WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 2021年01月
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元役者が経営者となってリニューアルしたビル内劇場 「七福座」

元役者が経営者となってリニューアルしたビル内劇場 「七福座」

和歌山市内にある大衆演劇場七福座(しちふくざ)は2017年10月に杮落とし公演を行いました。
かつて新吉宗劇場として運営されていた施設をリニューアルして、七福座というとてもおめでたい名称の劇場に生まれかわりました。

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新吉宗劇場が入っていた頃のビル

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このように七福座にかわりました

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建物入口

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入口左手にある看板には1階レストランでテイクアウト可能なメニューが書いてあります。

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入口入ってすぐ左のレストランの中に劇場受付があります。

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劇場は3階。エレベーターで移動します。

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七福座入口

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劇場内。
もともと劇場仕様でなかった施設を劇場に転用したことは、客席前方にある黒い柱を見れば明らか。

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劇場前方
七福神の絵が描いてある定式幕

天井が高めなのは劇場向きといえます。
しかしこの黒い柱はやはりいかんともしがたい。お客さんにとって客席のポジション取りがとても大事になります。

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定式幕には「澤村一門會与利」とあります。
七福座は元役者の澤村龍太郎さんが経営しているのです。

船に書かれている字はどこの国の文字なのだろうか。

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澤村一門の劇団の座長の名が入った提灯が飾られています。

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場内後方

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客席

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この日は劇団花組むらさきの公演
花組むらさきは前年9月にも七福座にのり、約1年ぶりにこの劇場に帰ってきました。
「劇団花組むらさきの皆様 お帰りなさい」の横断幕が吊ってあります。いいですねこの暖かい雰囲気。

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劇団花組むらさき 三代目南條のぼる座長の女形
照明もよいですね

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二代目藤間美香

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光はじめさん

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のぼる座長と美香さん

この公演では特に私の目をひいた役者さんがいました。

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それは、二代目彩姫さん(当時12歳)
選曲も服のコーディネイトも振付も自分で行ったものと思われますが、12歳ながらしっかりと自分の世界を表出していて、かつ魅惑的なムードを醸し出しており私はかなり引き込まれました。
個人的に今後注目の役者さんです。

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ラストショー
奥の方にせり上がる舞台があります。七福座の設備のようですね。

この公演の休憩中に、前の席にすわっていたおしゃべりな地元のおばちゃんとお話していたところ、急にそのおばちゃんが「私のこと知ってる?」と言い出しました。当然知らないのでそう答えると、おばちゃんは最近テレビで話題になっている人物であることを教えてもらいました。
マツコの「月曜から夜ふかし」という番組で「ザ行が言えない和歌山のお母さん」として何度か出演した方だそうで、県内外から何千人もこの方のやっているお店に会いに来るのだとか。そんな有名な方なら是非和歌山大衆演劇PR特使になっていただきたいです。

和歌山市内には「ぶらくり劇場」もありますね。七福座とぶらくり劇場は歩いて10分も離れていません。
市の中心地にふたつも大衆演劇場があるなんて和歌山の旅芝居ファンは恵まれていますね。
全国の大きな都市はどこもこのような状況になってほしいものです。

(2019年8月探訪)

九州大衆演劇の新たな灯 別府の百貨店にできた本格的劇場 「ぶらり劇場 別府座」

九州大衆演劇の新たな灯 別府の百貨店にできた本格的劇場 「ぶらり劇場 別府座」

大分県の別府は同県湯布院と並ぶ日本屈指の温泉郷。
別府市の観光動態調査によると2018年(平成30年)の総観光客数は約900万人(日帰り客約650万人、宿泊客数約250万人)にのぼるという。

2019年6月30日にこの別府に新しい大衆演劇場がオープンしました。
「ぶらり劇場 別府座」といいます。
ぶらり劇場といえば、福岡県内の大分県境近くにある複合施設太平楽の「ぶらり劇場 太平楽」が思い浮かびます。
(ぶらり劇場太平楽の探訪ブログはこちら

ぶらり劇場別府座は、ぶらり劇場太平楽の経営者が熱い思いをもって出店した劇場なのです。
演劇グラフ2019年10月号に社長(有限会社エイト代表取締役豊田和成さん)のインタビュー記事が載っています。
2017年8月に九州演劇協会の玄海竜二会頭が公演中に倒れました。豊田社長はぶらり劇場太平楽のオープンやその後の興行において玄海会頭に大変お世話になったとのことです。そして会頭の「大衆演劇の灯りを消しちゃならない」という情熱を我が身に受け止め、大観光地である別府市に劇場を設けることを決意したそうです。

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大分で百貨店やショッピングセンターを展開するトキハ(発音はTOKIWA)。
別府にはトキハ別府店という大きな百貨店があります。
ぶらり劇場別府座はこの中にできました。
大衆演劇の宣伝・普及のために不特定多数の方が集まる場所に狙いを定めたようです。

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トキハ別府店は「EAST SIDE」と「WEST SIDE」に別れています(内部はつながっています)。
この写真は「EAST SIDE」側から見た建物です。(ひとつ前の写真は「WEST SIDE」側から)

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ぶらり劇場別府座は「EAST SIDE」7階にあります。
大通りに面してシースルーエレベーターがあります。

