熱意の結晶の天守閣と芝居小屋 「掛川蓬莱座」
熱意の結晶の天守閣と芝居小屋 「掛川蓬莱座」
かつて静岡県にあったセンター、大井川娯楽センター、ふくろいラドンセンター、バーデンバーデンがいずれも閉鎖してしまい、静岡西部の大衆演劇砂漠化が進むなか、2013年3月大井川の近くに島田蓬莱座が誕生しました。
それから数年、島田蓬莱座の系列劇場「掛川蓬莱座」が2019年3月にオープンしました。
杮落とし公演の翌月、掛川蓬莱座を尋ねました。

青春18きっぷを使って東京から約4時間、掛川駅に到着しました。

まずは観光。掛川城へ。
秀吉が天下をとった後、山内一豊が掛川城に入りました。一豊は城下を整備し掛川城に天守閣をつくりました。その天守閣は1854年の大地震で損壊。天守閣は再建されることなく明治時代を迎え、掛川城は廃城となりました。
一帯は公園となっていましたが、掛川市民の熱意が実り1994年に140年ぶりに天守閣が再建されました。

訪れた日は「掛川城公園さくらまつり」というイベントを開催していました。ここは桜の名所のようです。
晴天に聳える掛川城と桜。これ以上ない観光日和。

掛川城天守閣から南(掛川駅方面)を眺める

ちょうどこの日は、掛川蓬莱座にのっている花組むらさきが城下をお練りをする日でした。
10時30分、「こだわりっぱ」という掛川の名産品を集めた施設から出発。
花組むらさきの役者さんは全員女形。

掛川城公園では多くの観光客と劇団員が触れ合っていました。
私も写真を撮らせてもらいました。

お練り見学を終えて昼食。
はるばるここまでやって来ますと気分的にうなぎを食べたくなります。
ちょっと奮発してうなぎのお店へ。
デザートはメロン。
食事を終えて、掛川蓬莱座へ移動。
掛川蓬莱座は掛川駅の近く、徒歩3分くらいのところにあります。

掛川蓬莱座

入口
この扉から入って左に進み突き当たりが受付

受付すぐ前が劇場入口です。
写真は劇場内から見た入口。
靴を脱いで劇場内に入るのは島田蓬莱座と同じですね。
リラックス気分で観劇するために「靴を脱ぐ」というのは大きなポイントだと思っています。

劇場内
幕には掛川城と富士山が描かれています。

それほど大きくない劇場ですが、しっかりした花道が設けられています。

舞台目の前の座椅子席

舞台前上手側にも座椅子席があります
座椅子席の後ろには低めの椅子席があります。

後方はソファ席

公演中の様子

三代目南條のぼる座長と藤間美香の相舞踊
花組むらさきは島田蓬莱座にも何回かのっています。
南條のぼる座長が口上で島田蓬莱座のお客さんがこちらに来てくれると言っていました。
ここは駅から近いので東海道沿線の方は来やすいですね。
花組むらさきは芝居の演目予告を貼りだしていません。
また、「○○祭り」のような日を設けるのも好きではないよう。
私も大衆演劇は基本的にはそのスタンスでよいと思っています。
掛川蓬莱座での観劇を終え掛川駅へ。
また4時間かけて東京に帰ります。

駅の売店前の通路に、タミヤのプラモデルが積まれたワゴンがありました。掛川にはタミヤのサーキット施設があるようですね。

静岡県西部はメロンが名産です。
静岡のブランドマスクメロン、クラウンメロンの売店がありました。
メロンジュース500円。その場でミキサーで作ってくれます。
東海道線で往復約8時間。
普通運賃8,000円のところ、青春18きっぷ1回分(2,370円)の値段で旅できました。
座ることさえできれば、列車での長旅も楽しいものです。
島田に続いて掛川にもできた「蓬莱座」
静岡西部に旅芝居の拠点を作りたいというオーナーの情熱を感じました。
掛川城天守閣がすばらしい土地のシンボルになったように蓬莱座も静岡の旅芝居のシンボルとして認知度が上がってゆくとよいですね。
(2019年4月探訪)
かつて静岡県にあったセンター、大井川娯楽センター、ふくろいラドンセンター、バーデンバーデンがいずれも閉鎖してしまい、静岡西部の大衆演劇砂漠化が進むなか、2013年3月大井川の近くに島田蓬莱座が誕生しました。
それから数年、島田蓬莱座の系列劇場「掛川蓬莱座」が2019年3月にオープンしました。
杮落とし公演の翌月、掛川蓬莱座を尋ねました。

