WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 2013年12月
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九州演劇協会の拠点 玄海竜二先生率いる道場 「片岡演劇道場」

あなたにとって一番魅力的な大衆演劇役者は誰ですか、と問われたら、私はまず玄海竜二先生を思い浮かべるでしょう。
玄海竜二先生の舞台内外でのご活躍は昔からの大衆演劇ファンの誰もが知るところでここにわざわざ書くまでもありません。芸のみならず人間的魅力もあわせて「別格」という感じがします。

多くの大衆演劇劇団が所属する九州演劇協会は玄海竜二先生の父二代目片岡長次郎により結成され、現在は玄海竜二先生が会長を務めています。
大衆演劇ファン必携の本、橋本正樹著『あっぱれ!旅役者列伝』に「二代目片岡長次郎」「玄海竜二」の項があります。ここに二代目片岡長次郎が協会を設立した経緯が書かれています。片岡長次郎の大衆演劇にかける思いと行動力に感動したのは私だけではないでしょう。

その二代目片岡長次郎が大衆演劇振興のために片岡演劇道場という道場を設立しました。
片岡長次郎が亡くなり、今は玄海竜二先生が道場の代表を務めています。
道場といっても、普通の大衆演劇場と同じように毎月公演が行われています。道場のHPを観ますとそこでの公演は、玄海竜二が指導し各劇団が修行発表する場、のように書かれています。


2012年6月に片岡演劇道場を訪ねました。

熊本駅付近からレンタカーで道場を目指しました。北の方へ約20分走って道場が近づいてきたところでカーナビは細い坂道へ車を誘導しました。カーナビが道場の場所を正確に把握できず、道場付近の道路が入りくんでいるため、道場までちょっと迷ってしまいました。初めて道場に行く方はグーグルマップのストリートビューで予習しておくとよいと思います。下の写真の緑の建物がビューに写っています。

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ようやくたどりついた片岡演劇道場。

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上の写真の左の道を進むとこの駐車場に着きます。

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駐車場からの眺め。
高い場所にあること、繁華街付近ではないことがおわかりいただけるかと思います。

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「劇場」という感じではないこの入口がいい。どんなところなのかわくわくしながら中へ。

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下駄箱。その上に並べられている九州演劇協会の劇団名と座長名が書かれた札。

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靴を脱いだら、ここから建物内に入ります。

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扉を入ってすぐ左手、たこやきコーナーがありました。
道場という言葉にはストイックな響きがありますが、このコーナーを見て私は近所のお祭りの屋台みたいな庶民的な親しさをこの道場に感じたのでした。

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その先にはリトルローズというカフェがあります。

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リトルローズ入口に貼ってあったニコニコ新聞。
リトルローズのメニューが書いてありました。

入口から進んでゆくと左手にリトルローズがあって右手に受付があります。
受付で入場料を払って、その先の道場に入ります。

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道場内部。
この床の板張りが道場って感じがします。

10時開場で13時開演。のんびり過ごすことができます。

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座椅子と座布団と木の長机。
このなんてことない組み合わせの素朴さに、なぜ私は郷愁を感じるのか。それが日本人のDNAなのか。

座椅子、座布団、パイプ椅子はそれぞれ100円。

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机に貼られたメニュー。
片岡演劇道場のHPによると食べ物の持ち込みはOK(飲み物はNG)とのこと。

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花道付近の椅子席

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緞帳

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二階席。最後方はパイプ椅子ですが、それ以外は床が畳です。

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二階席からの眺め。
二階席を含めるとかなりのキャパがあります。

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公演中の様子。この日は劇団正道。
ここは芝居も撮影OKのようでした。

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いいなあこの感じ。大衆演劇は九州・関西・関東で特徴が違うといいますが、私は九州に熱い男気、男伊達といったイメージを持っています。
最近の大衆演劇の舞踊は「美」を優先する傾向にありますが、こういうがつんとした男っぷりで魅せてくれる踊りももっと見たいものです。


アットホームな雰囲気が心地よい大衆演劇場、いや道場でした。

玄海竜二先生の芸魂がここを拠点としていつまでも引き継がれることをファンとして願っています。


(2012年6月探訪)

天然温泉と海の幸 全国屈指の漁業の街の大衆演劇場 「焼津駅前健康センター」

2010年3月から大衆演劇公演が始まった焼津駅前健康センターを訪ねました。

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この昭和な感じの建物が焼津駅前健康センター。

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センター近くの道路から焼津駅方面をみたところ。正面に見えるのが焼津駅。
駅から徒歩2分の近さ。

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1階にフロント・売店があります。

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健康ランドでおなじみのパワーストーン。

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ここのお風呂は黒潮温泉という天然温泉。
「焼津市のど真ん中に湧出した51℃という高温温泉」とのこと。
建物に大きな看板がでていたとおり漢方薬湯もウリのようです。

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この月は劇団芸昇の公演。
ラッキーなことにこの日満劇団からゲストが来ていました。

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観劇注意事項
「環境保護のため割箸を使用してのチップはご遠慮願います」
「衣装の劣化につながるおそれがございますので役者の方に抱きつくなどの行為はご遠慮願います」
という注意が後から追加されている。

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大衆演劇会場「黒潮座」の入口

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黒潮座内。
私が来た時は空いている場所がありませんでした。スタッフの方が席を作ってくれて座ることができました。