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7階はぶらり劇場別府座の存在感がすごいです。

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この階にはファミリーレストランもあります。
私はここで食事しました。

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いかにも大衆演劇場がありそうな感じがする廊下

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劇場前通路の壁にぶらり劇場の演目案内がありました。

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ぶらり劇場入口

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券売機でチケットを買います。券売機のすぐとなりに受付があります。
ネクタイ姿の店長や女性スタッフはお客さんの対応がとても丁寧。

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お手洗いはこの劇場の外にあるので、入館者にはこのようなストラップが渡されます。

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靴は下足箱へ。
個人的に「靴を脱ぐ劇場」はポイント高いです。

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喫煙室
しっかり分煙できているのもよいですね

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劇場内後方より。
本格的な劇場です。

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定式幕には九州演劇協会玄海竜二会頭のお姿が!

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赤を基調とした和のデザイン

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大衆演劇場の花道は、下手の壁添いそれほど長くない花道スペースを設けているケースが多い。
客席の中に延びている本来の形の花道に、この劇場にかける意気込みを感じます。

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客席
このような映画館的な座席でありながら靴を脱いで観劇できる劇場は珍しい。

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最後方の座椅子席

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飲食可能なテーブル席も用意
これぞ大衆演劇

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公演中の様子

舞台や客席などしっかり考えられて作られた劇場だという印象を持ちました。

別府鉄輪温泉のヤングセンターは2020年になくなってしましました。かつては別府にはスギノパレイスやラクテンチといった公演場所もあったと聞きます。

ぶらり劇場別府座は別府のいや九州の大衆演劇の大きな灯となりました。
九州の大衆演劇の重要な拠点として今後ますます賑わいをみせてほしいと思います。


(2019年9月探訪)

駅至近のファッションビルに移転した大阪下町の大衆演劇場 「阪急庄内天満座」

駅至近のファッションビルに移転した大阪下町の大衆演劇場 「阪急庄内天満座」

ある芝居小屋が、リニューアルしたり経営者が変わったりすることにより劇場名称が変わることは割とよくあることです。
けれども劇場名称は変わらないのに場所が移転するという例は大衆演劇では多くありません。

今回は、数少ない移転事例のひとつを紹介します。

2014年9月から2017年1月まで阪急庄内駅の近く、線路の東側に位置していた「阪急庄内天満座」は、2017年3月に線路の西側に移転しました。
なぜ移転したのか?その詳細を私は知りませんが、移転前の阪急庄内天満座が私の中では「日本一ありえない劇場」として強くインプットされていたことはお伝えしておきます。

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移転前の阪急庄内天満座劇場内。客席前方に大きな柱が。
ね?絶対ありえない劇場でしょう?

阪急庄内天満座が移転すると知り、私は勝手に胸をなでおろしていたのでした。
新しい天満座を探訪したのは移転からしばらく経った2019年5月です。

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阪急庄内駅のすぐ南にある踏切より。
あの白いビル、サンパティオの中に天満座があります。

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サンパティオは地下1階から4階に店舗があるファッションビル。

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天満座は3階にあります。
案内板の中でもずいぶん目立っているな。

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入口。エスカレーターが見えていますが、入ってすぐ左にエレベーターもあります。

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エレベーターを3階で降りて進みますと、右手に「PeeBee(ピービー)」という雑貨屋さんがあります。
この通路の突き当りにあるのが天満座。

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PeeBeeではご祝儀袋を売っています。1枚65円。
オーダーメイドのオリジナルご祝儀袋を作ることもできます。
(旅芝居専門誌KANGEKI 2019年11月号にこのお店の詳しい紹介記事が掲載されています)

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天満座の手前に開場時間までに待機できそうな場所がありました。

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劇場前にたくさんのスタンド花が飾ってあります。
芝居小屋ならではの賑やかな風景よいですね。

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受付

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券売機
予約席やビール、缶チューハイなど

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休憩スペース

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食事できるテーブルもあります。
私は外でたこ焼きを買ってここでいただきました。

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劇場入口

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場内後方より

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場内左後方より

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前方の席

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後方の席
いかにも「天満座」なつくり。座席が高いので、足置きとしておふろイス?が置いてあります。

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花道

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前方

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場内後方

私はこの日、夜の部を観劇しました。17時30分開演です。

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お芝居が終わって口上挨拶

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舞踊ショーの様子

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夜の部の公演が20時30分頃に終わって劇場を出ますと、もうサンパティオは閉館したようで、出口は限られているようでした。

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指定されたエレベーターから退出します。

ちなみに20時40分頃に阪急庄内駅に着けば、新大阪発東京行き新幹線の最終(21時24分発)に乗ってその日のうちに東京に帰ることができるのです。
私にとって大阪遠征の最終日の夜は阪急庄内天満座が定番になるかな、と思っていたらコロナになってしまいました。
私は身内に病気持ちの老人がいることもあり、遠征どころか大衆演芸や芝居を観に行くこともほとんど自粛しております。
早く気兼ねなく大衆演劇観劇の旅に出かけられる日々が戻ってきますように。


(2019年5月探訪、2020年12月ブログ執筆)
プロフィール

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Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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