WIKIレンタル 大衆演劇探訪記 大阪・池田呉服座
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41年ぶりに復活した芝居小屋 「池田呉服座」

「旅芸人のいた風景」(沖浦和光著)という本に著者の幼い頃の記憶として大阪、池田の芝居小屋の描写があります。
「池田の町は、有史以前から渡来系の機織(はたおり)が住みついた土地で、『日本書記』には呉服里(くれはのさと)とある」「池田は西国街道と丹波路へ通じる摂丹街道の分岐点にあって、古くから宿駅として賑わっていた」と池田の土地を説明しています。
池田には明治から呉服(くれは)座という芝居小屋があり、芝居・浪花節・活動写真等が行われていたとのこと。この本では特に「ドサまわりの歌舞伎興行」について触れています。
その呉服座は昭和44年に閉館となり、建物は愛知県の明治村に移築され文化財として保存されています。

2010年11月、41年ぶりにこの土地に劇場ができました。
それが大衆演劇場の池田呉服(ごふく)座です。
芝居好きのオーナーが私費を投じて閉館した映画館を改修し、呉服座が誕生したそうです。

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呉服座の最寄駅は阪急宝塚線池田駅です。
池田駅に「呉服(くれは)神社」の看板がありました。「服飾・繊維の神様」と書いてあります。そのとなりは呉服用品店の看板。歴史的に衣類を扱ったお店が多いのでしょうか。

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池田駅設置の案内地図に呉服座が追加記載されていました。

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池田駅

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池田駅前広場の掲示板。
大きいのは呉服座の大衆演劇公演ポスター。
小さいのは落語・お笑いの公演チラシ。池田にある「落語みゅーじあむ」でさまざまなイベントが催されているようです。

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駅の近くにあった観光掲示板。
池田市が観光に力を入れていることがわかります。
「池田呉服座」「落語みゅーじあむ」のほか、「インスタントラーメン発明記念館」という施設が紹介されています。世界発のインスタントラーメン「チキンラーメン」がここで誕生したそうです。

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駅前すぐのサカエマチ商店街を通って呉服座に向かいました。

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商店街を歩くと呉服座のポスターが目につきます。

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サカエマチ商店街を抜けるとほんまち通り商店街にぶつかります。
左折してしばらくほんまち通りを進みますと右手に落語みゅーじあむが見つかります。

時間に余裕があったので落語みゅーじあむに寄ってみました。
1階に寄席があります。2階には落語の音源を無料で視聴できるコーナーがありました。ここに来ればいくらでも時間つぶしができそうです。

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落語みゅーじあむのななめ向かい大きなビルの1階に池田呉服座がありました。

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昔の呉服座の面影を残したデザイン

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日が暮れて灯りがともりますとこのような風情をみせます。

呉服座に入りますとすぐ右手に受付、その向こうに休憩所があります。
机とテーブルがあるのはありがたい。小腹がすいていたのでたこ焼きを持ち込んでおりましたが、そのテーブルでいただきました。休憩所があるロビーには昔の呉服座の写真がいくつか並べられていました。それが興味深い。
例えば「公演中の舞台、歌謡ショーと生バンド」という写真。舞台と客席を横から撮った写真。賑わう客席の奥、下手側に2階建ての桟敷席。舞台には着物姿でギター?を持っている座員。スタンドマイクの前にいる座長と思しき座員の手には沢山の紙テープが握られていて、テープのもう片方の端は桟敷席のお客さんが握っている。昔の大衆演劇で「紙テープ」が使われていたというのは何かで読んだ気がするけれども、これはいったいどういうシチュエーションなのだろう。
「公演中の舞台、今では珍しい生バンド」という写真は、おそらく舞踊ステージのクライマックスなのであろう。多くの座員が日の丸の扇子を手に客席に向かって「決めポーズ」をとっている。舞台上手にはドラム、トランペットなどの生バンド奏者がいる。
藤山寛美と渋谷天外も旧呉服座で公演したのですね。お二人の写真もありました。

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劇場内の上手後方にロビーとの出入口があります。
大衆演劇場として大きすぎずちょうどいい広さだと思いました。

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客席を横から

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上手側にある桟敷席。
ゆったりとした肘掛椅子。ここで観てみたい。

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花道

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この日は浪花劇団の公演。近江新之介座長の女形。
むかし浪花劇団の公演を連日観ていたら座長に冗談ぽく「うちの劇団に入らない?」と声をかけられたことがあるなあ。

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凝った舞台装置と迫力ある演出そして座長の熱演、浪速劇団の公演を満喫しました。

ひとつの劇場がその土地の伝統として存続してゆくのはすばらしいことだと思います。親子幾世代にもわたって愛される劇場となるように「呉服座」の名前が広まってほしいと思います。

(2014年12月探訪)

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Author:notarico
東京在住。大衆芸能(大衆演劇、落語、浪曲、講談等)が好きです。特に大衆演劇の世界に興味をもっています。
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