WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 2015年11月
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<大江戸温泉物語で大衆演劇>紀行② 福井県「大江戸温泉物語あわら」

<大江戸温泉物語で大衆演劇>紀行② 福井県「大江戸温泉物語あわら」

大江戸温泉物語の「ながやま」と「あわら」は別の県(石川県と福井県)にあるけれど、それほど距離が離れていない。
最寄駅同士は電車で数分だ。

大江戸温泉物語あわらはその名のとおり芦原(あわら)温泉郷にあります。
最寄駅はえちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」もしくはJR北陸本線「芦原温泉駅」です。
どちらの駅からも大江戸温泉物語への無料シャトルバスがでています。

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北陸本線で芦原温泉駅に着きました。
福井県は恐竜の化石が多く見つかる土地だそうで恐竜にちなんだものが多い。
駅のホームで恐竜博士が研究していました。

駅前の駐車場に大江戸温泉物語の送迎車を見つけ乗り込む。
送迎車はあわら湯のまち駅を経由して大江戸温泉物語へ。

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大江戸温泉物語あわら
この写真は建物の一部。とても大きな施設でした。

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入口近くの券売機。
宿泊を伴わないお客さん(入浴/バイイング/観劇)はここでチケットを買います。

大衆演劇場はフロントから右奥にくねくねと進んで行った2階にあります。

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あわら座入口。
開場時間前で、お客さんがソファベンチに座っています。
入口前の床に置かれてるものについては後述します。

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お芝居と舞踊ショーの芸題

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あわら座後方より

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前方は座椅子席

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後方1列目は低めの椅子席
2列目以降は高め(といっても普通の高さ)の椅子席

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昼の部のみ前方の座椅子席は指定席となりますが予約がはいっていなければ自由に座ることがでいます。座席表が貼ってあって予約済の席にはチェックがついています。
後方の椅子席は全て自由席です。

以下舞踊ショーの様子

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ここで、私が見た
あわら座の座席確保のシキタリをご報告したいと思います。

ながやま座と同様、事前予約や電話予約はできないようです。
昼の部のみあわら座前方の座椅子席が指定席となり、その確保はフロントで朝9時から受け付けています。

私個人的には前方の座椅子席よりも後方椅子席の最前列がベストな席。そう思っているお客さんも少なくないでしょう。自由席目当てのお客さんは開場時間前にあわら座入口前で並ぶことになります。
実際には人間が並ぶのではなく自分の持ち物(主にハンカチ)を地面に置いて並べます。

先ほどのあわら座入口の写真は、
「昼の部の前に、人間のかわりにハンカチに並んでもらって、お客さんは椅子に座って休んでいる」光景です。

後方自由席の最前列席には数に限りがあります。
あわら座が開場しますと、よい席を確保しようとお客さんの動きがせわしなくなります。
どこの大衆演劇場でもある状況でしょうから、雰囲気は想像つくかと思います。

夜の部の自由席確保競争も独特のルールができている。
昼の部の終演後は、出入口付近は人だかりができるので、ハンカチ君に床に並んでもらうわけにはいかない。

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夜の部の入場待ちの列は入口前のソファの上になります。
私も夜の部を観るのでハンカチをここに置きました。

ソファの上のハンカチ君たちはその後どうなったか。

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いつの間にか入口前に並び直していました。

夜の部の開場時間が近づきますと、ハンカチの持ち主のお客さんが集まってきて、ハンカチの列が人間の列に変換されます。
これがとてもやりにくい。
一番合理的なのは一番前のハンカチの持ち主から、順番にハンカチを拾って別の場所に並び直す、というやり方である。しかしまだルールが成熟しておらず、ハンカチがあった場所と同じところに人間が並び直そうとするので混乱が生じる。
ハンカチは幅十数センチだが、人間はもっと場所をとる。当然ハンカチよりも人間の方が列の長さがうんと長くなる。
ハンカチに整理番号がついているわけではない。ちゃんとハンカチの順番どおりに人間が並び直すには、自分の前のハンカチの持ち主をチェックしなければならないし、自分も後ろの人にチェックされなければならない。
一時的にカオスな状態になるが、でもまあなんとなくお客さんの列が出来上がってきます。


夜の部の観劇が終わって夜食。
夜食はもちろん大江戸温泉物語名物のバイキング。

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バイキングはすごいたくさんの品数がそろっています。
特にあわらのバイキングの目玉はデザート。
スイーツだけで30種類あります。
チョコレートファウンテンや自分で操作できるソフトクリームマシンもある。
ふだん甘いものを控えている私もこのときは喜々としてチョコパフェを作っていました。

