WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 2014年02月
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都民の登山スポット高尾にある温泉施設 「ふろッぴィ」

私は友達に誘われてたまに山登りに出かけます。長い山道を踏破した後に温泉につかって疲れをいやすのはとても気持ちのいいものです。
「ハイキング+温泉」のコースに特化したガイドブックが出版されるのはごく自然なことと思います。

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そんなガイドブックの関東周辺版を図書館から借りてきました。

東京都民にとってハイキングの行き先として真っ先に思い浮かぶのは高尾。関東の一般向けハイキングコースを案内した本に必ずや高尾は掲載されるでしょう。
しかし高尾の登山コースの途中には立ち寄り温泉がない。借りて来た本「日帰りハイキング&立ち寄り温泉 関東周辺」は高尾山をどう扱ったか。

この本にはいかにも登山者の気をそそるような山里にある温泉が多く掲載されていますが、高尾の項ではハイキングコースから離れた場所にある健康ランドが紹介されていました。

それが高尾の湯ふろッぴィ。

一部抜粋しますと
・高尾山口駅や高尾駅から送迎バス運行。ハイキング帰り客にも便利な大型施設
・天然温泉が満喫できる露天岩風呂。ナトリウム・塩化物泉の湯は疲労回復効果も抜群だ
・住宅街の一角にある大型施設。ここで夜を過ごして早朝に高尾山に向かう人にも好適
などと書かれています。

だが、私にとって「ふろッぴィ」は、「たまに演劇グラフの不定期公演欄に公演情報がのっている変な名前の施設」として長いこと認識されていました。
というかこのブログをお読みの方はすべてそのように思っていらっしゃることでしょう。
「ふろッぴィ」の実態を確認すべく、とある日曜日に日帰りで高尾に出かけてきました。

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高尾駅からふろッぴィまでは1kmちょっとの道のり。歩いて行ける距離ですが坂道をのぼらねばなりません。
駅の近くから出ている送迎バスに乗るのが便利。

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大衆演劇来る!!

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ふろッぴィ外観。

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1階ロビー

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健康ランドのロビーに物販があるのはめずらしくありませんが、ここの品ぞろえは特徴的。
電球・洗剤といった日用品がたくさん売られている。
蛍光灯と同じ棚におやふくやひょっとこのお面がたくさん陳列されているのが謎だ。ちなみにお面は1コ580円。
「50円」や「100円」の表示がある特価コーナーの箱には三角コーナーネットなどあまたの生活用品が山積みになっている。

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1階のお風呂の入口

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娯楽施設は2階

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リラックスコンビニオアシス。
プライベートルーム・インターネットルームの貸出、iPadの貸出、カラオケBOXの受付などを行っているようです。

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ゲームコーナー。
私が今までみた健康ランドのゲームコーナーでは最大規模かもしれない。(箕面温泉のゲームコーナーも大きかったけれどもつぶれてしまった)
ここのゲームコーナーも2013年10月で中止するとの貼り紙がありました。

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この奥右手が大衆演劇公演が行われる大広間。
大広間の開場は11時。開場時刻直前に来てみると、20名くらいの方が入口近くに集まっていました。並ぶというわけでもなく地べたやソファにすわってまったりしている感じ。
いい席を求めて熾烈な自由席争いがあるセンターもあればこのようなゆるいセンターもある。

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大広間後方より。タテ長でかなり広い。
舞台から遠いエリアは椅子に座る高いテーブル。

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舞台の近くは座布団に座る低いテーブル。

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人気がありそうだったのが、サイドにある掘りごたつ式のテーブル。

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舞台。
ちゃんと大衆演劇場らしいつくりになっています。

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席取り禁止の注意書き。
・タオルやお荷物を置いたまま15分以上お席へのお戻りがない場合は、お帰りになられたものとみなし、片づけさせていただきます。
・劇団公演ならびに特別ショーの上演中は他のお客様の迷惑となりますので、お静かにご覧くださいますようお願い致します。

大衆演劇場としてはゆるい雰囲気なのかと思いきや以外とキビシク書かれています。
ちゃんと席を確保したかったら指定席料金を払わねばなりません。

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劇団公演 本日の演目

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大広間に座を定めて昼食をとることにしました。ご当地メニューを探したところ八王子ラーメンというものがありました。後で八王子ラーメンのサイトで確認したところ、八王子ラーメンは、醤油ベース・表面を油が覆っている・刻み玉ねぎが入っている、というのが特徴だそうです。

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東京大衆演劇協会所属劇団朱光の公演。数少ない女座長の劇団。

センターの座敷席では前の席の方の頭が気になってしまうのは仕方がない。自分の頭も後ろの方には邪魔なのでしょう。

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大衆演劇公演が終わると、しばらく時をおいて同じ場所でビンゴ大会が始まります。
ビンゴカードを手にした子供たちが集まってきました。このイベントを楽しみにしているみたい。

