激安、快適!滋賀県にできた唯一の大衆演劇場「琵琶湖座」で花柳願竜劇団の生バンドを見る
激安、快適!滋賀県にできた唯一の大衆演劇場「琵琶湖座」で花柳願竜劇団の生バンドを見る
滋賀県には常設の大衆演劇場が長い間ありませんでした。
2014年10月、ついに滋賀県唯一の大衆演劇場「琵琶湖座」がオープンしました。
琵琶湖座は「ニューびわこ健康サマーランド」という健康ランドの中にあります。

最寄は琵琶湖線(東海道線)瀬田駅。
駅前のロータリーから20分間隔で送迎車がでています。
私は駅から歩いて行くことにしました。

幹線道路沿いに10数分歩くと「天然温泉ニューびわこ」「古琵琶湖天然ラドン温泉」といった看板が前方左手に見えてきました。あそこが「ニューびわこ健康サマーランド」です。
看板でアピールしているとおり天然温泉が自慢の施設。源泉を「古琵琶湖ラドンの湯」というそうです。
ラドン温泉といえは私は施設内にラドン発生器がある光景を想起しますが、ここは源泉に自然放射能を含んでいるという珍しい温泉です。

別の角度から。隣り(この写真では奥)に「ニューびわこホテル」があります。

道路沿いの看板

まだ新しい看板。
いかにも、大衆演劇を行う施設としてリニューアルした」という感じがでています。

ロビー。
とてもキレイです。
同じ1階にはリクライニングスペースもあります。
そこもキレイで心地よくくつろげそう。

1階にあった大衆演劇案内看板。
筆で書かれた貼り紙がとてもいい感じだ。
この日はとても楽しみにしていた花柳願竜劇団の公演。

2階に「れすとらん」があります。

2階から3階にあがる階段途中にショーケースがあります。
劇団の衣装が飾ってあります。
大衆演劇場内に劇団ゆかりのものを展示する場所が設けられている。これは斬新だ。

第2のショーケースに飾ってあるのは、劇団所有のペダルスチール。
そう、花柳願竜劇団は現在では珍しい「生バンド」を行う劇団なのです。

3階が大衆演劇場

本日の演題。
昼夜ともに国定忠治。連続して同じ主人公の芝居をかけるのは、昼から夜までお客さんが滞在することが多いセンターならではの趣向ですね。

3階には広めのロビーもあります

「大衆演劇琵琶湖座フォトコーナー」
鬘や着物が置いてあります。
「お休み処」と書かれた部屋は更衣室のよう。

男湯は2階にありますが、大衆演劇場のある3階にも入口および更衣室があります。
11時に琵琶湖座入口がオープンしました。

琵琶湖座場内。

客席前方。
前の方の席は舞台と正面向きに座ります。だから机を前にして足を伸ばせます。
その後ろの席もテーブルが大きくてゆったりしています。
センターの大衆演劇場で飲食場所を兼ねているところは、たいてい長テーブルが舞台に垂直に並んでいる。食事しているときはいいけれど、舞台を観るときは体を90度回転させなければならない。だから隣りの席との間隔が狭くて窮屈だし前の人の後頭部も邪魔だ。
机の配置や大きさに工夫して、そういう不快感をなくそうという配慮がこの劇場には見られます。

劇場後方には椅子に座って見られるテーブル席。私は昼の部はここで観ました。快適でした。

下手側にはカウンター席。夜の部はここで観ました。ここも快適。

各テーブルにはカチカチ棒と劇団のチラシがあらかじめ置いてありました。

「大衆演劇観劇マナー」も置かれていました。
お花のつけ方まで書いてあります。
琵琶湖座内外にいろんなアイデアがあって
「初心者の方でも楽しくくつろいで大衆演劇を楽しんでもらう」というコンセプトで芝居小屋を作ったのだろうことがとても強く伝わってきました。
公演が始まるまで天然温泉に入りました。
お風呂はとても気持ちよかった。
浴場に「ラドン温泉はこんなにスゴイ」という説明書きがある。高らかに効能をうたいあげる掲示があるのはラドン温泉施設の常。
琵琶湖座に戻り、風呂上りのビールを注文。

