に3分ほど歩くとダイエーが見えてきます。その奥にあるのがシアターYOROKOBIが入っているビル

ビルに大きく描かれたサイン。
「465日」がシアターYOROKOBIの別表記となっているようです。

ビルの1階は薬局。このビルの2階・3階が劇場フロア。

ビルの入口

エレベーターでエントランスがある2階へ移動します
※写真撮影とブログ掲載はご許可いただいております

2階エレベーターを降りるとすぐエントランスが見えます。
正面に受付カウンターがあります。
座席表を見て座席を決めて入場料を払います。(夜の部は料金後精算です)

エントランスにはバーカウンターがあります。

昼からお酒を注文できるということで、開演までの時間にカクテルを飲みました。

エントランスから劇場内へ

シアターYOROKOBI昼の部の様子

前方から客席を見たところ

高い天井。すばらしいシアターです。

独特な形のステージ。小劇場演劇を思わせる舞台セット。豊かなライト。
開演前はクラシック音楽が流れていました。
場内の雰囲気は大衆演劇と全然違います。
昼の部が開演。
お芝居が始まりました。
この日の芝居は主人公が目が見えない人物ということもあり、背景幕のようなものを使いませんでした。さきほどステージにあった舞台セットをそのまま使いました。大衆演劇の芝居を抽象舞台で行うような面白さがありました。場面ごとの照明が凝っているところも大衆演劇の進化版という印象を受けました。マイクを使用しないところ、暗転があるところも大衆演劇とは違いますね。
約60分で芝居が終わり、数十分の休憩。またクラシック音楽が流れています。

場内に貼ってあった劇場ルール
舞踊は動画撮影もOKなのですね。(ちなみに私は動画OKは好きではありません。動画撮影に夢中になったお客さんがカメラやスマホを高く掲げたり大きく動かしたりして他のお客さんの観劇の邪魔になるからです)

休憩中の場内。ステージ上の舞台セットが転換されました。
後半の舞踊ショーが始まりました。

舞踊ショーの様子

様々に変化する照明

お客さんノリノリの場面
60分以上行われた舞踊ショーが終わりました。
これで昼の部終了。劇団員がエントランスでお客さんのお見送りをしました。
続きまして夜の部をレポートいたします。
夜の部は18時30分開場です。

夜のビルディング
エレベーターで2階に上がりエントランスで受付。座席を指定します。飲み物や食べ物も注文。
料金は帰りに精算です。

夜のシアターYOROKOBI
「SHOW & RESTAURANT YOROKOBI」会場です。
クラブミュージックのような現代的な音楽が流れています。
客席が昼とは全く変わり、テーブルが配置されています。

夜の座席図。
4人掛けテーブルと2人掛けテーブルがあります。

2人掛けテーブル
夜の部は2回のショータイムがあります。
ご飯ものなど時間がかかる料理は1回目と2回目のショータイムの間の時間にテーブルに届きます。

1回目のショータイムは19時から。
お酒を飲みながら、つまみを食べながら楽しみました。
1回目のショータイムが終わりました。しばらくすると劇団員が客席に現れてそれぞれ散り散りになってお客さんのテーブルにご挨拶にまわりました。この劇団員とお客さんの交流の時間も「SHOW & RESTAURANT YOROKOBI」のウリですね。テーブルにつく劇団員が次々を変わってゆき皆さんとお話できてとても楽しかったです。

私のテーブルに来てくれた宝華紗宮子若手リーダーと不動倭座長
2回目のショータイムが始まりました。

賑やかな舞台

不動倭座長のソロ舞踊

普通の大衆演劇の舞踊ショーよりも群舞が多く見ごたえがあります。
2回目のショーが終わると夜の部終了です。
劇団員がエントランスでお見送りします。
最後にシアターの3階を紹介しておきましょう。