大江戸温泉物語あわらの施設は大きい。

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卓球コーナーも広く、3台もありました。

翌日の朝食もバイキング。
私は大江戸温泉物語にながやま→あわらと2連泊したので、
夕食と朝食あわせて4つめのバイキングです。
数か月間ダイエットを続けていた私ですが、旅先ではダイエットを気にしない、と決めてあるので、今回は胃袋にかなり頑張ってもらいました。

福井県の観光地で思い浮かぶのは、東尋坊と永平寺。
今回の旅では両方まわることが日程的に難しかったので永平寺に行くことにしました。

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大江戸温泉物語の近くに温泉5丁目というバス亭があります。
ここから永平寺まで直接行けるバスが出ています。
私が出発した時間は直通はありませんでしたが、芦原温泉駅でバスを乗り換えて永平寺に行くことができました。

バスの終点、永平寺門前の近くのお土産屋さんで荷物を預かってもらう。

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私は永平寺参拝は3度目。
有名な大きな寺は観光地化してしまいがちですが、山の中に荘重として佇む永平寺はいかにも修行の地という感じで、浮かれた心が鎮まってゆきます。

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毎日雲水たちによってぴかぴかに磨き上げられている廊下。

帰りのバスは永平寺門前からではなく、そこから数百メートル坂を下ったところから出発します。
よって永平寺拝観後はお土産物屋さんや食堂が並ぶ門前町を歩くことになります。

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永平寺の名物はごまどうふ。
特に生ごまどうふはとろけるような食感でとても美味しい。これは是非賞味すべし。

バスへ福井駅へ移動。
駅近くの観光スポットを散策して、越前そばを食して帰路につきました。

電車の中で満腹になったおなかをさすりながら私は次にあわらに行くときは、東尋坊に行ってと越前ガニを食すツアーにしようなどと考えていたのでした。

(2015年9月探訪)

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<大江戸温泉物語で大衆演劇>紀行① 石川県「大江戸温泉物語ながやま」

<大江戸温泉物語で大衆演劇>紀行① 石川県「大江戸温泉物語ながやま」

近年、大江戸温泉物語という施設が次々と誕生している。
多くが経営不振の温泉旅館をリニューアルしたものらしい。

うれしいことに大衆演劇場を設けて公演を行っている所もある。

そのうちのひとつ、石川県の「大江戸温泉物語ながやま」を訪ねました。

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JR西日本北陸本線加賀温泉駅は金沢駅と福井駅の間、石川県西部にあります。
金沢駅から特急で約25分(普通で約1時間)
福井駅から特急で約20分(普通で34分)

加賀温泉という温泉地はない。
周辺の片山津温泉、山代温泉、山中温泉、粟津温泉を総称して加賀温泉郷と呼んでいる。

大江戸温泉物語ながやまは片山津(かたやまづ)温泉にあります。

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大江戸温泉物語の送迎バスは加賀温泉駅から1日7便出ています。

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バスの車窓に広がる田んぼ。その向こうに大江戸温泉物語ながやまが見えてきました。

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大江戸温泉物語ながやまの建物

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フロント

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出入口近くに券売機があります。
宿泊を伴わないお客さん(入浴/バイイング/観劇)はここでチケットを買います。

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ロビー
館内はいかにも大江戸温泉物語という感じにアレンジされています。
大衆演劇会場まではこのエレベーターで3階へ。

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「ながやま座」入口

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お芝居と舞踊ショーの芸題

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ながやま座後方より

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前方は座椅子席

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後方は椅子席

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前方の座椅子席は基本的には指定席ですが指定予約がはいっていなければ自由に座ることがでいます。座席表が貼ってあって予約済の席にはチェックがついています。
後方の椅子席は全て自由席です。

開演7分くらい前に劇場のスタッフが来て一般的な注意事項(撮影ルール)を説明しました。
大江戸温泉物語は大衆演劇未経験のお客さんも観劇するでしょうから、このような説明があると親切ですね。

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舞踊ショーの様子

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花道で踊る役者

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この日は剣戟はる駒座倭組の公演

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レイは劇団が売るものと思っていましたが、ここでは珍しく劇場側(ながやま座)がレイを売っています。


