大衆演劇場の頂点に立つ芝居小屋 「嘉穂劇場」
嘉穂劇場は大衆演劇ファンには言わずもがなの「大衆演劇の殿堂」であります。
その沿革については劇場HPに詳しいのでここでは省きます。
殿堂といっても常打ち公演をしているわけではなく、嘉穂劇場での大衆演劇公演は年に数回もありません。
ここを探訪するには、公演日に合わせて旅の予定を計画しなければなりません。
私ははじめ2011年3月に探訪旅行を企画していました。しかし大震災があり旅はキャンセル。その半年後に再び探訪の機会を得ました。
嘉穂劇場開場八十周年記念 元劇場主伊藤英子追善 全国座長大会
平成23年9月10日(土)
この昼の部に行ってきました。
嘉穂劇場は博多の東方、筑豊地区の飯塚市にあります。最寄駅は新飯塚駅か飯塚駅。私は博多駅から約50分電車に乗って新飯塚駅で降りました。

途中で川を渡ります。嘉穂劇場方面を眺めました。

約20分歩いて飯塚の街並み。地図によるとすぐ近くにあるようなのですが、劇場は見当たりません。道路標識に「嘉穂劇場→」を見つけ、この路地に入ります。

一区画内の道路に面していない中ほどに周囲を建物に囲まれて嘉穂劇場がありました。ちょっと意外な立地。でも建物の規模はかなり大きそうです。

大きな絵看板やポスターがたくさん掲げられています。
事前購入しておいたチケット(前売指定席8,000円)を用意して中に入ります。

客席前の廊下

二階昇降口

二階から見た客席


二階席

一階桟敷席

さすが殿堂。広いです。なんといっても雰囲気がいい。

お弁当売り場

購入したお弁当

「嘉穂劇場」というお菓子も売っていました。「もぎり餅」とも書かれています。
役者のわらじをモチーフにしたというつぶあん入りのやわらかいお餅です。

開演が近づいてきました。お客さんがひしめいて大変な賑わいです。当然桟敷席では足を伸ばすことなどできず窮屈です。

廊下の補助椅子席

仮花道付近

開演しました。座長が正装してずらっと並んでいます。
この公演の出演者は35名近くいました。

舞踊ショー
予想通り(いや予想以上に)個人舞踊では競い合うかのように座長ファンがお花をつけていました。

東日本大震災支援法被というものも用意されていました。1着1万円(限定100着)で売上はすべて支援金となります。座長から是非ご援助をというお願いがあり、劇場の方が売り歩いていましたが、場内を見まわしてもほぼ買う人はいません。舞踊ショーでは派手にお花がとびかっていたのに・・・。
デザインが素敵だったので私は一着求めました。
私は大衆演劇には、舞台と客席の近さや匂い立つような役者の存在感を求めるたちなので、正直申しましてお芝居や舞踊を遠くから眺めていても楽しめませんでした。しかしこの「嘉穂劇場」という芝居小屋の雰囲気・熱気を肌で感じることが劇的な体験でありました。

昼の部と夜の部の間にお練りがありました。
アーケードの商店街を400mくらい行進します。長崎街道の宿場街だった飯塚宿の街道筋がそのまま商店街となっています。
先頭はもちろん玄海竜二先生。団扇で手拍子をとりながら笑顔でお練りの雰囲気を盛り上げていました。