3階にはこのようにお客さんが自由に使えるテーブルとソファがあります。コインロッカーとトイレも3階にあります。
以上、新興演劇賀美座の公演をご紹介いたしました。
気になるシアターYOROKOBIの入場料もお知らせしておきます。
(2021年12月の情報です)
昼の部
3,300円(税込)
まさに大衆演劇と商業演劇の間の価格といったところです。
夜の部(2022年からの料金システム)
アルコール飲み放題付き入場料 5,000円(税込)
ソフトドリンク飲み放題付き入場料 4,000円(税込)
巷のショーレストラン・ショーパブと比較すれば安いと思います。料金的に見れば夜の部は「大衆ショーレストラン」といった感じかなと思いました。
まだシアターYOROKOBIは始まったばかり。試行錯誤を重ねながら営業時間や料金システムが変わってゆくと思いますので、来訪前には必ずホームページをチェックしてください。
* * *
思えば、賀美座の前身となる剣戟はる駒座倭組が発足間もなく川崎大島劇場に乗ったのが2014年2月。私は、それまで見てきた大衆演劇にはない自由な発想のパフォーマンスとエンタメ精神に胸が高鳴り、倭組のファンとなったのでした。あの時、私は大衆演劇の新たな展開が始まったと思いました。それから数年、不動倭座長率いる賀美座は私の想像をっ超える勢いで変化・進化していっています。ますます目が離せません。
このブログを読んで「シアターYOROKOBI」に少しでも興味を持った方は是非是非一度行ってみてください。エンタメ集団賀美座が楽しいひとときを提供してくれますよ。
リンク
・シアターYOROKOBI ウェブサイト
・YOU TUBE 不動倭のやまチャンネル
(2021年12月探訪)
2021年11月13日、賀美座が大阪に専用劇場「シアターYOROKOBI」をオープンしました。
たまに劇団員がオーナーとなっている大衆演劇場がありますが、それとは違います。
基本的にこの劇場で公演をうつのは賀美座のみ。賀美座の居城ともいえるシアターなのです。
そして〈大衆演劇=旅芝居〉から一線を画したジャンルとして〈新興演劇〉を謳っています。
新興演劇とはなにか?とりあえず大衆演劇と商業演劇の中間くらいのジャンルと思っていただければよいでしょう。
シアターYOROKOBIでまずおさえておきたいのは、昼の部と夜の部とで営業形態が違うことです。
昼の部は、前半芝居・後半舞踊ショー。つまり大衆演劇と同じプログラムです。
夜の部は、「SHOW & RESTAURANT YOROKOBI」として営業します。飲んで食べつつステージを楽しむショーレストランです。こちらは既存の劇場での大衆演劇とはだいぶ違いますね。
オープンの翌月にシアターYOROKOBIの昼の部・夜の部を楽しんできましたのでレポートしたいと思います。
まずは昼の部から。

地下鉄御堂筋線江坂駅1番出口
地下鉄といっても地上を走っています

江坂駅1番出口を降りて、御堂筋線に直行する道路を東に3分ほど歩くとダイエーが見えてきます。その奥にあるのがシアターYOROKOBIが入っているビル

ビルに大きく描かれたサイン。
「465日」がシアターYOROKOBIの別表記となっているようです。

ビルの1階は薬局。このビルの2階・3階が劇場フロア。

ビルの入口

エレベーターでエントランスがある2階へ移動します
※写真撮影とブログ掲載はご許可いただいております

2階エレベーターを降りるとすぐエントランスが見えます。
正面に受付カウンターがあります。
座席表を見て座席を決めて入場料を払います。(夜の部は料金後精算です)

エントランスにはバーカウンターがあります。

昼からお酒を注文できるということで、開演までの時間にカクテルを飲みました。

エントランスから劇場内へ

シアターYOROKOBI昼の部の様子

前方から客席を見たところ

高い天井。すばらしいシアターです。

独特な形のステージ。小劇場演劇を思わせる舞台セット。豊かなライト。
開演前はクラシック音楽が流れていました。
場内の雰囲気は大衆演劇と全然違います。
昼の部が開演。
お芝居が始まりました。
この日の芝居は主人公が目が見えない人物ということもあり、背景幕のようなものを使いませんでした。さきほどステージにあった舞台セットをそのまま使いました。大衆演劇の芝居を抽象舞台で行うような面白さがありました。場面ごとの照明が凝っているところも大衆演劇の進化版という印象を受けました。マイクを使用しないところ、暗転があるところも大衆演劇とは違いますね。
約60分で芝居が終わり、数十分の休憩。またクラシック音楽が流れています。

