佐賀県の大衆演劇文化の拠点 大自然の中の温泉ホテル 「龍登園」
佐賀県の大衆演劇文化の拠点 大自然の中の温泉ホテル 「龍登園」
私は全国の大衆演劇場を巡って旅をしていますが、まだ大衆演劇場探訪をしていない県はいくつかあります。
2022年5月時点では、宮城県、山形県、富山県、京都府、島根県、高知県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県。書き出してみると結構たくさんあります。
是非、全県制覇したいところではありますが、これらの県に大衆演劇場がないのでは致し方ありません。が、上記10府県のうち1県だけ2022年時点で大衆演劇場での公演を行っている県があります。
それが佐賀県。
佐賀県の龍登園では毎年2月と6月に大衆演劇の単発公演を行っております。
2022年6月、念願かなってようやく佐賀県の龍登園を訪ねることができました。
土日を使っての九州の旅。
龍登園に宿泊しようと思っていたのですが、かなり前から土曜日の宿泊予約は埋まっておりました。そこで日曜日に日帰り観劇をすることとしました。
宿泊者には佐賀駅からの無料送迎バスがあるようですが、私は日帰り観劇なので一般の路線バスを使用することといたしました。
JR佐賀駅バスセンター7番乗り場から古湯温泉方面行きバスに乗ります。

「ユースピア入口」バス停で下車。
バス停のむこうに龍登園の建物が見えます。
周りを自然に囲まれたはっきりいってど田舎にあるホテル。
果たしてどれくらいのお客さんが集まるのでしょうか。

この看板が見えましたら右側の道路に入り坂を登って行きます。

高台に龍登園の駐車場と建物がありました。

建物に入るとロビーがあり左手奥にフロントが見えます。
大衆演劇の日帰り観劇のお客さんはホテルフロントでの受付は不要。直接大衆演劇会場は向かうことになります。
建物に入ったフロアー(フロントがあるフロアー)は本館の5階。
大衆演劇場への行き方は次のとおり。
本館5階→フロントの左側から南館5階へ→南館のエレベーターで5階から2階へ→南館2階から渡り廊下を通ってパレス館2階へ→パレス館2階の大衆演劇場へ
龍登園はかなり大きなリゾートホテルなのです。

館内には道案内の掲示が出ていますのでこれをたよりにパレス館2階へ向かいます。

南館5階のエレベーター。
ここから2階へ。

南館2階から渡り廊下を通ってパレス館へ。

パレス館に着きました。それらしい雰囲気になってきました。

大衆演劇場であるすいらんの間の前に受付がありました。
ここで木戸銭を支払います。私は事前に座席の予約もしていましたので、食事付観劇料金3500円+指定席予約料500円で4000円を支払いました。

これがチケット。
チケットの左側に「お芝居弁当引換券」の半券があります。

受付が終わってさっそく大衆演劇場へ。
ホールは土足禁止。ここで靴を脱ぎます。

脱いだ靴はビニール袋に入れて各自持参。

場内左後方より。
広いです。

正面後方より。

前方。
見ての通り舞台の床は高くありません。

場内舞台前から後方を見たところ

前方は低いテーブルに座布団。
この写真の右側が舞台です。

後方は高いテーブルに椅子席。
この写真の左側が舞台です。
この日は日曜日ということもあり多くのお客さんで賑わっていました。100人以上いたのではないでしょうか。
ほとんどが常連さんとお見受けしました。
テーブルの上にお菓子・つまみ・酒を並べて仲間と歓談している方々もいます。
龍登園の大衆演劇公演のタイムスケジュールは次のとおり。
10:00受付開始
11:00 第1部 舞踊ショー
12:00 休憩
13:00 第2部 芝居
14:00 休憩
14:30 第3部 舞踊ショー
15:30終演
このように3部構成となっています。

第1部舞踊ショーの様子。
舞台の床は高くない。が、客席に傾斜はない。
となると必然的に前のお客さんの頭は視界の邪魔になります。
が、劇場がたくさんあり芝居慣れしている都会と違い、地方の会場ではこれくらいの不便さは皆さんあまり気になさらないのかもしれません。
舞踊ショーでは多くのお客さんがペンライトを振っていました。
私は前日長崎県でも大衆演劇を観劇していましたがその際も舞踊ショーでペンライトを振るお客さんがいました。
歌謡のみならず舞踊でもペンライトを振る文化は九州のどのあたりまで伝播しているのでしょうか。
第1部が終わるとお昼休憩。
皆さんお弁当をゲットするために席を立ちます。

