WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 2023年12月
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とても気になる「股旅舞踊全国大会」に行ってきました!

とても気になる「股旅舞踊全国大会」に行ってきました!

「〇〇舞踊大会 股旅舞踊の部」、、
東北地方を旅していた際に目にした舞踊大会のポスターを見ながら、私はどうやら東北地方ではアマチュア舞踊がさかんで、股旅舞踊というジャンルがあるらしいと興味を持っていました。
YouTubeにも舞踊大会での舞踊の演技がアップされており、実際この目で股旅舞踊の大会をナマで鑑賞したいなと思っていました。
ある日、なんとなくネット検索していたら、2023年11月12日(日)に岩手県遠野市民センター大ホールにて、「股旅舞踊全国大会」が開催されることを知りました。
さっそく主催者に電話をかけ、代金引換郵便にてチケットを入手し、当日を楽しみに待ちわびていました。

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11月12日、9時15分花巻駅発JR快速はまゆり釜石行きに乗ります。

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10時5分遠野駅に着きました。

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遠野駅から歩いて約8分、遠野市民センターに着きました。

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「歓迎 股旅舞踊全国大会」の幟がいくつも立っています。 

館内に入りました。

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本日のプログラムを購入します。

この日は10:30に開会し、舞踊はなんと52演目。
途中で、ナツメロ・民謡アトラクションも入ります。

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ロビーでは舞台用の化粧品売り場が設けられていました。

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三度笠、刀、扇子など舞踊用の小道具も売っています。

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大衆演劇公演のチケットも売っていました。

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奥州市文化会館で行われる大川良太郎と恋川純弥の公演のポスター。
ポスターのコピーに「このふたり、まぜるな危険」と書いてある笑
この公演には東北で活躍している舞踊チームの方も出演するみたいです。

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大福も売っていました。
長丁場の公演でお腹がすくと思ったので購入しました。

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大ホール内部

ホールのキャパは900人強。この日は約600人ものお客さんがはいったようです。すごい。
アマチュアの舞踊大会、しかも股旅舞踊というマイナーと思われるジャンルの大会にこれだけ人が集まるのですね。
東北地方においては舞踊文化の裾野が広いのだろうと想像できました。

10時に開会。
司会は日本司会芸能協会理事の菊池しずえさん。さすがプロの司会でうまかった。
司会より大会審査員3名が紹介され、舞踊大会が始まりました。
大会は3部構成。
どの演目の前にも司会が曲紹介の際に前口上を付けてくれるのがいい。
第一部 一般舞踊の部
こちらは大衆演劇における舞踊ショーとほぼ同じ内容と思っていただければよいかと思います。
たとえばこの日の演目は「無法松の一生」「お手を拝借」「ブラジル音頭」など。
基本着物での舞踊で、股旅に限らず演者が好きな演歌・歌謡曲で踊ります。
第二部 マドロス舞踊の部
実は私はマドロス舞踊の方が股旅舞踊より興味を持っていました。股旅舞踊は想像つくけど、マドロス舞踊とは?
YouTubeで予習してはきましたが、実際見てみるととてもいい。
舞台セットは、後方に海と青空。海に浮かぶ大きなフェリー。下手の半島には灯台。カモメが天井から釣り下がっていて空中にいる。
演者は女性が多かったけど皆男のマドロスの格好で踊る。メイクは軽い白塗りの化粧。パイプやタバコの小道具を使う。紙テープを投げるのも定番の演出のようだ。
歴代優勝者の演目を見てみると「波止場シャンソン」「港町13番地」「あの娘が泣いてる波止場」が多い。
第三部 股旅舞踊の部
こちらはやはり出演者が一番多かった。股旅やくざの衣装を着て踊ります。
舞台セットは、どこか富士山の見える山里。おそらく東海道の道のりをイメージしたのだろう。
女性も多く出演されていました。

各部ともコンクールの部の後にゲスト出演者(過去大会優勝者)の舞踊という構成で進みます。
全52組を拝見して、私はマドロス舞踊の部と股旅舞踊の部のゲストに出演した槻木澤霞こと花美星之丞さん(女性)がとてもいいなと思いました。

私は事前に主宰者に連絡してこの大会の取材を申し込んだのですが、写真撮影NGと言われてしまいました。
ですので本ブログで舞踊の雰囲気を伝えることはできないのですが、
舞踊大会の様子を見てみたい方は「花美星之丞」でYouTube検索してみましょう。星之丞さんの股旅舞踊が見られます。
ちなみに花美星之丞さんのマドロス舞踊はこちら→「羅針盤

面白かったのが、このアマチュアの舞踊大会においてもお花(ご祝儀)の文化があることで、ご祝儀を渡したい人は舞踊の途中で客席から舞台近くまで降りて来て、ご祝儀の入った白い封筒を舞台面にすべらせるように投げ置きます。演者は演技が終わったあとに封筒を回収します。

全52組の舞踊の後表彰式があり、大会は15時45分頃終わりました。
出演者の方はほとんどが東北地方の方でしたが福岡、千葉から参加した方もいらっしゃったようです。
東北地方のあちこちには、「〇〇流」といった舞踊団一派がいくつかあって、こうした大会で腕を磨いているものと思われます。
東北地方でこうしたアマチュア舞踊文化が根付いていってほしいです。