フライドポテト、鶏のから揚げなども注文。心地よくくつろいで背中まで溶けてしまいそう。こうして開演を待つのがセンターの醍醐味。
この日は花柳願竜劇団の公演を昼の部、夜の部とも観ました。
以下昼夜織り交ぜて花柳願竜劇団の公演をレポートします。
夜の部はびわこホテルのお客さん(おそらく大衆演劇をふだん観ていない方ばかり)がホテルの浴衣を着て観劇に来ていました。

芝居が終わり、ホテルのお客さんとフレンドリーにコミュニケーションをとりながら口上挨拶する花柳願竜座長。
私は大衆演劇公演では舞踊ショーより芝居が好きです。
けれども今日の公演は舞踊ショーを楽しみにして来ました。以前花柳願竜劇団を観た際、舞踊ショー前半の生バンド演奏に強く心を打たれました。小説か映画の中の世界に入り込んでしまったのかような、黄昏の夢見心地ともいうべきひとときを過ごしたのでした。ただし、その時私が強烈な郷愁を覚えたのは、会場がとてもレトロな雰囲気だったことも大きいでしょう。
あの時とは違って、今日はとてもピカピカな会場。
どれだけ印象がかわるだろうか。
舞踊ショーの時間となりました。幕が開くと劇団バンドが出現。

ギター 花柳願竜
アコーディオン 花柳さつき
ギター 花柳杏梨
ドラムス 花柳麻里奈
前回観た時は男性役者ばかりだった。今回は女性が3人もいてバンドが華やか。
幕開けにベンチャーズをもってくるかもしれないなとの予想は当りましたが、曲は予想外の「雨の御堂筋」。早くも私はしびれました。
バンドショーではなるべく多くのお客さんが知っている曲を選ぶ必要があります。座長はお客さんとコミュニケーションをとりながら即興でギターを弾きました。みんなが知っているサザエさんの歌をちょっと披露したり、子供の客を見つけて「ちびまるこちゃん」の歌を演奏してみたり。
鉄板ともいえるベンチャーズを2曲やって昼の部の生バンドショーは終わり、そのまま舞踊ショーへと続きます。

こちらは夜の部。私の知らない曲からはじまりました。 続いて「ブルーシャトー」。
その後座長が軽い漫談で場を和ませて、お客さんにリクエストを募りました。ある客「○〇××」、座長「知らん」。お客さんとのやりとりで会場を笑わせて演奏に移行。ベンチャーズを中心に4曲くらいやってバンドショー終了。

花柳願竜座長。
その後ろに、迫力あるドラムを叩く花柳麻里奈。

花柳さつき
「和服にアコーディオン」がとてもいい。

花柳麻里奈の妹花柳杏梨。
この時はまだ高校生。学校がないときに劇団に出演しているよう。

頭の後ろでギターを弾く花柳杏梨。

この日はクリスマス近く。
夜はサンタの衣装で演奏。

琵琶湖座での生バンドを満喫しました。
どんな会場であっても花柳願竜劇団の生バンドは楽しいのだと思います。
お客さんとふれあいながら進行するところは大衆演劇ならでは。
適度に酒が入っている私としては、この適度なゆるさがいい。
ペダルスチールを聴けなかったの唯一残念。前回は座長のペダルスチールがとてもよかったので。
次回以降のお楽しみにしよう。
続いて舞踊ショーを紹介します。

花柳願竜座長

先ほど巧みなギターテクニックを見せていた花柳杏梨。
うってかわって純和風の雰囲気。

花柳麻里奈。
踊りもすごくよかった。

麻里奈、杏梨の姉妹相舞踊。

花柳さつき

座長の女形
琵琶湖座およびサマーランドを1日とても快適に過ごしました。
この施設の入場料は大人1300円。安い。会員になると900円。めちゃ安い!(ただし年会費あり)
大衆演劇を昼夜観て、天然温泉に入って、施設が快適で、この料金はお得すぎる。
帰りはホテルのバスに乗って瀬田駅まで戻りました。
蛇足ですが「ニューびわこ健康サマーランド」にはプールがあるわけではなく「サマー」の意味するところが私にはわかりませんでした。
長い間大衆演劇場がなかった滋賀県にこのようなすばらしい施設が誕生したことは大変よろこばしいことです。
地元常連ファンはこれからどんどん増えてゆくでしょう。
(2014年12月探訪)