子供も老人も机の上にビンゴカードを並べて用意万端といった感じで待ち構えている。
センターでのビンゴの司会は従業員が行うことが多いようですが、ここでは若手の芸人さんが司会をやっていました。

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ふろッぴィの送迎バスは八王子駅からもでています。
帰りは八王子駅行きのバスに乗ってみました。
JR八王子駅南口付近の乗降所で降りて帰宅しました。


大都市東京には何故か大衆演劇場が少ない。
八王子の近くの立川にあった大衆演劇場も数年前に閉鎖になった。
そんな中でほそぼそと大衆演劇公演を続けているふろッぴィを私は応援せずにはいられません。

(2013年10月探訪)

半島の温泉街の旅情と旅芝居 「西浦温泉 葵」

私は鉄道での旅の途中。ここは愛知県。名鉄蒲郡線上り電車の中。

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電車に揺られて車窓を眺める。
海の向こうに見えてきたのは西浦温泉街がある西浦半島。

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西浦温泉への玄関口西浦駅で赤い電車を降りる。
さみしげな無人駅。

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駅前の看板

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西浦温泉各旅館共同運行の送迎バスがお出迎え。

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送迎バスが西浦温泉街へ入ってゆきます。

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ここが目的地、「葵」というホテル。2012年6月から大衆演劇公演が行われています。
旅館事業を展開する海栄RYOKANSグループのホテル。
2013年に大衆演劇公演をはじめたホテル奥道後も2012年12月に海栄RYOKANSグループになっています。

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大きなリゾートホテルの壁面にくくりつけられて不調和感がいなめないのぼり。
「上延生ヘルスセンター与利」の文字が何故だか旅愁を誘う。

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ホテルに荷物を預けて散歩。

小さな半島の先の方は丘になっていて、その上に大きな観光ホテルがたくさん立ち並んでいます。
丘を下りて海岸沿いの遊歩道へ。しばらく歩くと砂浜に出ました。
人影はまばら。このさみしさ、静けさが私には心地よい。
高台にある「葵」が浜辺から見えました。
将棋の名人戦が行われる銀波荘もこの辺にあります。

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シャッターが下りている店。
国内唯一33センチロケット弾
紙製鉄棒・貝製おたま等 代用生活品
特攻隊員ハチマキ、御賜盃・タバコ
戦争資料館のようなところだったのでしょうか。

散歩を終えてホテルの客室へ。

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部屋から先ほどの浜辺を見下ろす。

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ホテル内廊下の掲示。
「葵の館内各所には、徳川創成期に生きた姫たちが紹介されています」
そうか三河は徳川ゆかりの地。葵の名前の意味に気づきました。

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葵の夕食。

観劇+宿泊(1泊2食)で11,400円(税込)のプランを利用しました。

大衆演劇公演は基本昼の部のみ。

本日は土曜日。土曜日だけ夜に舞踊ショーがあります。一般の宿泊者にも大衆演劇を楽しんでいただこうという趣向でしょう。

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地下にある広間「海栄座」で大衆演劇公演は行われます。

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投光機

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花道。

舞踊ショーが始まりました。予想通りお客さんは少ない。大衆演劇目当てでここに来た人は私ぐらいしかいないだろうと思っていたら、他にも大衆演劇好きの方(おそらく劇団のファンの方)が1組前の方に座っていました。

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劇団花月によるショー。照明が昭和テイスト。私は旅先でほろ酔いの浴衣姿。いいなこの感じ。

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翌日の朝食(バイキング)。
私は旅先ではごはんを食べるのがとても遅い。この日は指定された朝食時間(~8:30)をオーバーしてしまいました。
そのうち劇団員の皆さんが朝食会場にやってきました。

ガラス窓に海と空が広がる大きな食堂で、旅役者と私が食事している。
どちらも旅人。私は現実のしがらみから解放された自由な観光客。あちらは舞台の上も外もひっくるめて旅であり日々の営み。ほんのささいな食事の一風景にもそこには私の知らぬ共同体としての規律や作法があることが見てとれる。悲喜交々をわかち合ったり胸に秘めたりしながら共同生活を送っているのだろう彼らの胸中に思いを馳せながら、私はそっと食堂を後にする。

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昼の部は13時から。
昨日の舞踊ショーよりはずいぶん客席が賑やかになりました。

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セルフのお水・お茶コーナー。
もちろんお酒も販売しています。

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昼の部のお芝居が終わったあとの口上挨拶。

この後昼の部の後半の舞踊ショーを観てホテルを出発しました。
ホテルのスタッフが西浦駅まで車で送迎してくださいました。

蒲郡で乗り換えて豊橋まで行って新幹線で帰京します。

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旅の帰路の特急電車内でプチ宴会するのが私の楽しみ。
蒲郡駅前のスーパーで買った愛知県知立市の名物だという和菓子「あんまき」をいただきました。