さてこの股旅舞踊全国大会は1984年に始まり今回で第40回を数えます。
主宰は第1回も今回も変わらず菊池信夫さんが務めています。菊池さんは日本民謡協会東北地区委員会委員長でもあります。アトラクションコーナーで民謡と歌謡曲を披露したのですが、さすがにとても上手い。40年も大会を牽引してきた菊池さんは現在かなりのご高齢。菊池さん後継者がいらっしゃるのか気になるところです。

東北地方では、この股旅舞踊全国大会の他に、舞踊奥州大会などいくつか舞踊大会が催されているようですね。
日本舞踊の大会は全国いろいろなところで行われているのかもしれませんが、股旅舞踊やマドロス舞踊など新舞踊系のコンクールが行われているのは東北地方だけなのではないでしょうか?
全国的にみて東北が舞踊を好む土地柄なのではないかという気がしています。
もっと大衆演劇公演が東北地方で行われれば、アマチュア舞踊愛好家の裾野も広がるのではないかと思います。
今後も東北地方に注目したいと思います。

旅芝居が似合う庶民の街 尼崎にできた芝居小屋 「演舞館」

旅芝居が似合う庶民の街 尼崎にできた芝居小屋 「演舞館」

「あっぱれ!旅役者列伝」などの貴重な大衆演劇ルポルタージュの著者であり大衆演劇研究の第一人者の橋本正樹さんは尼崎出身です。大学卒業後病気を患い、実家で療養をしていたところ、たまたま目にした新聞記事をたよりに訪れたのが尼崎市にあった「寿座」という芝居小屋でした。そこで大衆演劇に心を打たれ寿座にバスで通うようになり、その後は皆さんご存じのとおり、大衆演劇にかかわるかえがえのない記録をたくさん残されました。

私は大衆演劇場を訪ねて日本中を旅してきました。その中で、「大衆演劇が似合う街」とことのほか感じたのは大阪新世界と尼崎です。
旅芝居は庶民の文化。新世界も尼崎も庶民の泥臭さと活気に満ちています。
関西大衆演劇界を牛耳る館主が経営しており、トップクラスの劇団しかのることのできない大きな芝居小屋だった寿座が「尼崎」にあったことは私にはいかにも納得できることです。
その寿座と橋本さんが出会ったことは本当に運命的な出来事で、日本の旅芝居文化(それはわれわれファンも含めて)に大きな影響を与えました。
寿座は昭和の後期に閉館しました。
でも私は今でも、尼崎は大衆演劇のメッカと言ってもいいくらい旅芝居文化の土壌に肥えた場所だと感じています。

2023年8月、尼崎に新しい大衆演劇場がオープンしました。
この大衆演劇業界が苦境の中、尼崎に芝居小屋がオープンするというのはうれしいニュースでした。
2023年9月に「芝居小屋 演舞館」を訪ねました。

演舞館は住宅地の中にあります。
電車の駅からは遠い。

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JR立花駅
おそらく演舞館に一番近い鉄道駅はここでしょう。
立花駅から演舞館までの距離は約1.8km
歩くと30分近くかかってしまいます。

ということでバスを使ってゆくのがよいでしょう。
阪神尼崎駅[南]から阪神バス(宝塚行か阪神西宮行)に乗って約10分、「東大島」バス停で降ります。

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東大島バス停

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東大島バス停の近くに「東大島」という交差点があります。

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東大島交差点のすぐ近くに「演舞館」があります。

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演舞館正面

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「演」じて「舞」う「館」
大衆演劇場としてド直球なネーミングですね。

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外の壁に貼りだされた手書きの演目やゲスト情報

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木戸銭
 二千円
開演時間
 昼の部 十二時半
 夜の部 十七時半

大衆演劇場の木戸銭や開演時間はよく変わるので、久しぶりに行く場合は事前確認することを推奨します。
でも演舞館にはホームページやSNSがないのでオンラインでの確認は難しいですね。
心配な方は劇場に電話するようでしょうか。


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演舞館に入りました。
後方より。
あまり天井が高くないですね。

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場内前方

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客席は前方が低めの椅子で、後方が普通の高さの椅子

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このように客席はフラットです。
しかも舞台の高さはあまりない。
なので「前の人の頭が邪魔で気になる問題」はどうしても発生してしまいそうです。

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客席前方

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花道

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自動販売機

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場内右後方に男女トイレがひとつづつ

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館内飲食OKの貼り紙。
コロナが5類になって芝居小屋で飲食できるようになって本当にうれしいです。

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公演中の様子

「演舞館」は同じく尼崎にある「遊楽館」と同系列の芝居小屋ですね。
共に尼崎の旅芝居を盛り上げていってほしいです。

演舞館のレポートは以上。
以下は尼崎にある素敵なお店をご紹介します。

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阪神尼崎駅近くにある「てっちゃん鍋 やすもり」
めちゃめちゃ庶民的なホルモン料理店です。
橋本正樹さんも常連。橋本さんは「やすもりは尼崎を凝縮したような店」と評していました。

YouTubeでもこの店を紹介した動画がいくつかあります。
兵庫)関西に最恐にディープな街の働く男達の庶民めしが全国区にブレイク爆売れ状態
ちなみにこの動画には橋本正樹さんが映ってます(笑)

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これがてっちゃん鍋。
庶民的な雰囲気の中でたべるてっちゃん鍋最高。
ドリンクはレモンチューハイが美味しかった。

尼崎訪問の際はやすもりに行くことも是非検討しましょう。
プロフィール

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Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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