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滋賀県には常設の大衆演劇場が長い間ありませんでした。
2014年10月、ついに滋賀県唯一の大衆演劇場「琵琶湖座」がオープンしました。
琵琶湖座は「ニューびわこ健康サマーランド」という健康ランドの中にあります。

最寄は琵琶湖線(東海道線)瀬田駅。
駅前のロータリーから20分間隔で送迎車がでています。
私は駅から歩いて行くことにしました。

幹線道路沿いに10数分歩くと「天然温泉ニューびわこ」「古琵琶湖天然ラドン温泉」といった看板が前方左手に見えてきました。あそこが「ニューびわこ健康サマーランド」です。
看板でアピールしているとおり天然温泉が自慢の施設。源泉を「古琵琶湖ラドンの湯」というそうです。
ラドン温泉といえは私は施設内にラドン発生器がある光景を想起しますが、ここは源泉に自然放射能を含んでいるという珍しい温泉です。

別の角度から。隣り(この写真では奥)に「ニューびわこホテル」があります。

道路沿いの看板

まだ新しい看板。
いかにも、大衆演劇を行う施設としてリニューアルした」という感じがでています。

ロビー。
とてもキレイです。
同じ1階にはリクライニングスペースもあります。
そこもキレイで心地よくくつろげそう。

1階にあった大衆演劇案内看板。
筆で書かれた貼り紙がとてもいい感じだ。
この日はとても楽しみにしていた花柳願竜劇団の公演。

2階に「れすとらん」があります。

2階から3階にあがる階段途中にショーケースがあります。
劇団の衣装が飾ってあります。
大衆演劇場内に劇団ゆかりのものを展示する場所が設けられている。これは斬新だ。

第2のショーケースに飾ってあるのは、劇団所有のペダルスチール。
そう、花柳願竜劇団は現在では珍しい「生バンド」を行う劇団なのです。

3階が大衆演劇場

本日の演題。
昼夜ともに国定忠治。連続して同じ主人公の芝居をかけるのは、昼から夜までお客さんが滞在することが多いセンターならではの趣向ですね。

3階には広めのロビーもあります

「大衆演劇琵琶湖座フォトコーナー」
鬘や着物が置いてあります。
「お休み処」と書かれた部屋は更衣室のよう。

男湯は2階にありますが、大衆演劇場のある3階にも入口および更衣室があります。
11時に琵琶湖座入口がオープンしました。

琵琶湖座場内。

客席前方。
前の方の席は舞台と正面向きに座ります。だから机を前にして足を伸ばせます。
その後ろの席もテーブルが大きくてゆったりしています。
センターの大衆演劇場で飲食場所を兼ねているところは、たいてい長テーブルが舞台に垂直に並んでいる。食事しているときはいいけれど、舞台を観るときは体を90度回転させなければならない。だから隣りの席との間隔が狭くて窮屈だし前の人の後頭部も邪魔だ。
机の配置や大きさに工夫して、そういう不快感をなくそうという配慮がこの劇場には見られます。

劇場後方には椅子に座って見られるテーブル席。私は昼の部はここで観ました。快適でした。

下手側にはカウンター席。夜の部はここで観ました。ここも快適。

各テーブルにはカチカチ棒と劇団のチラシがあらかじめ置いてありました。

「大衆演劇観劇マナー」も置かれていました。
お花のつけ方まで書いてあります。
琵琶湖座内外にいろんなアイデアがあって
「初心者の方でも楽しくくつろいで大衆演劇を楽しんでもらう」というコンセプトで芝居小屋を作ったのだろうことがとても強く伝わってきました。
公演が始まるまで天然温泉に入りました。
お風呂はとても気持ちよかった。
浴場に「ラドン温泉はこんなにスゴイ」という説明書きがある。高らかに効能をうたいあげる掲示があるのはラドン温泉施設の常。
琵琶湖座に戻り、風呂上りのビールを注文。