新幹線が品川駅に近づくと、私の感覚はいやおうなく現実に引き戻されます。
あの海と空に囲まれた小さな半島の丘の旅芝居が遠い別世界のことのように思えてくるのでした。

(2013年6月探訪)

巨大温泉ホテルの中の居間オクゲキ 「ホテル奥道後」

2013年9月に大衆演劇公演をスタートしたホテル奥道後。
その杮落しとなる月に探訪いたしました。

私は車での旅行中でした。
広島県から瀬戸内海のしまなみ海道を通って愛媛県の今治へ。
そこから道後温泉のある松山までは国道317号線の1本道を約40キロ。
ずっと山道が続きます。そろそろ松山の市街地が見えてもいい頃かな、でもえんえんと山道が続くなと思っていた頃、道後温泉まであと5キロくらいのところで、山の風景の先に巨大な建物群があらわれました。

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国道の両側に大きな建物が並んでいます。
これらはまとめてホテル奥道後の施設です。

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国道を道後温泉から今治方面に進んだ場合このように見えます。

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杮落としを務める哀川昇座長ののぼりが立っていました。

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メインの宿泊施設は国道と渓谷の間にどかんと立っています。
ホテルに面して大きな山がそびえ立ち、山のふもと深くに川が流れています。

施設の敷地から山の頂上までロープウェイが伸びています。ただし現在は運休中。

私は楽天トラベルのサイトからこのホテルの大衆演劇観覧付き宿泊プランを予約していました。
1人11,865円(税込)のプランです。
ホテルに入って受付を済ませます。

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受付フロアの1階下にあるロビー。
大きなガラス窓の先には山の緑が広がっています。
外見も中もグランドなホテル。大衆演劇場もゴージャスなのであろうか。

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ホテル内にあった掲示物。
このホテルでの大衆演劇場を「オクゲキ」という呼称で広めようとしているようです。

大衆演劇公演は基本は昼の部のみ。
(土日は夜に舞踊ショーあり)

13時から始まる昼の部観劇のために公演場所に向かいます。
演劇場は3階。玄関とフロントがあるフロアが5階なので、感覚としては地下2階です。

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でっかいホテルの端の方に向かって長い廊下をずんずん進みます。
この「別世界へ向かっている感じ」が好きだ。

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入口。
あの外観、あのロビーとはだいぶ違う雰囲気のエリアへ。

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入口に受付台。ここで従業員がチケットのチェックをします。
その下の箱には靴を入れるビニール袋があります。
ビニール袋に靴を入れて入場…予想と違って庶民的な大衆演劇場のスタイルなのでした。

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演劇場内後方より。
とても質素です。私は大衆演劇場はあまり飾り立てない方が好きだ。言い換えるなら調度や設備にお金をかけすぎていない方がいい。お客さんをお迎えするかしこまった応接間ではなくふだんくつろぐ居間の雰囲気であってほしい。もっとも木戸銭の安い大衆演劇ではあまり投資はできないでしょうけれど。
ここオクゲキはデラックスなホテルの中の居間のようだ。奥まった位置にあるうすらさみしいところ、という見方ではホテル内場末という感じでもありますが。

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前方の席。
予約席には座椅子に紙が貼ってあります。

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場内のサイドにはこのような席があり、後ろの壁にはソファがありました。

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どこから調達してきたのか、中古と思われる巨大な投光機がふたつ。

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場内では、飲食物や雑誌を販売しています。

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公演中の様子。

哀川昇座長の話によると、もともと別の公演地に乗る予定だったのが、そこが演劇公演を終了してしまったために、ここでの杮落としを務めることになったとのことです。

思ったよりの多くの予約席がありました。私が見たところ、お客さんの多くは大衆演劇を見慣れているようでした。


公演が終わって客室に移動しました。

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珍しい畳の小上がりのある和洋折衷の部屋。
窓の外一面に緑が広がっています。

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夕食はバイキング。
ここのバイキングの種類の多さはすごい。
郷土料理の鯛めしもありました。

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奥道後温泉はジャングル風呂が自慢。
巨大な温泉専用のハウスの中に熱帯植物と十数種類の湯船が点在しています。

ホテル奥道後に宿泊して翌日は道後温泉に行きました。

午後は松山劇場で鹿島順一劇団を観劇。
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松山劇場内で、前の日にホテル奥道後の演劇場で一緒に観劇していたご婦人と顔を合わせました。

オクゲキでは「松山劇場では〇〇がのっている」というおばちゃんの会話が、
逆に松山劇場では「奥道後では〇〇がのっている」という声が耳に入りました。
松山在住の方にとっては、同じ月にふたつの劇団を観ることができるようになり、大衆演劇観劇ライフがぐっと充実したものになったことでしょう。
プロフィール

notarico

Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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