のんびりした時間が流れるまちのお座敷劇場 「せたか座」
のんびりした時間が流れるまちのお座敷劇場 「せたか座」
2022年、福岡県みやま市に新しい大衆演劇場ができたという。
みやま市、、、私にとってまったく聞きなれない市名でした。
調べてみると、2007年に瀬高町・山川町・高田町が合併してできた比較的新しい市のようです。人口は約3万5千人。
場所は福岡県の南。福岡県最南端の大牟田市の北隣にあります。

JR鹿児島本線に乗って瀬高駅に到着しました。

駅にはこんな看板がありました。
みやま市北東部の清水山には古刹の清水寺(きよみずでら)があり、豊かな自然を楽しめる散策路があります。
「清水山の史跡を巡るみち」がウォーキング協会が選定した「美しい日本の歩きたくなるみち500選」のひとつにに選ばれているそうです。

瀬高駅にあった「八ちゃん堂」の看板。
みやま市に本社を置く加工冷凍食品メーカー。冷凍たこ焼きを世界で初めて開発したらしい。
冷凍なすや冷凍みかんも販売している。

瀬高駅はみやま市のメインの駅らしいが、駅前は賑わい度ゼロの閑散とした光景が広がっていました。

駅のすぐそばに渋い建物があり、「手荷物 自転車預り所」の看板がありました。
ウォーキングする方がここで預けるのだろうか。

先ほどの預り所あたりから西方を見ると、せたか座の建物が見えます。
せたか座は駅から徒歩1分の近さ。

この建物がせたか座。
壁に「料亭可志久」の文字があります。
料亭だった建物を転用した大衆演劇場であることがわかります。

建物正面。
「せたか座」の看板が見えます。

近くの道にはまだ「料亭可志久」の看板が残っています。
料亭可志久は80年ほどの歴史を持つ料亭で2013年にリニューアルオープンしたようですが、2017年に閉店してしまいました。
リニューアルした建物をたった4年間しか使わなかったのはもったいないですね。
どういういきさつかは知りませんが、大衆演劇場として再活用できてよかったですね。

せたか座駐車場

ではせたか座入口に入ってみましょう。

入口付近に掲示してあったご案内
・10時より入館できます。
・11時から12時45分迄、カラオケが歌えます。
・13時開演です。
早くから入場できて、開演までのんびりくつろげるのがいいですね。

入館したらまず右手の下駄箱に靴を入れます。

入口正面に受付。
私が入った際はおねえさんが受付をしていましたが、それがせたか座のスタッフなのか劇団の方なのかがわかりませんでした。きっと劇団の方だったのではないでしょうか。なぜなら、その後受付が、化粧を終えた劇団員に替わったからです。

受付に貼ってあるポスターも劇団の方が書いたものと思われます。

受付横に菓子の入った箱が置いてありました。
「御自由にお食べ下さい 劇団」
駅を降りてからこの建物に入った後も一貫して辺りはのんびりしたムードに包まれています。

劇場は2階。
受付左手に階段があります。

階段を上がるとこのような廊下があります。
右手のふすまの先が大衆演劇を行う広間。

せたか座後方より
料亭をやってた頃は大人数の宴会を行うお座敷だったのでしょうか。

せたか座前方

前方から後方を見たところ。

後ろに座布団があります。

座椅子もあります。
座布団も座椅子も貸し出し料100円。
1階の受付の方がせたか座スタッフではないとすると、劇場係員はどこにいるのか、と思っていたところ、この広間の後方にスタッフらしきご老人の男性(Iさん)がいらっしゃいました。私は座椅子を借りて100円をIさんにお渡ししました。
もう一人、男性のスタッフもいました。

後方には冷蔵庫も置いてありました。
ビールやワンカップを売っています。

お手洗いは1階、受付の右側にあります。
開演1時間前くらいからお客さんがちらほら入ってきました。
持ってきたお菓子、弁当、飲み物などを広げてだべっています。
お客さんは皆常連さんなのでしょうか。遠くに座っているお客さん同士でも話したりしています。
13時開演。
第1部はお芝居。

お芝居が終わった後の口上挨拶。

休憩時間に1階に降りました。受付には誰もいません。かわりにこんな掲示がしてありました。
「お客様へ 13時以降の入場で受付に人がいない時は劇場の中 照明の方に入場料を支払い入場をお願いします」
いいなあ、このアットホームな感じ。

第2部、舞踊ショーの様子。
16時頃、第2部の幕が閉じ、昼の部が終わりました。
その後、ワンコインショーをやるという。劇団の方がワンコインショーの料金を集めに客席を回ります。
私はワンコインショーも見ることにしました。
ショーをすべて見終わって私はせたか座を後にしました。
なお、せたか座は昼公演のみです。
どの劇場にも、必ずといっていいほど公演のチラシのたぐいがあるのですが、
ここせたか座にはチラシのようなものがまったくありませんでした。
どうやって広報しているのだろう?
お客さんの口コミをたよりに集客を増やしているのでしょう。
ゆるーい雰囲気の中くつろぎつつ、旅役者の芸が楽しめる場。
こういう公演地があることが大衆演劇の魅力です。
都会の賑わった劇場もよいけど、このような地元に溶け込んだのどかな大衆演劇場こそかけがえのない場所のように思います。
(2023年5月探訪)
2022年、福岡県みやま市に新しい大衆演劇場ができたという。
みやま市、、、私にとってまったく聞きなれない市名でした。
調べてみると、2007年に瀬高町・山川町・高田町が合併してできた比較的新しい市のようです。人口は約3万5千人。
場所は福岡県の南。福岡県最南端の大牟田市の北隣にあります。

