大衆演劇公演ができる下町の貸しホール 「大阪沖縄会館」
大衆演劇公演ができる下町の貸しホール 「大阪沖縄会館」
大衆演劇場は、1年を通じて公演を行っている「定期」の公演地と、12ヶ月のうち特定の期間のみ公演を行う「不定期」の公演地に大別されます。
「不定期」の大衆演劇場はいわゆる「センター」(健康ランドや温泉ホテル等)で行われ、月単位での公演あることがほとんどです。
今回ご紹介する公演地は、センターが主催する公演でもなく、「不定期」ではあるが数日単位の公演であり、「大衆演劇場」と称してよいかどうかは微妙ですが、これまで何度か大衆演劇公演が行われた場所ですので、このブログで紹介したいと思います。
今回ご案内するのは、大阪市大正区にある「大阪沖縄会館」
その名称からは興行イベントが行われそうな感じはしません。
一体どんなところなのか。以下レポートします。

大正駅。
JR大阪環状線と地下鉄長堀鶴見緑地線の駅です。
大正区にある唯一の駅。
Wikipediaによりますと、
大正駅周辺に沖縄県からの移住者が多く住んでおり、大正駅の発車メロディは沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」なのだそうです。
なるほど、大正区に沖縄会館がある理由がわかりました。

区に駅が一つしかないとなると、多くの区民は移動にバスを頼ることになるでしょう。
大正駅前にバス停がたくさん並んでいます。
大正駅から大阪沖縄会館までは約2km。散歩にはちょうどよい距離ですが、まあ普通はバスを使ってゆくことになるでしょう。
駅前からバスに乗り、「大正区役所前」バス停で下車します。

大正区役所前バス停から少し歩いたところに大阪沖縄会館の建物があります。

入口
1階に沖縄料理屋さんがありますね。
大阪沖縄会館で大衆演劇公演を行っているのは劇団あやめ。
これまで何度か、劇団の自主公演という形で、この会場を借りて数日間限定の公演を行ってきました。
私が訪ねたのは2023年6月10日。この月、劇団あやめは6/10~6/14の5日間にわたって公演を行っていました。

窓に貼られた掲示。
「劇団あやめの会場は4階ホール」

大阪沖縄会館の建物に入り、エレベーターに乗ります。

エレベーターを4階で降りたところ

ホール入口前で劇団あやめの咲之阿国さんが受付をしていました。
ここで木戸銭を支払います。

大阪沖縄会館4階のホール。
ここが公演会場です。

舞台正面より

会場前方

このように緞帳付きの立派な舞台があります。

客席はパイプ椅子を並べてセッティングしてありました。

座布団も用意されています。

パイプ椅子に座布団を敷いて観劇しました。

舞台上には公演用の照明が設置されています。

フロアにもムービングライトを設置していました。

ホールを出たすぐのところ、受付の近くにフリードリンクコーナーがありました。
アットホームでいいですね。
開場時間は開演の30分前の12時30分。
このような場所での短期間での単発公演にどのくらいお客さんが来るのだろうか?大衆演劇場として認知されている場所でないので広報がゆき届かず客入りが少ないのでは?という心配は杞憂でした。
開場後、続々とお客さんが入ってきます。用意されていた席はほとんど埋まりました。
少し遠くからやってきた劇団あやめファンもいたのでしょうけれど、この近辺にお住まいの地元の方が多い印象。
そういえば、10年ほど前、この大阪沖縄会館にほど近い場所に「笑楽座」という小さい大衆演劇場があって、その劇場も地元っぽいお客さんで賑わっていたことを思い出しました。
大正区は旅芝居文化の土壌が豊かな土地なのでしょう。
開演前の時間、お客さんは談笑したり、持参したお菓子や軽食を食べたり、とってもアットホームな雰囲気。
お客さんにお菓子を配り歩いている子供もいて、私はカントリーマアムをもらいました。
13時すぎに開演。
第一部はお芝居「槍供養」
大衆演劇では定番の演目ですね。
劇団あやめの姫猿之助座長の祖父は初代姫川竜之助。その父は松本田三郎で、その時代から受け継がれている演目だそうです。
松本田三郎はこの芝居で長谷川一夫とも共演したそう。
芝居中、役者が登場したり退場したりするたびに客席から拍手。いいお客さんだなあ。
第二部は舞踊ショー
ここでもお客さんノリノリ。舞台と客席が一体となったライブ感。これぞ大衆演劇の醍醐味。
劇団あやめは公演の写真撮影がNGなので、残念ながらここでは公演の様子を写真で紹介することができません。
この日は「白猿祭り」で、若手リーダーの初音白猿さんが大活躍しました。
公演後、白猿さん発案の企画ということで、射的大会が行われました。
よく縁日でやっている射的みたいなものです。

