旅人で賑わった宿場町の近くにできた旅芝居の劇場 「島田蓬莱座」
「男はつらいよ」第22作「噂の寅次郎」の一場面。
広大な河原にかかる長い木の橋。寅次郎がひとり歩いている。橋の反対側から菅笠をかむった僧が歩いて来る。僧は寅次郎にすれ違うなり振り向いて、
僧 「もし、旅のお方」
寅次郎 「何か?」
僧 「まことに失礼とは存じますが、あなたお顔に女難の相が出ております。お気をつけなさるように」
寅次郎 「わかっております。物心ついてこのかた、そのことで苦しみぬいております」
僧 (だまって頷く)
寅次郎 (僧を片手で拝み)「では」(と立ち去る)
僧 (寅次郎に両手を合わせたのち去る)
このシーンのロケ地となったのが静岡県島田市にある蓬莱橋(ほうらいばし)。
江戸時代は交通の難所であった大井川に明治時代に架けられた橋で、「世界一の長さを誇る木造歩道橋」としてギネスに認定されているそうです。

蓬莱橋

橋の上から
2013年3月、蓬莱橋の近くに大衆演劇場「島田蓬莱座」がオープンしました。
島田蓬莱座の住所地名は「島田市御仮屋町(おかりやちょう)」
ウィキペディア「島田宿」の項にはこんなことが書かれています。
大井川の左岸(江戸側)にあるため、増水で大井川の川越が禁止されると、お伊勢詣りなどの江戸から京都方面へ上る旅客が足止めされ、さながら江戸のような賑わいをみせた。長雨により、滞在費と遊興費に所持金を使い果たすことも珍しくなかった。そのため、所持金が無くなったり宿が満員になった際に家を借りた名残で、島田の旧・東海道沿いには御仮屋という地名がある。
昔蓬莱座のあたりで旅人が宿を求めてうろついたりしていたのでしょうね。
大衆演劇の芝居でも使えそうなシチュエーションだ。

島田蓬莱座は国道1号線沿いにあります。
劇場の最寄駅は東海道線六合駅(東京から見て島田駅のひとつ手前の駅)です。六合駅からはちょっと歩きます。
島田駅から送迎の車が出ています。

看板
台数が限られていますが駐車スペースもあります

正面
今回の探訪は私と妻と友人Lさんの3人。
この3人は川崎大島劇場での剣戟はる駒座倭組の公演を観て倭組のファンになり、島田蓬莱座で倭組の公演が行われる月にちょうどLさんに静岡での仕事が入り、このタイミングを利用して3人で蓬莱座に行くことにしたのです。
開演時間よりもだいぶ早く着いてしまった3人。腹ごしらえしておきたいなと思い、すぐには劇場内に入らず、近くにコンビニはないかと探しました。どうも近くにはコンビニはなさそう。
あきらめて劇場内に入りました。

ロビーにかかっていた浮世絵
東海道五十三次 島田宿

受付に食べ物が売っていました。
なあんだと3人。ここでやきそば等を買って腹を満たしました。

おでんもありました。

ロビーの机で休憩することができます。

客席入口

靴箱

劇場内
前方は座椅子

後方に椅子席があります

劇場の座椅子と椅子

花道

貸出用の鳴子、カチカチ棒
庶民的な雰囲気でくつろげる劇場です。

剣戟はる駒座倭組の公演

はる駒座倭組のショーは寸劇が入ったりしておもしろい。
倭組は、独立したての2013年10月に同じ静岡県の焼津駅前健康センターで公演を行いました。
そこで倭組のファンになった方が島田蓬莱座まで観に来ていました。
倭組にやみつきになってしまうこと、よくわかります。
倭組の公演を楽しんだ3人は、もうしばらくこの界隈で遊ぶこととしました。
たまに仕事でこの辺りにくるというLさんが車で案内してくれました。

吉田町にある松浦食品工場直売店。
この店のかりんとうは地元で有名だそう。「芋まつば」というさつまいものかりんとうの他たくさんお土産に買いました。

Lさんおすすめのうなぎ屋「うな平」
ここ吉田町では古くからうなぎの養殖がさかんだったそうです。

うな重をいただきました。
観光も大衆演劇も満喫した静岡旅行となりました。
(2014年4月探訪)