JR鹿児島本線に乗って瀬高駅に到着しました。

駅にはこんな看板がありました。
みやま市北東部の清水山には古刹の清水寺(きよみずでら)があり、豊かな自然を楽しめる散策路があります。
「清水山の史跡を巡るみち」がウォーキング協会が選定した「美しい日本の歩きたくなるみち500選」のひとつにに選ばれているそうです。

瀬高駅にあった「八ちゃん堂」の看板。
みやま市に本社を置く加工冷凍食品メーカー。冷凍たこ焼きを世界で初めて開発したらしい。
冷凍なすや冷凍みかんも販売している。

瀬高駅はみやま市のメインの駅らしいが、駅前は賑わい度ゼロの閑散とした光景が広がっていました。

駅のすぐそばに渋い建物があり、「手荷物 自転車預り所」の看板がありました。
ウォーキングする方がここで預けるのだろうか。

先ほどの預り所あたりから西方を見ると、せたか座の建物が見えます。
せたか座は駅から徒歩1分の近さ。

この建物がせたか座。
壁に「料亭可志久」の文字があります。
料亭だった建物を転用した大衆演劇場であることがわかります。

建物正面。
「せたか座」の看板が見えます。

近くの道にはまだ「料亭可志久」の看板が残っています。
料亭可志久は80年ほどの歴史を持つ料亭で2013年にリニューアルオープンしたようですが、2017年に閉店してしまいました。
リニューアルした建物をたった4年間しか使わなかったのはもったいないですね。
どういういきさつかは知りませんが、大衆演劇場として再活用できてよかったですね。

せたか座駐車場

ではせたか座入口に入ってみましょう。

入口付近に掲示してあったご案内
・10時より入館できます。
・11時から12時45分迄、カラオケが歌えます。
・13時開演です。
早くから入場できて、開演までのんびりくつろげるのがいいですね。

入館したらまず右手の下駄箱に靴を入れます。

入口正面に受付。
私が入った際はおねえさんが受付をしていましたが、それがせたか座のスタッフなのか劇団の方なのかがわかりませんでした。きっと劇団の方だったのではないでしょうか。なぜなら、その後受付が、化粧を終えた劇団員に替わったからです。

受付に貼ってあるポスターも劇団の方が書いたものと思われます。

受付横に菓子の入った箱が置いてありました。
「御自由にお食べ下さい 劇団」
駅を降りてからこの建物に入った後も一貫して辺りはのんびりしたムードに包まれています。

劇場は2階。
受付左手に階段があります。

階段を上がるとこのような廊下があります。
右手のふすまの先が大衆演劇を行う広間。

せたか座後方より
料亭をやってた頃は大人数の宴会を行うお座敷だったのでしょうか。

せたか座前方

前方から後方を見たところ。

後ろに座布団があります。

座椅子もあります。
座布団も座椅子も貸し出し料100円。
1階の受付の方がせたか座スタッフではないとすると、劇場係員はどこにいるのか、と思っていたところ、この広間の後方にスタッフらしきご老人の男性(Iさん)がいらっしゃいました。私は座椅子を借りて100円をIさんにお渡ししました。
もう一人、男性のスタッフもいました。

後方には冷蔵庫も置いてありました。
ビールやワンカップを売っています。

お手洗いは1階、受付の右側にあります。
開演1時間前くらいからお客さんがちらほら入ってきました。
持ってきたお菓子、弁当、飲み物などを広げてだべっています。
お客さんは皆常連さんなのでしょうか。遠くに座っているお客さん同士でも話したりしています。
13時開演。
第1部はお芝居。

お芝居が終わった後の口上挨拶。

休憩時間に1階に降りました。受付には誰もいません。かわりにこんな掲示がしてありました。
「お客様へ 13時以降の入場で受付に人がいない時は劇場の中 照明の方に入場料を支払い入場をお願いします」
いいなあ、このアットホームな感じ。

第2部、舞踊ショーの様子。
16時頃、第2部の幕が閉じ、昼の部が終わりました。
その後、ワンコインショーをやるという。劇団の方がワンコインショーの料金を集めに客席を回ります。
私はワンコインショーも見ることにしました。
ショーをすべて見終わって私はせたか座を後にしました。
なお、せたか座は昼公演のみです。
どの劇場にも、必ずといっていいほど公演のチラシのたぐいがあるのですが、
ここせたか座にはチラシのようなものがまったくありませんでした。
どうやって広報しているのだろう?
お客さんの口コミをたよりに集客を増やしているのでしょう。
ゆるーい雰囲気の中くつろぎつつ、旅役者の芸が楽しめる場。
こういう公演地があることが大衆演劇の魅力です。
都会の賑わった劇場もよいけど、このような地元に溶け込んだのどかな大衆演劇場こそかけがえのない場所のように思います。
(2023年5月探訪)