最初に木戸銭を支払った場所の近くにお弁当が並べられていました。
ここでチケットの半券とお弁当を交換します。
ホールから出る際に靴を履かなくてもいいように、白い布で専用の通路が設けられます。

お弁当以外にもお菓子やジュース、お酒を販売しています。

ソフトドリンクとお酒が並べられたクーラー。

「劇団花吹雪公認 春之丞&京之介 大納言パイ」も売っていました。

龍登園のお弁当

ホールの後方のごみ箱

第2部お芝居、第3部舞踊ショーと続いて、終演後の写真撮影タイム。
劇団花吹雪の役者たち。
劇団花吹雪は龍登園の常連のようですね。
さて龍登園の日帰り観劇チケットには入浴代も含まれています。
お風呂場は11時30分まで清掃のため入れません。
ですがお昼休憩や観劇後の時間は入ることができます。
私は大衆演劇公演の後、同じくパレス館の2階にある大浴場に入りました。
タオルはレンタル代がかかります。私は持参のタオルで入浴しました。
ホテルのウェブサイトでは「日本でも有数のラドン含有量を誇る熊の川温泉郷の源泉から汲み上げた湯」と書かれていました。
大衆演劇場が少ない県だからといって大衆演劇が浸透していないわけではない、ということを今回の龍登園探訪で実感しました。
大衆演劇を大衆娯楽として日常の延長としてゆるりと楽しむ文化が根付いている様を目の当たりにしました。
かつて筑豊を中心として九州には多くの芝居小屋と旅役者があったといいます。佐賀県も旅芝居を受け入れる風土がまだまだすたれていないのでしょう。
現在大衆演劇場がない府県でも今後単発でもよいので大衆演劇公演が行われることを望んでいます。
その際、この龍登園の公演形態は大変参考になるのではないでしょうか。
(2022年6月探訪)
私は全国の大衆演劇場を巡って旅をしていますが、まだ大衆演劇場探訪をしていない県はいくつかあります。
2022年5月時点では、宮城県、山形県、富山県、京都府、島根県、高知県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県。書き出してみると結構たくさんあります。
是非、全県制覇したいところではありますが、これらの県に大衆演劇場がないのでは致し方ありません。が、上記10府県のうち1県だけ2022年時点で大衆演劇場での公演を行っている県があります。
それが佐賀県。
佐賀県の龍登園では毎年2月と6月に大衆演劇の単発公演を行っております。
2022年6月、念願かなってようやく佐賀県の龍登園を訪ねることができました。
土日を使っての九州の旅。
龍登園に宿泊しようと思っていたのですが、かなり前から土曜日の宿泊予約は埋まっておりました。そこで日曜日に日帰り観劇をすることとしました。
宿泊者には佐賀駅からの無料送迎バスがあるようですが、私は日帰り観劇なので一般の路線バスを使用することといたしました。
JR佐賀駅バスセンター7番乗り場から古湯温泉方面行きバスに乗ります。

「ユースピア入口」バス停で下車。
バス停のむこうに龍登園の建物が見えます。
周りを自然に囲まれたはっきりいってど田舎にあるホテル。
果たしてどれくらいのお客さんが集まるのでしょうか。

この看板が見えましたら右側の道路に入り坂を登って行きます。

高台に龍登園の駐車場と建物がありました。

建物に入るとロビーがあり左手奥にフロントが見えます。
大衆演劇の日帰り観劇のお客さんはホテルフロントでの受付は不要。直接大衆演劇会場は向かうことになります。
建物に入ったフロアー(フロントがあるフロアー)は本館の5階。
大衆演劇場への行き方は次のとおり。
本館5階→フロントの左側から南館5階へ→南館のエレベーターで5階から2階へ→南館2階から渡り廊下を通ってパレス館2階へ→パレス館2階の大衆演劇場へ
龍登園はかなり大きなリゾートホテルなのです。

