WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 15周年を迎えた「海華亭かわい」での劇団暁公演を観劇
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15周年を迎えた「海華亭かわい」での劇団暁公演を観劇

15周年を迎えた「海華亭かわい」での劇団暁公演を観劇

越後の一宮、弥彦神社は創建から2400年の歴史を有するという。
その弥彦神社を擁する弥彦山は広大な越後平野を見下ろすように屹立しています。
弥彦山は日本海に近い。弥彦山の山頂公演からは日本海や佐渡島がよく見えます。

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弥彦山山頂公園から見た越後平野(8月の風景)

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弥彦山山頂公園から見た日本海と佐渡島(8月の風景)

弥彦山と日本海との間にほとんど平地はありません。
海岸沿いを国道が走っていて、海水浴場が点在しています。

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今回レポートする「海華亭(かいかてい)かわい」は、
弥彦山の麓、海水浴場のすぐ近くにあります。
訪れたのは2月。
国道を挟んで海側にも山側にも広大な駐車場がありますが、もちろん海水浴とは真逆の季節に車はない。

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海水浴場の駐車場から見た海華亭かわいと弥彦山
弥彦山はそれほど標高が高い山ではなく、初心者向けの登山コースがいくつかあるようです。
海華亭かわいからも登山できます。

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誰もいない海水浴場。
強い風が吹いていて、日本海の荒波の音だけが響いている。

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海華亭の近くには食堂やリゾートホテルもあります。
真夏はさぞ賑わうのでしょう。

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海華亭かわいは少し高台にあります。
国道から横道に入って向かいます。
ちなみにここは公共交通機関で行くのは困難です。車が必要。

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海華亭かわいの建物正面

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海華亭かわいでは毎年2月に劇団暁の公演を行っています。
2018年で15周年!

私は1泊2食の宿泊プランに観劇パック(観劇+お弁当)を予約していました。

10:30 大衆演劇会場開場
11:30 開演 第一部お芝居
12;30 休憩 昼食タイム
13:45頃? 第二部舞踊ショー
といったタイムスケジュールになっています。

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私は9:40頃には海華亭かわいに到着していました。
開場は10:30とチラシに書いてありましたが、この日は9:50頃には開場となりました。
劇団暁の大漁旗の下を通って会場へ。

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靴はくつ袋に入れて持って上がります。

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公演会場
開場したてでお客さんはまだほとんどいない

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低い長テーブル、座布団、お茶セット。
基本の形ですが、ここは座椅子がないのが残念。(申し出れば出してもらえたのだろうか?)

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舞台はあまり高さがなく横幅が狭め。
花道もありません。

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海華亭かわいの大衆演劇公演の一番のウリは、豊富な手作り料理の数々でしょう。
これだけの品が演劇場前に並ぶのは見たことがない。

以前は食事付き観劇プランのみだったそう。
観劇のみでも入館できるようになりました。
それでこんなにつまみが充実するようになったのですね。

常連さんは観劇のみで来ているよう。
常連さんとホテルのスタッフはとてもフレンドリーに話をしています。
こういう都会のホテルでは味わえない雰囲気がいいな。
スタッフの皆さんはてきぱきと動いていてホスピタリティが高いです。
でもお客さんに必要以上にかしこまることなくとてもアットホームに接してくれます。

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もちろんお酒も各種そろっています。

10:50頃団体客を乗せた送迎バスが到着し、お客さんがぞろぞろと会場入りしました。団体客の皆さんも慣れているようで、着席するなりお菓子を並べたり、おでんとビールを用意したりと、歓談の準備をすすめ、会場があっという間に賑やかになりました。観劇に来たというより仲間との懇親会に来たという感じ。

11:30大衆演劇公演開幕 第一部お芝居

お芝居、劇団からの口上挨拶が終わり、昼食休憩。
観劇パックのお客さんにお弁当が配布されます。

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お弁当

昼食の後、ごろんと寝転んでいるお客さんがちらほらと。
座椅子がないから、食後の体をくつろげるために横になりたくなります。

昼食休憩の後、第2部の舞踊ショーが始まります。

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舞踊ショーの様子
舞台は広くない。劇団暁の座員は多い。
群舞では処狭しと若手が舞います。

大衆演劇公演が終わると、お客さんは一斉に広間から出て行きます。
団体さんは送迎バスでお帰り。
私は宿泊客なのでフロントでチェックインしました。

ロビーでお客さんをお見送りしていた支配人さんが自ら部屋を案内してくださいました。

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純和風の宿泊室

1階の浴場で温泉に浸かる。
お風呂は内湯がひとつ、露天がひとつ。露天風呂は熱くて入れなかった。

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海華亭かわいの夕食。部屋食でした。
カニのインパクト強し。

食事の後、再度お風呂に入って就寝。

夜中、飲み物を買いに1階に下りますと、館内を猫がスタスタ歩いていました。
ホテル内で猫を飼っているようです。人懐っこい猫で、猫好きの私は思わずナデナデ。これも都会のホテルでは味わえない和みです。

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翌朝、外は小雪が吹雪いていました。
外はいかにも厳寒の日本海といった風景。
といってもまあたいした雪ではありませんが、この月の初めの方にはかなりの大雪があったようです。
ここで2月に公演が行われるのは農業の仕事がない時期だからだと思いますが、大雪が降ってしまうと、逆に人々は身の回りの雪かきで忙しくなってしまいます。
ですから大雪のあるなしがだいぶ集客に影響するようです。

すでに書きましたとおり、このホテルはなかなかアクセスが困難。
鉄道最寄駅の岩室駅まで10km以上離れています。車では25分くらいかかる。
駅までの送迎は2名以上からということはわかっていましたので、私はタクシーで岩室駅に向かうことにしておりました。が、スタッフの都合が付きそうとのことで、特別に車で送迎していただけることになりました。ありがたや。

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岩室駅に着きました。
送迎してくださったスタッフの方ありがとうございました。
近くに岩室温泉という有名な温泉街があります。そこの宿からの送迎車もちらほら到着していました。


三咲てつや先生が立ち上げた劇団暁はとてもアットホームな劇団。
そして海華亭かわいもとてもアットホームな旅館。
2月の日本海の表情は厳しいけれども、海華亭かわいの中には暖かい豊かさがありました。

(2018年2月探訪)

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Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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