場内に貼ってあった劇場ルール
舞踊は動画撮影もOKなのですね。(ちなみに私は動画OKは好きではありません。動画撮影に夢中になったお客さんがカメラやスマホを高く掲げたり大きく動かしたりして他のお客さんの観劇の邪魔になるからです)

休憩中の場内。ステージ上の舞台セットが転換されました。
後半の舞踊ショーが始まりました。

舞踊ショーの様子

様々に変化する照明

お客さんノリノリの場面
60分以上行われた舞踊ショーが終わりました。
これで昼の部終了。劇団員がエントランスでお客さんのお見送りをしました。
続きまして夜の部をレポートいたします。
夜の部は18時30分開場です。

夜のビルディング
エレベーターで2階に上がりエントランスで受付。座席を指定します。飲み物や食べ物も注文。
料金は帰りに精算です。

夜のシアターYOROKOBI
「SHOW & RESTAURANT YOROKOBI」会場です。
クラブミュージックのような現代的な音楽が流れています。
客席が昼とは全く変わり、テーブルが配置されています。

夜の座席図。
4人掛けテーブルと2人掛けテーブルがあります。

2人掛けテーブル
夜の部は2回のショータイムがあります。
ご飯ものなど時間がかかる料理は1回目と2回目のショータイムの間の時間にテーブルに届きます。

1回目のショータイムは19時から。
お酒を飲みながら、つまみを食べながら楽しみました。
1回目のショータイムが終わりました。しばらくすると劇団員が客席に現れてそれぞれ散り散りになってお客さんのテーブルにご挨拶にまわりました。この劇団員とお客さんの交流の時間も「SHOW & RESTAURANT YOROKOBI」のウリですね。テーブルにつく劇団員が次々を変わってゆき皆さんとお話できてとても楽しかったです。

私のテーブルに来てくれた宝華紗宮子若手リーダーと不動倭座長
2回目のショータイムが始まりました。

賑やかな舞台

不動倭座長のソロ舞踊

普通の大衆演劇の舞踊ショーよりも群舞が多く見ごたえがあります。
2回目のショーが終わると夜の部終了です。
劇団員がエントランスでお見送りします。
最後にシアターの3階を紹介しておきましょう。

3階にはこのようにお客さんが自由に使えるテーブルとソファがあります。コインロッカーとトイレも3階にあります。
以上、新興演劇賀美座の公演をご紹介いたしました。
気になるシアターYOROKOBIの入場料もお知らせしておきます。
(2021年12月の情報です)
昼の部
3,300円(税込)
まさに大衆演劇と商業演劇の間の価格といったところです。
夜の部(2022年からの料金システム)
アルコール飲み放題付き入場料 5,000円(税込)
ソフトドリンク飲み放題付き入場料 4,000円(税込)
巷のショーレストラン・ショーパブと比較すれば安いと思います。料金的に見れば夜の部は「大衆ショーレストラン」といった感じかなと思いました。
まだシアターYOROKOBIは始まったばかり。試行錯誤を重ねながら営業時間や料金システムが変わってゆくと思いますので、来訪前には必ずホームページをチェックしてください。
* * *
思えば、賀美座の前身となる剣戟はる駒座倭組が発足間もなく川崎大島劇場に乗ったのが2014年2月。私は、それまで見てきた大衆演劇にはない自由な発想のパフォーマンスとエンタメ精神に胸が高鳴り、倭組のファンとなったのでした。あの時、私は大衆演劇の新たな展開が始まったと思いました。それから数年、不動倭座長率いる賀美座は私の想像をっ超える勢いで変化・進化していっています。ますます目が離せません。
このブログを読んで「シアターYOROKOBI」に少しでも興味を持った方は是非是非一度行ってみてください。エンタメ集団賀美座が楽しいひとときを提供してくれますよ。
リンク
・シアターYOROKOBI ウェブサイト
・YOU TUBE 不動倭のやまチャンネル
(2021年12月探訪)