山車は2台

山車に乗っていない座長たちは歩いています。残暑が厳しい日でした。さすがにみなさんあのような衣装では暑くてまいっているようす。テンションは低めでした。

見物人が(私を含め)ぞろぞろと後ろからついてゆきます。
商店街の方は店の2階などから紙吹雪を投げてお練りを盛り上げていました。

みなさん広告チラシなどを切って手作りで紙吹雪を作っているようです。
嘉穂劇場ならびにそこで行われている大衆演劇が地元に愛されているのだなと感じました。
この土地柄があってこそ嘉穂劇場が「大衆演劇の殿堂」と称せられるに値するのでしょう。
その沿革については劇場HPに詳しいのでここでは省きます。
殿堂といっても常打ち公演をしているわけではなく、嘉穂劇場での大衆演劇公演は年に数回もありません。
ここを探訪するには、公演日に合わせて旅の予定を計画しなければなりません。
私ははじめ2011年3月に探訪旅行を企画していました。しかし大震災があり旅はキャンセル。その半年後に再び探訪の機会を得ました。
嘉穂劇場開場八十周年記念 元劇場主伊藤英子追善 全国座長大会
平成23年9月10日(土)
この昼の部に行ってきました。
嘉穂劇場は博多の東方、筑豊地区の飯塚市にあります。最寄駅は新飯塚駅か飯塚駅。私は博多駅から約50分電車に乗って新飯塚駅で降りました。

途中で川を渡ります。嘉穂劇場方面を眺めました。

約20分歩いて飯塚の街並み。地図によるとすぐ近くにあるようなのですが、劇場は見当たりません。道路標識に「嘉穂劇場→」を見つけ、この路地に入ります。

一区画内の道路に面していない中ほどに周囲を建物に囲まれて嘉穂劇場がありました。ちょっと意外な立地。でも建物の規模はかなり大きそうです。

大きな絵看板やポスターがたくさん掲げられています。
事前購入しておいたチケット(前売指定席8,000円)を用意して中に入ります。

客席前の廊下

二階昇降口

二階から見た客席


二階席

一階桟敷席

さすが殿堂。広いです。なんといっても雰囲気がいい。

お弁当売り場

購入したお弁当

「嘉穂劇場」というお菓子も売っていました。「もぎり餅」とも書かれています。
役者のわらじをモチーフにしたというつぶあん入りのやわらかいお餅です。

開演が近づいてきました。お客さんがひしめいて大変な賑わいです。当然桟敷席では足を伸ばすことなどできず窮屈です。

廊下の補助椅子席

仮花道付近

開演しました。座長が正装してずらっと並んでいます。
この公演の出演者は35名近くいました。

舞踊ショー
予想通り(いや予想以上に)個人舞踊では競い合うかのように座長ファンがお花をつけていました。

東日本大震災支援法被というものも用意されていました。1着1万円(限定100着)で売上はすべて支援金となります。座長から是非ご援助をというお願いがあり、劇場の方が売り歩いていましたが、場内を見まわしてもほぼ買う人はいません。舞踊ショーでは派手にお花がとびかっていたのに・・・。
デザインが素敵だったので私は一着求めました。
私は大衆演劇には、舞台と客席の近さや匂い立つような役者の存在感を求めるたちなので、正直申しましてお芝居や舞踊を遠くから眺めていても楽しめませんでした。しかしこの「嘉穂劇場」という芝居小屋の雰囲気・熱気を肌で感じることが劇的な体験でありました。

昼の部と夜の部の間にお練りがありました。
アーケードの商店街を400mくらい行進します。長崎街道の宿場街だった飯塚宿の街道筋がそのまま商店街となっています。
先頭はもちろん玄海竜二先生。団扇で手拍子をとりながら笑顔でお練りの雰囲気を盛り上げていました。

山車は2台

山車に乗っていない座長たちは歩いています。残暑が厳しい日でした。さすがにみなさんあのような衣装では暑くてまいっているようす。テンションは低めでした。

見物人が(私を含め)ぞろぞろと後ろからついてゆきます。
商店街の方は店の2階などから紙吹雪を投げてお練りを盛り上げていました。

みなさん広告チラシなどを切って手作りで紙吹雪を作っているようです。
嘉穂劇場ならびにそこで行われている大衆演劇が地元に愛されているのだなと感じました。
この土地柄があってこそ嘉穂劇場が「大衆演劇の殿堂」と称せられるに値するのでしょう。