ディープ大阪の異空間 「オーエス劇場」
日雇い労働者が集まる場所を寄せ場という。日本三大寄せ場は、東京の山谷、横浜の寿町、そして日本最大の寄せ場といわれている大阪・釜ヶ崎。今は釜ヶ崎という地名はなくなり、あいりん地区と呼ばれている。今回目指す劇場はそんな地域のはずれにある。
地下鉄動物園前駅を出ると南に動物園前1番街の入口が見える。この商店街に入ってしばらく歩いていると、映画の中の世界に迷いこんでしまったような淡い非現実感を覚える。まるで何十年も前から時代の流れが止まってしまった町のよう。そんなノスタルジーいっぱいの商店街をしばらく進み、ひょいと左を振り向くと、うらぶれた路地の奥に「オーエス劇場」の看板が。
雰囲気からして「現役の劇場」がそこにあるとは思われない。近くに寄ってみる。


先ほどの看板を逆からみたところ。

劇場の前に行けば営業中であることがわかる。

中は薄暗い。売店の蛍光灯が冷たく光る。

中は意外に広い。この広さと暗さ、このアンダーグラウンド感。秘密集会でも行われそうな雰囲気。
以前大衆演劇ベテランファンのおっちゃんから、ここが昔ストリップだったと聞いたことがある。

トイレを出たところに「消毒液」が。どのように使うのか?

予告演題。

もちろん内容は普通の大衆演劇と一緒。
特定の劇団や座長のファンではなく、大衆演劇という文化そのものが好きなファンにはたまらない魅力のある劇場です。僕はすっかり日常から遠いところにトリップした気分になりました。大阪には数多くの劇場がありますが、ここは大阪に来るたびに訪れたい場所です。
(2010年8月)
地下鉄動物園前駅を出ると南に動物園前1番街の入口が見える。この商店街に入ってしばらく歩いていると、映画の中の世界に迷いこんでしまったような淡い非現実感を覚える。まるで何十年も前から時代の流れが止まってしまった町のよう。そんなノスタルジーいっぱいの商店街をしばらく進み、ひょいと左を振り向くと、うらぶれた路地の奥に「オーエス劇場」の看板が。
雰囲気からして「現役の劇場」がそこにあるとは思われない。近くに寄ってみる。


先ほどの看板を逆からみたところ。

劇場の前に行けば営業中であることがわかる。

中は薄暗い。売店の蛍光灯が冷たく光る。

中は意外に広い。この広さと暗さ、このアンダーグラウンド感。秘密集会でも行われそうな雰囲気。
以前大衆演劇ベテランファンのおっちゃんから、ここが昔ストリップだったと聞いたことがある。

トイレを出たところに「消毒液」が。どのように使うのか?

予告演題。

もちろん内容は普通の大衆演劇と一緒。
特定の劇団や座長のファンではなく、大衆演劇という文化そのものが好きなファンにはたまらない魅力のある劇場です。僕はすっかり日常から遠いところにトリップした気分になりました。大阪には数多くの劇場がありますが、ここは大阪に来るたびに訪れたい場所です。
(2010年8月)