私は射的に参加し、的を倒し、景品として初音白猿てぬぐいをいただきました!
このてぬぐいのデザインかっこいい。

送り出しは撮影可。
劇団あやめの皆さん。
大阪沖縄会館は大衆演劇公演を行う場所として遜色ないことがわかりました。
そして何より、地元のお客さんの芸を愛でる気質がとてもいい。
劇団あやめの大阪沖縄会館公演はとても楽しい雰囲気ですので、機会があれば是非行ってみてください。
(2023年6月探訪)
大衆演劇場は、1年を通じて公演を行っている「定期」の公演地と、12ヶ月のうち特定の期間のみ公演を行う「不定期」の公演地に大別されます。
「不定期」の大衆演劇場はいわゆる「センター」(健康ランドや温泉ホテル等)で行われ、月単位での公演あることがほとんどです。
今回ご紹介する公演地は、センターが主催する公演でもなく、「不定期」ではあるが数日単位の公演であり、「大衆演劇場」と称してよいかどうかは微妙ですが、これまで何度か大衆演劇公演が行われた場所ですので、このブログで紹介したいと思います。
今回ご案内するのは、大阪市大正区にある「大阪沖縄会館」
その名称からは興行イベントが行われそうな感じはしません。
一体どんなところなのか。以下レポートします。

大正駅。
JR大阪環状線と地下鉄長堀鶴見緑地線の駅です。
大正区にある唯一の駅。
Wikipediaによりますと、
大正駅周辺に沖縄県からの移住者が多く住んでおり、大正駅の発車メロディは沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」なのだそうです。
なるほど、大正区に沖縄会館がある理由がわかりました。

区に駅が一つしかないとなると、多くの区民は移動にバスを頼ることになるでしょう。
大正駅前にバス停がたくさん並んでいます。
大正駅から大阪沖縄会館までは約2km。散歩にはちょうどよい距離ですが、まあ普通はバスを使ってゆくことになるでしょう。
駅前からバスに乗り、「大正区役所前」バス停で下車します。

大正区役所前バス停から少し歩いたところに大阪沖縄会館の建物があります。

入口
1階に沖縄料理屋さんがありますね。
大阪沖縄会館で大衆演劇公演を行っているのは劇団あやめ。
これまで何度か、劇団の自主公演という形で、この会場を借りて数日間限定の公演を行ってきました。
私が訪ねたのは2023年6月10日。この月、劇団あやめは6/10~6/14の5日間にわたって公演を行っていました。

窓に貼られた掲示。
「劇団あやめの会場は4階ホール」

大阪沖縄会館の建物に入り、エレベーターに乗ります。

エレベーターを4階で降りたところ

ホール入口前で劇団あやめの咲之阿国さんが受付をしていました。
ここで木戸銭を支払います。

大阪沖縄会館4階のホール。
ここが公演会場です。

舞台正面より

会場前方

このように緞帳付きの立派な舞台があります。

客席はパイプ椅子を並べてセッティングしてありました。

座布団も用意されています。

パイプ椅子に座布団を敷いて観劇しました。

舞台上には公演用の照明が設置されています。

フロアにもムービングライトを設置していました。

ホールを出たすぐのところ、受付の近くにフリードリンクコーナーがありました。
アットホームでいいですね。
開場時間は開演の30分前の12時30分。
このような場所での短期間での単発公演にどのくらいお客さんが来るのだろうか?大衆演劇場として認知されている場所でないので広報がゆき届かず客入りが少ないのでは?という心配は杞憂でした。
開場後、続々とお客さんが入ってきます。用意されていた席はほとんど埋まりました。
少し遠くからやってきた劇団あやめファンもいたのでしょうけれど、この近辺にお住まいの地元の方が多い印象。
そういえば、10年ほど前、この大阪沖縄会館にほど近い場所に「笑楽座」という小さい大衆演劇場があって、その劇場も地元っぽいお客さんで賑わっていたことを思い出しました。
大正区は旅芝居文化の土壌が豊かな土地なのでしょう。
開演前の時間、お客さんは談笑したり、持参したお菓子や軽食を食べたり、とってもアットホームな雰囲気。
お客さんにお菓子を配り歩いている子供もいて、私はカントリーマアムをもらいました。
13時すぎに開演。
第一部はお芝居「槍供養」
大衆演劇では定番の演目ですね。
劇団あやめの姫猿之助座長の祖父は初代姫川竜之助。その父は松本田三郎で、その時代から受け継がれている演目だそうです。
松本田三郎はこの芝居で長谷川一夫とも共演したそう。
芝居中、役者が登場したり退場したりするたびに客席から拍手。いいお客さんだなあ。
第二部は舞踊ショー
ここでもお客さんノリノリ。舞台と客席が一体となったライブ感。これぞ大衆演劇の醍醐味。
劇団あやめは公演の写真撮影がNGなので、残念ながらここでは公演の様子を写真で紹介することができません。
この日は「白猿祭り」で、若手リーダーの初音白猿さんが大活躍しました。
公演後、白猿さん発案の企画ということで、射的大会が行われました。
よく縁日でやっている射的みたいなものです。

私は射的に参加し、的を倒し、景品として初音白猿てぬぐいをいただきました!
このてぬぐいのデザインかっこいい。

送り出しは撮影可。
劇団あやめの皆さん。
大阪沖縄会館は大衆演劇公演を行う場所として遜色ないことがわかりました。
そして何より、地元のお客さんの芸を愛でる気質がとてもいい。
劇団あやめの大阪沖縄会館公演はとても楽しい雰囲気ですので、機会があれば是非行ってみてください。
(2023年6月探訪)