東京から無理なく日帰り観劇 大自然に囲まれた大型複合施設 「ニューサンピア埼玉おごせ」
東京から無理なく日帰り観劇 大自然に囲まれた大型複合施設 「ニューサンピア埼玉おごせ」
埼玉県の「越生(おごせ)」は東京23区に住んでいる者にはほぼ馴染みのない地名でしょう。
埼玉県の西部はほとんど山あいの土地で占められていますけれど、越生はちょうど関東平野と山地との境目あたりにあります。
東京駅から越生駅までは約1時間半。これは、八高線という八王子と高崎を結ぶ長い路線を利用するルートです。
もうひとつ、東武越生線を利用するという行き方があり、こちらは池袋駅から1時間強です(そう考えると池袋から急行で30分の川越は近く感じますね)。
東京からはちょっと行きにくいけれど、2つの路線が使えますし、越生は十分東京からの日帰り観劇圏内です。

私は東武線を使って越生駅まで来ました。
駅ビルなんてものはない。いたって素朴な駅舎だ。

駅前のアーチ

駅舎を出てすぐ左手にバス停があります。ここからバスに乗ってニューサンピアに行きます。
(ニューサンピアのパンフレットには徒歩だと40分から1時間かかると書いてあります)

バスはここを右折してニューサンピアの敷地に入ってゆきます。

ニューサンピアのメインの建物

ニューサンピア埼玉おごせのまわりはどんな環境なのか。
これはパンフレットの写真です。多くの運動施設を備えた広大な敷地は豊かな緑に囲まれています。

テニスコート

右手はプール
奥に見えるのはゴルフ練習場

建物に入りました。
2階から見た1階ロビー。

1階で大衆演劇観劇の受付。
チケットを受け取ります。

お風呂にも入れるようなので入浴しました。

軽食がとれる食事処。
ここ以外にもレストランがあります。

大衆演劇場「越生劇場」の入口
12時30分開場、13時開演。
開場時間には私を含め数人が待っていました。開場になると後から来たおばさんがしれっと私より先に入場しました。
こういう「しれっとおばさん」はどの大衆演劇場にも出没する。

受付

演目掲示
今月は、島崎寿恵座長が率いるまな美座の公演。この日は寿恵座長の師匠だった若水照代先生がゲスト出演です。

越生劇場後方より

前方は座布団席

後方は椅子席

花道

貸し座椅子100円
第1部お芝居 13:00~14:00
第2部舞踊ショー 14:30~15:30

里見剣次郎
指がとてもしなやかに動きますよね。
昭和の絵ハガキ風に色合いを調整してみたのですがいかがでしょう。

島崎寿恵座長
寿恵座長の情念こもった舞踊が好きです。

寿恵座長の立ちもかっこいい

ゲストの若水照代先生
まな美座の観劇を終え、再びバスで越生駅に戻りました。
駅前にこんな看板があります。

江戸城の築城を手掛けた太田道灌は越生の出身だったのですね。
この看板に描かれている短歌と絵は道灌にまつわる逸話によっています。落語ファンは一発でピーンときたでしょう。
前座が落語を練習するのにもってこいの噺「道灌」(立川流は入門するとまずこの噺を教わるそうですね)にこの場面がでてきます。
道灌が山中でにわか雨にあった。近くのあばらやに入りそこの娘に雨具を借りたいと申し出たところ、娘は盆の上に山吹の枝を載せて道灌に差し出した。訳がわからず茫然としていた道灌に家来が伝えた。古来の歌に「七重八重 花は咲けども山吹の みの一つだになきぞ悲しき」というのがあります、山吹は実のならないもの、これは蓑(みの)がないから雨具を貸せないという婉曲のお断りでしょう。そう家来から聞いた道灌はまだ自分は歌道に暗いと嘆いた。
この場面の絵に出くわすとは思いませんでした。
越生は梅林も有名です。
近くの農産物直売所で梅干しを買いました。
帰る前に美味しい蕎麦でも食べたい、と私と妻の意見が一致しました。

