惜しまれつつ閉館 劇団座長が経営する庶民派劇場 「射なか座」
石川県にある大衆演劇場「射なか座」。
2014年9月の最終公演をもって緞帳おろし、すなわち閉館することとなりました。
射なか座はどんな大衆演劇場なのでしょうか。
2010年12月号の演劇グラフの劇団春駒の記事および2014年9月2日の中日新聞の記事を参照します。
* * *
劇団春駒が日本料理店だった建物を借りて2008年12月に開館した劇場。
美波大吉座長が難病の息子のために、その主治医の病院の近くに劇場をつくろうとしたのがきっかけ。(その息子は今は役者をしている)
2014年に建物の所有者からの申し出により立ち退くこととなり、劇団春駒の公演月である9月いっぱいで終えることとした。
* * *
私は射なか座に行ってみたいなと常々思っていました。9月で閉館することを知ったのがつい最近。しかし、すでに私の9月の予定はいろいろ入っていました。射なか座を見れずじまいなのは残念だなと一度は探訪をあきらめましたが、だんだんといてもたってもいられなくなり、半ば衝動的に私は石川県に向かったのでした。

金沢駅から北陸本線で福井方面へ3駅、約10分で松任(まっとう)駅に着きます。
射なか座はここが最寄駅。しかし駅からは約2km離れています。
行きはタクシーを利用しました。
1,010円でした。

車通りの絶えない道路沿いに射なか座がある建物があります。

正面
ここが入口

看板
「松任大衆劇場」

道路にはのぼりもたっています。
入口にはいると玄関があり、そこで靴を下足箱に入れます。
目の前にある受付で木戸銭を支払う。
受付の左手に劇場があります。

射なか座場内後方より。
ここはもともと厨房だったとか。
客席に立っている柱に、転用・改修してできた劇場という感じが出ています。

前方
最初から座椅子と座布団がセットされています。

床は畳
やはり畳が日本人の大衆劇場にはもっともふさわしい

花道

場内後方
出入り口が2か所あります

先ほどの出入り口を反対から見たところ。
つまり劇場入口。
貸出用のブランケットがおいてあります。

貸出用のカチカチ棒。
多くのお客さんがこれを使用していました。
お客さんのほとんどは地元の常連さんと思われます。
こんにちわ~と言いながら場内に入ってきて、すでに来ていた別の常連さんたちとさっそくお話をしだしたり。
18時に夜の部が開演しました。
顔見せミニショーはなく、第1部がお芝居、第2部が舞踊ショーです。

お芝居が終わり、春駒座美波大吉座長の口上挨拶。
9月いっぱいで建物を引き渡すため、9月27日を緞帳おろしの日とし、28~30の3日間で撤収作業を行うとのことです。
口上挨拶が終わった後の休憩時間にお客さんが幕の中にいる座員さん(もちろん見えない)に話しかけました。するとマイクで声だけの返答がありました。このゆるさ、アットホーム感が射なか座なのでしょう。

舞踊ショー開幕

美波大吉座長

美波大吉座長の歌

美波大吉座長の女形

ラストショー
最近の大衆演劇公演ではムービングライトを使ったりと華やかな照明が多いですが、私は派手さのない、さりげない照明が好きです。
春駒座の照明はまさに私好み。
舞踊ショーの後ろの幕が白なのも私好み。
公演が終わって送り出し。
座長はロビー、他の座員さんは入口の外でお客さんをお送りしていました。
帰りは徒歩で駅まで行きました。
やや早歩きで約30分。
北陸地方はあまり大衆演劇専門劇場がありません。
射なか座の閉館はとても残念です。
私の記憶にはしっかりと留めておきたいと思います。
2014年9月の最終公演をもって緞帳おろし、すなわち閉館することとなりました。
射なか座はどんな大衆演劇場なのでしょうか。
2010年12月号の演劇グラフの劇団春駒の記事および2014年9月2日の中日新聞の記事を参照します。
* * *
劇団春駒が日本料理店だった建物を借りて2008年12月に開館した劇場。
美波大吉座長が難病の息子のために、その主治医の病院の近くに劇場をつくろうとしたのがきっかけ。(その息子は今は役者をしている)
2014年に建物の所有者からの申し出により立ち退くこととなり、劇団春駒の公演月である9月いっぱいで終えることとした。
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私は射なか座に行ってみたいなと常々思っていました。9月で閉館することを知ったのがつい最近。しかし、すでに私の9月の予定はいろいろ入っていました。射なか座を見れずじまいなのは残念だなと一度は探訪をあきらめましたが、だんだんといてもたってもいられなくなり、半ば衝動的に私は石川県に向かったのでした。

金沢駅から北陸本線で福井方面へ3駅、約10分で松任(まっとう)駅に着きます。
射なか座はここが最寄駅。しかし駅からは約2km離れています。
行きはタクシーを利用しました。
1,010円でした。

車通りの絶えない道路沿いに射なか座がある建物があります。

正面
ここが入口

看板
「松任大衆劇場」

道路にはのぼりもたっています。
入口にはいると玄関があり、そこで靴を下足箱に入れます。
目の前にある受付で木戸銭を支払う。
受付の左手に劇場があります。

射なか座場内後方より。
ここはもともと厨房だったとか。
客席に立っている柱に、転用・改修してできた劇場という感じが出ています。

前方
最初から座椅子と座布団がセットされています。

床は畳
やはり畳が日本人の大衆劇場にはもっともふさわしい

花道

場内後方
出入り口が2か所あります

先ほどの出入り口を反対から見たところ。
つまり劇場入口。
貸出用のブランケットがおいてあります。

貸出用のカチカチ棒。
多くのお客さんがこれを使用していました。
お客さんのほとんどは地元の常連さんと思われます。
こんにちわ~と言いながら場内に入ってきて、すでに来ていた別の常連さんたちとさっそくお話をしだしたり。
18時に夜の部が開演しました。
顔見せミニショーはなく、第1部がお芝居、第2部が舞踊ショーです。

お芝居が終わり、春駒座美波大吉座長の口上挨拶。
9月いっぱいで建物を引き渡すため、9月27日を緞帳おろしの日とし、28~30の3日間で撤収作業を行うとのことです。
口上挨拶が終わった後の休憩時間にお客さんが幕の中にいる座員さん(もちろん見えない)に話しかけました。するとマイクで声だけの返答がありました。このゆるさ、アットホーム感が射なか座なのでしょう。

舞踊ショー開幕

美波大吉座長

美波大吉座長の歌

美波大吉座長の女形

ラストショー
最近の大衆演劇公演ではムービングライトを使ったりと華やかな照明が多いですが、私は派手さのない、さりげない照明が好きです。
春駒座の照明はまさに私好み。
舞踊ショーの後ろの幕が白なのも私好み。
公演が終わって送り出し。
座長はロビー、他の座員さんは入口の外でお客さんをお送りしていました。
帰りは徒歩で駅まで行きました。
やや早歩きで約30分。
北陸地方はあまり大衆演劇専門劇場がありません。
射なか座の閉館はとても残念です。
私の記憶にはしっかりと留めておきたいと思います。