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広大な河原にかかる長い木の橋。寅次郎がひとり歩いている。橋の反対側から菅笠をかむった僧が歩いて来る。僧は寅次郎にすれ違うなり振り向いて、
僧 「もし、旅のお方」
寅次郎 「何か?」
僧 「まことに失礼とは存じますが、あなたお顔に女難の相が出ております。お気をつけなさるように」
寅次郎 「わかっております。物心ついてこのかた、そのことで苦しみぬいております」
僧 (だまって頷く)
寅次郎 (僧を片手で拝み)「では」(と立ち去る)
僧 (寅次郎に両手を合わせたのち去る)
このシーンのロケ地となったのが静岡県島田市にある蓬莱橋(ほうらいばし)。
江戸時代は交通の難所であった大井川に明治時代に架けられた橋で、「世界一の長さを誇る木造歩道橋」としてギネスに認定されているそうです。

蓬莱橋

橋の上から
2013年3月、蓬莱橋の近くに大衆演劇場「島田蓬莱座」がオープンしました。
島田蓬莱座の住所地名は「島田市御仮屋町(おかりやちょう)」
ウィキペディア「島田宿」の項にはこんなことが書かれています。
大井川の左岸(江戸側)にあるため、増水で大井川の川越が禁止されると、お伊勢詣りなどの江戸から京都方面へ上る旅客が足止めされ、さながら江戸のような賑わいをみせた。長雨により、滞在費と遊興費に所持金を使い果たすことも珍しくなかった。そのため、所持金が無くなったり宿が満員になった際に家を借りた名残で、島田の旧・東海道沿いには御仮屋という地名がある。
昔蓬莱座のあたりで旅人が宿を求めてうろついたりしていたのでしょうね。
大衆演劇の芝居でも使えそうなシチュエーションだ。

島田蓬莱座は国道1号線沿いにあります。
劇場の最寄駅は東海道線六合駅(東京から見て島田駅のひとつ手前の駅)です。六合駅からはちょっと歩きます。
島田駅から送迎の車が出ています。

看板
台数が限られていますが駐車スペースもあります

正面
今回の探訪は私と妻と友人Lさんの3人。
この3人は川崎大島劇場での剣戟はる駒座倭組の公演を観て倭組のファンになり、島田蓬莱座で倭組の公演が行われる月にちょうどLさんに静岡での仕事が入り、このタイミングを利用して3人で蓬莱座に行くことにしたのです。
開演時間よりもだいぶ早く着いてしまった3人。腹ごしらえしておきたいなと思い、すぐには劇場内に入らず、近くにコンビニはないかと探しました。どうも近くにはコンビニはなさそう。
あきらめて劇場内に入りました。

ロビーにかかっていた浮世絵
東海道五十三次 島田宿

受付に食べ物が売っていました。
なあんだと3人。ここでやきそば等を買って腹を満たしました。

おでんもありました。

ロビーの机で休憩することができます。

客席入口

靴箱

劇場内
前方は座椅子

後方に椅子席があります

劇場の座椅子と椅子

花道

貸出用の鳴子、カチカチ棒
庶民的な雰囲気でくつろげる劇場です。

剣戟はる駒座倭組の公演

はる駒座倭組のショーは寸劇が入ったりしておもしろい。
倭組は、独立したての2013年10月に同じ静岡県の焼津駅前健康センターで公演を行いました。
そこで倭組のファンになった方が島田蓬莱座まで観に来ていました。
倭組にやみつきになってしまうこと、よくわかります。
倭組の公演を楽しんだ3人は、もうしばらくこの界隈で遊ぶこととしました。
たまに仕事でこの辺りにくるというLさんが車で案内してくれました。

吉田町にある松浦食品工場直売店。
この店のかりんとうは地元で有名だそう。「芋まつば」というさつまいものかりんとうの他たくさんお土産に買いました。

Lさんおすすめのうなぎ屋「うな平」
ここ吉田町では古くからうなぎの養殖がさかんだったそうです。

うな重をいただきました。
観光も大衆演劇も満喫した静岡旅行となりました。
(2014年4月探訪)

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