全国の大衆演劇場をみわたしますと
劇場内の座席確保のルール・慣習は実にさまざまです。
ながやま座のシキタリはどうなっているのか。
以下は私が探訪した2015年10月見聞録です。

上述のとおりながやま座に指定席はありますが、電話等で予約することはできません。また前の日までに予約しておくということもできません。
指定席は当日、建物内の指定の場所で受け付けます。

昼の部と夜の部では指定席の受付場所、時間が異なります。
昼の部の受付場所はフロント、受付開始は 9時から。
夜の部の受付場所はロビー、受付開始時は昼の部の送り出しが終わってから

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昼の部の指定席受付窓口はフロントの一番右のカウンターです。
朝早くから行列ができています。
といっても並んでいるのは人間ではありません。
お客さんの持ち物が地面に一列に置かれている。ハンカチ、ポケットティッシュ、化粧水の瓶、かばん、雑誌、プチプチシート、、なんでもよい。
受付時間が近づきますと、並んでいるモノの持ち主たちが集まってきて、人間の行列にチェンジします。

受付した方から先着順で好きな指定席を選ぶことができます。指定席料金はかかりません。

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夜の部の受付場所はロビーです。
受付開始は昼の部が終わった後。なので、昼の部と夜の部を両方みたい人は、昼の部が終わったらこちらへ移動することになります。そして、なんとしても自分のベストポジションを確保したいというお客さんの中には、昼の部のラストショーの最後、舞台が終わった瞬間に劇場を抜け出して急いででここへ移動する人もいます。こういう人がいると自分も早く並ばなければとあせってしまい、時間のかかる劇団のお見送りに落ち着いた気分でのぞむことができない。ながやま座さん、もうちょっとシステムに工夫はできないでしょうか。

遠い場所から、劇団のおっかけでながやま座を目指す人にとっては、事前に席を予約確保できない、というのは不安でしょう。
私が加賀温泉駅から送迎バスにのった際、私と同じように剣激はる駒座のおっかけで初めてここを訪れた方がいて、席を確保できるかどうかしきりに気にしていました。
運転手さんがその方に「私がながやまを出た時には(9:45頃?)指定席の半分くらい埋まっていました」「人気のある劇団でお客さんが多い日だと10:30頃には指定席が埋まりますね」などと話しているのを聞いて、この日が休日だったこともあり、私も席の確保が心配になってきました。
ながやまに着いた後、12:15頃フロントで席を確認したところ指定席は8割ほど埋まっていました。前方の席および花道に近い席が人気のようです。
空いている指定席を確保して、開場時間(12:30)にながやま座に入場。前方の座椅子席(指定席)よりも後方の椅子席(自由席)の一番前の方が私にとってはベストポジションだとわかりましたので、フロントに戻って指定席のキャンセルをしました。その時には指定席は埋まっていました。
夜は座椅子でも観劇しようと思い、昼の部の後に指定席を確保しました。夜の部は昼よりお客さんが少なく比較的前の方で観ることができました。

以下、大江戸温泉物語ながやまの施設案内です。

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1階に大浴場があります。
内湯2槽、露天2槽にサウナがあるシンプルなつくり。露天風呂の目の前には湖が広がっている。お湯につかって遠くまで抜けた景色を眺めるのは気持ちよい。

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建物は柴山潟の湖畔に建っている。ロビーから柴山潟までの散策路があります。

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湖畔の足湯。
ながやまは片山津温泉のはずれにある。遠くに片山津温泉の中心街と思しき建物群が見えます。

大江戸温泉物語の魅力はなんといってもバイキングでしょう。

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夕食バイキング。
和・洋・中なんでもそろったのもすごい品数。寿司や刺身もあります。
なるべくいろいろ食べようと2つの皿に少しづつのせてみましたが、これ以外のメニューもまだまだたくさんあります。
私の胃袋の大きさでは全種類食べることは無理でしょう。

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朝になると1階ロビーに朝市が登場します。
夜の部の指定席をとる行列があった辺りです。

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ゲームコーナー入口の装飾。
至る所で趣向を凝らしています。

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ビリヤード台がありました。

帰りはまた送迎バスで駅まで送ってもらいました。

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お土産を買って帰りたい場合は、加賀温泉駅のすぐ近くにある「アビオシティ」に行くとよいでしょう。
加賀百撰街という大きなエリアがあって、地元の名産品がたくさん売っています。私は加賀友禅の数珠入れを買いました。

次は、「大江戸温泉物語あわら」を目指します。
プロフィール

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Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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