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東京大衆演劇劇場協会贈の定式幕

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マグロ・カツオをはじめ全国有数の水揚げを誇る焼津の港。
当然ここの食事は刺身・寿司など海の幸メニューが充実。
ジャンボまぐろ寿司(5カン)600円。マグロタタキ丼600円。

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本日の演目の掲示。
小岩湯宴ランドと似ている。

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大入りだとこのロールタペストリーが引き出されます。

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公演中の様子。
満劇団の浪花の若旦那の女形舞踊。お客さんから衣装をもらっていました。

入館料金が1500円とまあまあ安いこともあってか、大衆演劇好きな常連さんが多い印象を受けました。
午後3時30分以降は1,000円で入館できます。お得だ。

昼の部が終わり、夜の部を観ずに車で東京に帰りました。

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焼津観光に来たら外せないのが「焼津さかなセンター」
健康センターの昼の部は16時まで。
さかなセンターは17時まで。
昼の部が終わってから急いでさかなセンターに向かえば30分くらい買い物ができます。

昼の部の後ではゆっくり物色する時間がないことはわかっていましたので
健康センターに行く前にここに寄って何を買うかアタリをつけていました。

マグロの切り身などお土産をどっさり買って東京に帰りました。

(2012年12月探訪)

音楽ホールから転身した大型大衆演劇場 「ぎふ葵劇場」

大衆演劇場の中には大衆演劇劇団座長がオーナーである劇場もあります。

岐阜駅近くの繁華街にある豊富座は葵好太郎座長がオーナーとなって2007年12月に杮落しされた劇場。その豊富座は2011年6月で終了し、翌7月には同じく好太郎座長がオーナーの「ぎふ葵劇場」が豊富座近くの別の場所でスタートしました。

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岐阜駅。近代的な構造・デザインです。

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駅によくみかける案内地図。
そこにぎふ葵劇場が載っていました。

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はじめて葵劇場に行く人でもこの地図を見れば迷うことはないでしょう。

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商店街の途中にあった、ご自由にお持ちください式のラック。
ぎふ葵劇場のチラシが入っていました。

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豊富座が現在どうなっているのかも気になりますので、ぎふ葵劇場に行く前に寄り道します。
ここは豊富座のあった柳ヶ瀬商店街。

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大衆演劇場豊富座の看板はまだ残っていました。

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でもそこにあったのはお化け屋敷・・・

ではぎふ葵劇場へ向かいます。

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巨大なドンキホーテのビル。この8階に劇場があるという。
ドンキの中に大衆演劇場とは、、時代を感じます。

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ドンキホーテの入口から入ります。

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入口入って右手にあるドンキホーテのエレベーターに乗ります。ここまでの導線はドンキのお客さんと変わりありません。

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8階は葵劇場のフロア。
エレベーター降りて右手に券売機と劇場入口が見えます。

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エレベーター降りて正面には喫茶コーナー。
劇場に入る前にここで時間をつぶすことができます。

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入口入ってすぐ右手に黄金の像がありました。
柳ヶ瀬観音様というそうです。

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廊下に各月の大入りの回数が貼り出されていました。

この劇場の木戸銭は1900円(前売1700円)。相場よりは高めです。
木戸銭が高い劇場は劇団や役者の人気が客数に如実に反映する。
ここに貼り出されていた大入りの数を見てみます。
1月 20
2月  8
3月 41
4月  6
5月(前半)72
5月(後半)12
6月  3
7月  8

3月の大入り41はさすがのスーパー兄弟。
しかしなんといっても目を奪われるのが5月の前半(1日~15日)だけで72の大入りを出した劇団朱雀。
早乙女太一がまだ大衆演劇場で見られるとあって多くの大衆演劇ファンがつめかけてダブル、トリプルの大入りを連発していたのでしょうね。実は私も東京から観に行くことを検討していました(が断念しました)。

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入口からロビーに出る途中にカウンターがあります。大衆演劇場になる前はクロークとして使われていたのでしょう。このカウンターでお客さんが熱心に指定席の予約をしています。
演劇グラフと「葵最中」が売っています。

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広いロビー

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ここはもと音楽ホール。
ロビーの隅に行き場をなくした?ピアノがさみしく佇んでいました。

ロビーからホールに入ります。
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入口付近に客席図が掲示してあります。
前から6列目までの前方席(102席)は指定席(300円)。
7列目から14列目までの後方席(176席)が自由席。
全278席。

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ホール内部。キレイで広くて開放館があります。
ここを芝居小屋とは呼べない。芝居ホール、大衆演劇ホールと言うべきでしょう。

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どうですこの天井の高さ。

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座長大会でも始まるのではないかと思わせる堂々たる構え。

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後方の自由席。

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この大きいホールを大衆演劇場に改修して立派な花道ができました。

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下手だけでなく上手にも花道があります。

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葵最中はばら売りもしています。
袋にはいったあんこを絞り出して2枚の皮に自分ではさみます。

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公演中の様子。
自由席の前の方にいましたが、大きいホールなので舞台が遠いです。

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この日は都若丸劇団。
といえば恒例の「ミックスジュース」の時間。
お客さんが一時退出し、下のドンキでジュースを買ってきて舞台に届ける、という光景をみました。


健康ランドと大衆演劇場がくっつくというのがこれまでのパターン。
このように商業ビルの中に大衆演劇場ができるのは今後ありうる流れだと思います。

そういえば大衆演劇場浅草大勝館があった場所にて現在ドンキホーテのビルが建設中ですが、まさか、、ね笑
プロフィール

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Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
twitterアカウント:notarico

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