フライドポテト、鶏のから揚げなども注文。心地よくくつろいで背中まで溶けてしまいそう。こうして開演を待つのがセンターの醍醐味。
この日は花柳願竜劇団の公演を昼の部、夜の部とも観ました。
以下昼夜織り交ぜて花柳願竜劇団の公演をレポートします。
夜の部はびわこホテルのお客さん(おそらく大衆演劇をふだん観ていない方ばかり)がホテルの浴衣を着て観劇に来ていました。

芝居が終わり、ホテルのお客さんとフレンドリーにコミュニケーションをとりながら口上挨拶する花柳願竜座長。
私は大衆演劇公演では舞踊ショーより芝居が好きです。
けれども今日の公演は舞踊ショーを楽しみにして来ました。以前花柳願竜劇団を観た際、舞踊ショー前半の生バンド演奏に強く心を打たれました。小説か映画の中の世界に入り込んでしまったのかような、黄昏の夢見心地ともいうべきひとときを過ごしたのでした。ただし、その時私が強烈な郷愁を覚えたのは、会場がとてもレトロな雰囲気だったことも大きいでしょう。
あの時とは違って、今日はとてもピカピカな会場。
どれだけ印象がかわるだろうか。
舞踊ショーの時間となりました。幕が開くと劇団バンドが出現。

ギター 花柳願竜
アコーディオン 花柳さつき
ギター 花柳杏梨
ドラムス 花柳麻里奈
前回観た時は男性役者ばかりだった。今回は女性が3人もいてバンドが華やか。
幕開けにベンチャーズをもってくるかもしれないなとの予想は当りましたが、曲は予想外の「雨の御堂筋」。早くも私はしびれました。
バンドショーではなるべく多くのお客さんが知っている曲を選ぶ必要があります。座長はお客さんとコミュニケーションをとりながら即興でギターを弾きました。みんなが知っているサザエさんの歌をちょっと披露したり、子供の客を見つけて「ちびまるこちゃん」の歌を演奏してみたり。
鉄板ともいえるベンチャーズを2曲やって昼の部の生バンドショーは終わり、そのまま舞踊ショーへと続きます。

こちらは夜の部。私の知らない曲からはじまりました。 続いて「ブルーシャトー」。
その後座長が軽い漫談で場を和ませて、お客さんにリクエストを募りました。ある客「○〇××」、座長「知らん」。お客さんとのやりとりで会場を笑わせて演奏に移行。ベンチャーズを中心に4曲くらいやってバンドショー終了。

花柳願竜座長。
その後ろに、迫力あるドラムを叩く花柳麻里奈。

花柳さつき
「和服にアコーディオン」がとてもいい。

花柳麻里奈の妹花柳杏梨。
この時はまだ高校生。学校がないときに劇団に出演しているよう。

頭の後ろでギターを弾く花柳杏梨。

この日はクリスマス近く。
夜はサンタの衣装で演奏。

琵琶湖座での生バンドを満喫しました。
どんな会場であっても花柳願竜劇団の生バンドは楽しいのだと思います。
お客さんとふれあいながら進行するところは大衆演劇ならでは。
適度に酒が入っている私としては、この適度なゆるさがいい。
ペダルスチールを聴けなかったの唯一残念。前回は座長のペダルスチールがとてもよかったので。
次回以降のお楽しみにしよう。
続いて舞踊ショーを紹介します。

花柳願竜座長

先ほど巧みなギターテクニックを見せていた花柳杏梨。
うってかわって純和風の雰囲気。

花柳麻里奈。
踊りもすごくよかった。

麻里奈、杏梨の姉妹相舞踊。

花柳さつき

座長の女形
琵琶湖座およびサマーランドを1日とても快適に過ごしました。
この施設の入場料は大人1300円。安い。会員になると900円。めちゃ安い!(ただし年会費あり)
大衆演劇を昼夜観て、天然温泉に入って、施設が快適で、この料金はお得すぎる。
帰りはホテルのバスに乗って瀬田駅まで戻りました。
蛇足ですが「ニューびわこ健康サマーランド」にはプールがあるわけではなく「サマー」の意味するところが私にはわかりませんでした。
長い間大衆演劇場がなかった滋賀県にこのようなすばらしい施設が誕生したことは大変よろこばしいことです。
地元常連ファンはこれからどんどん増えてゆくでしょう。
(2014年12月探訪)

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