日本料理山富貴でそば会席をいただきました。

帰りも東武越生線に乗って帰りました。
ニューサンピア埼玉おごせは駅までの送迎バスがありません。団体以外のお客さんのほとんどはマイカーで来ているでしょう。
演劇公演にとても不利な立地です。そして、ホテルとスポーツセンターが合わさったような複合施設。
栃木にしろ越生にしろ、ニューサンピアの大衆演劇場は全国的にも異色の存在です。
(2018年9月探訪)
埼玉県の「越生(おごせ)」は東京23区に住んでいる者にはほぼ馴染みのない地名でしょう。
埼玉県の西部はほとんど山あいの土地で占められていますけれど、越生はちょうど関東平野と山地との境目あたりにあります。
東京駅から越生駅までは約1時間半。これは、八高線という八王子と高崎を結ぶ長い路線を利用するルートです。
もうひとつ、東武越生線を利用するという行き方があり、こちらは池袋駅から1時間強です(そう考えると池袋から急行で30分の川越は近く感じますね)。
東京からはちょっと行きにくいけれど、2つの路線が使えますし、越生は十分東京からの日帰り観劇圏内です。

私は東武線を使って越生駅まで来ました。
駅ビルなんてものはない。いたって素朴な駅舎だ。

駅前のアーチ

駅舎を出てすぐ左手にバス停があります。ここからバスに乗ってニューサンピアに行きます。
(ニューサンピアのパンフレットには徒歩だと40分から1時間かかると書いてあります)

バスはここを右折してニューサンピアの敷地に入ってゆきます。

ニューサンピアのメインの建物

ニューサンピア埼玉おごせのまわりはどんな環境なのか。
これはパンフレットの写真です。多くの運動施設を備えた広大な敷地は豊かな緑に囲まれています。

テニスコート

右手はプール
奥に見えるのはゴルフ練習場

建物に入りました。
2階から見た1階ロビー。

1階で大衆演劇観劇の受付。
チケットを受け取ります。

お風呂にも入れるようなので入浴しました。

軽食がとれる食事処。
ここ以外にもレストランがあります。

大衆演劇場「越生劇場」の入口
12時30分開場、13時開演。
開場時間には私を含め数人が待っていました。開場になると後から来たおばさんがしれっと私より先に入場しました。
こういう「しれっとおばさん」はどの大衆演劇場にも出没する。

受付

演目掲示
今月は、島崎寿恵座長が率いるまな美座の公演。この日は寿恵座長の師匠だった若水照代先生がゲスト出演です。

越生劇場後方より

前方は座布団席

後方は椅子席

花道

貸し座椅子100円
第1部お芝居 13:00~14:00
第2部舞踊ショー 14:30~15:30

里見剣次郎
指がとてもしなやかに動きますよね。
昭和の絵ハガキ風に色合いを調整してみたのですがいかがでしょう。

島崎寿恵座長
寿恵座長の情念こもった舞踊が好きです。

寿恵座長の立ちもかっこいい

ゲストの若水照代先生
まな美座の観劇を終え、再びバスで越生駅に戻りました。
駅前にこんな看板があります。

江戸城の築城を手掛けた太田道灌は越生の出身だったのですね。
この看板に描かれている短歌と絵は道灌にまつわる逸話によっています。落語ファンは一発でピーンときたでしょう。
前座が落語を練習するのにもってこいの噺「道灌」(立川流は入門するとまずこの噺を教わるそうですね)にこの場面がでてきます。
道灌が山中でにわか雨にあった。近くのあばらやに入りそこの娘に雨具を借りたいと申し出たところ、娘は盆の上に山吹の枝を載せて道灌に差し出した。訳がわからず茫然としていた道灌に家来が伝えた。古来の歌に「七重八重 花は咲けども山吹の みの一つだになきぞ悲しき」というのがあります、山吹は実のならないもの、これは蓑(みの)がないから雨具を貸せないという婉曲のお断りでしょう。そう家来から聞いた道灌はまだ自分は歌道に暗いと嘆いた。
この場面の絵に出くわすとは思いませんでした。
越生は梅林も有名です。
近くの農産物直売所で梅干しを買いました。
帰る前に美味しい蕎麦でも食べたい、と私と妻の意見が一致しました。

日本料理山富貴でそば会席をいただきました。

帰りも東武越生線に乗って帰りました。
ニューサンピア埼玉おごせは駅までの送迎バスがありません。団体以外のお客さんのほとんどはマイカーで来ているでしょう。
演劇公演にとても不利な立地です。そして、ホテルとスポーツセンターが合わさったような複合施設。
栃木にしろ越生にしろ、ニューサンピアの大衆演劇場は全国的にも異色の存在です。
(2018年9月探訪)