館内には道案内の掲示が出ていますのでこれをたよりにパレス館2階へ向かいます。

南館5階のエレベーター。
ここから2階へ。

南館2階から渡り廊下を通ってパレス館へ。

パレス館に着きました。それらしい雰囲気になってきました。

大衆演劇場であるすいらんの間の前に受付がありました。
ここで木戸銭を支払います。私は事前に座席の予約もしていましたので、食事付観劇料金3500円+指定席予約料500円で4000円を支払いました。

これがチケット。
チケットの左側に「お芝居弁当引換券」の半券があります。

受付が終わってさっそく大衆演劇場へ。
ホールは土足禁止。ここで靴を脱ぎます。

脱いだ靴はビニール袋に入れて各自持参。

場内左後方より。
広いです。

正面後方より。

前方。
見ての通り舞台の床は高くありません。

場内舞台前から後方を見たところ

前方は低いテーブルに座布団。
この写真の右側が舞台です。

後方は高いテーブルに椅子席。
この写真の左側が舞台です。
この日は日曜日ということもあり多くのお客さんで賑わっていました。100人以上いたのではないでしょうか。
ほとんどが常連さんとお見受けしました。
テーブルの上にお菓子・つまみ・酒を並べて仲間と歓談している方々もいます。
龍登園の大衆演劇公演のタイムスケジュールは次のとおり。
10:00受付開始
11:00 第1部 舞踊ショー
12:00 休憩
13:00 第2部 芝居
14:00 休憩
14:30 第3部 舞踊ショー
15:30終演
このように3部構成となっています。

第1部舞踊ショーの様子。
舞台の床は高くない。が、客席に傾斜はない。
となると必然的に前のお客さんの頭は視界の邪魔になります。
が、劇場がたくさんあり芝居慣れしている都会と違い、地方の会場ではこれくらいの不便さは皆さんあまり気になさらないのかもしれません。
舞踊ショーでは多くのお客さんがペンライトを振っていました。
私は前日長崎県でも大衆演劇を観劇していましたがその際も舞踊ショーでペンライトを振るお客さんがいました。
歌謡のみならず舞踊でもペンライトを振る文化は九州のどのあたりまで伝播しているのでしょうか。
第1部が終わるとお昼休憩。
皆さんお弁当をゲットするために席を立ちます。

最初に木戸銭を支払った場所の近くにお弁当が並べられていました。
ここでチケットの半券とお弁当を交換します。
ホールから出る際に靴を履かなくてもいいように、白い布で専用の通路が設けられます。

お弁当以外にもお菓子やジュース、お酒を販売しています。

ソフトドリンクとお酒が並べられたクーラー。

「劇団花吹雪公認 春之丞&京之介 大納言パイ」も売っていました。

龍登園のお弁当

ホールの後方のごみ箱

第2部お芝居、第3部舞踊ショーと続いて、終演後の写真撮影タイム。
劇団花吹雪の役者たち。
劇団花吹雪は龍登園の常連のようですね。
さて龍登園の日帰り観劇チケットには入浴代も含まれています。
お風呂場は11時30分まで清掃のため入れません。
ですがお昼休憩や観劇後の時間は入ることができます。
私は大衆演劇公演の後、同じくパレス館の2階にある大浴場に入りました。
タオルはレンタル代がかかります。私は持参のタオルで入浴しました。
ホテルのウェブサイトでは「日本でも有数のラドン含有量を誇る熊の川温泉郷の源泉から汲み上げた湯」と書かれていました。
大衆演劇場が少ない県だからといって大衆演劇が浸透していないわけではない、ということを今回の龍登園探訪で実感しました。
大衆演劇を大衆娯楽として日常の延長としてゆるりと楽しむ文化が根付いている様を目の当たりにしました。
かつて筑豊を中心として九州には多くの芝居小屋と旅役者があったといいます。佐賀県も旅芝居を受け入れる風土がまだまだすたれていないのでしょう。
現在大衆演劇場がない府県でも今後単発でもよいので大衆演劇公演が行われることを望んでいます。
その際、この龍登園の公演形態は大変参考になるのではないでしょうか。
(2022年6月探訪)