青春18きっぷを使って東京から約4時間、掛川駅に到着しました。

まずは観光。掛川城へ。
秀吉が天下をとった後、山内一豊が掛川城に入りました。一豊は城下を整備し掛川城に天守閣をつくりました。その天守閣は1854年の大地震で損壊。天守閣は再建されることなく明治時代を迎え、掛川城は廃城となりました。
一帯は公園となっていましたが、掛川市民の熱意が実り1994年に140年ぶりに天守閣が再建されました。

訪れた日は「掛川城公園さくらまつり」というイベントを開催していました。ここは桜の名所のようです。
晴天に聳える掛川城と桜。これ以上ない観光日和。

掛川城天守閣から南(掛川駅方面)を眺める

ちょうどこの日は、掛川蓬莱座にのっている花組むらさきが城下をお練りをする日でした。
10時30分、「こだわりっぱ」という掛川の名産品を集めた施設から出発。
花組むらさきの役者さんは全員女形。

掛川城公園では多くの観光客と劇団員が触れ合っていました。
私も写真を撮らせてもらいました。

お練り見学を終えて昼食。
はるばるここまでやって来ますと気分的にうなぎを食べたくなります。
ちょっと奮発してうなぎのお店へ。
デザートはメロン。
食事を終えて、掛川蓬莱座へ移動。
掛川蓬莱座は掛川駅の近く、徒歩3分くらいのところにあります。

掛川蓬莱座

入口
この扉から入って左に進み突き当たりが受付

受付すぐ前が劇場入口です。
写真は劇場内から見た入口。
靴を脱いで劇場内に入るのは島田蓬莱座と同じですね。
リラックス気分で観劇するために「靴を脱ぐ」というのは大きなポイントだと思っています。

劇場内
幕には掛川城と富士山が描かれています。

それほど大きくない劇場ですが、しっかりした花道が設けられています。

舞台目の前の座椅子席

舞台前上手側にも座椅子席があります
座椅子席の後ろには低めの椅子席があります。

後方はソファ席

公演中の様子

三代目南條のぼる座長と藤間美香の相舞踊
花組むらさきは島田蓬莱座にも何回かのっています。
南條のぼる座長が口上で島田蓬莱座のお客さんがこちらに来てくれると言っていました。
ここは駅から近いので東海道沿線の方は来やすいですね。
花組むらさきは芝居の演目予告を貼りだしていません。
また、「○○祭り」のような日を設けるのも好きではないよう。
私も大衆演劇は基本的にはそのスタンスでよいと思っています。
掛川蓬莱座での観劇を終え掛川駅へ。
また4時間かけて東京に帰ります。

駅の売店前の通路に、タミヤのプラモデルが積まれたワゴンがありました。掛川にはタミヤのサーキット施設があるようですね。

静岡県西部はメロンが名産です。
静岡のブランドマスクメロン、クラウンメロンの売店がありました。
メロンジュース500円。その場でミキサーで作ってくれます。
東海道線で往復約8時間。
普通運賃8,000円のところ、青春18きっぷ1回分(2,370円)の値段で旅できました。
座ることさえできれば、列車での長旅も楽しいものです。
島田に続いて掛川にもできた「蓬莱座」
静岡西部に旅芝居の拠点を作りたいというオーナーの情熱を感じました。
掛川城天守閣がすばらしい土地のシンボルになったように蓬莱座も静岡の旅芝居のシンボルとして認知度が上がってゆくとよいですね。
(2019年4月探訪)